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電柱に依りてサシバを求む

2016年04月22日 21時30分12秒 | 1.猛禽_9_サシバ

クマタカを求めて、時々小山ダムや十王ダムに行っています。昨日も、期待して十王ダムに行ったのです。

まず、前回行きそびれた「パノラマ」公園に上り、天辺に駐車して、更に20m階段を上って、展望台に登りました。「福島の海から大洗の海まで見渡せる」と自慢気な説明ほどには見晴らし感が有りませんでした。曇り勝ちだったことと、蒸気分が多かったせいでしょう。一方で、自分の足元を常磐高速道が通過しており、その際、北側部分と南側部分とでは相当角度(10°~20°程度?)方位がずれているのが印象的でした。

正13時の噴水吐出を見るために下の駐車場に移動し、写真に収め、さらに上流側の静かな駐車スペースに移動しました。

ここで遅い昼食をしながらも、目は上空へ。上流側(逆光)、下流側(順j光)と、落ち着けません。

 

啼き声としては、ウグイスが近くまで接近して縄張りを主張するのですが、姿としては、トビが一羽、ダム湖上空を旋回の後、例によって向かいの斜面の林を丁寧に回遊するのが見られる程度でした。

 

そのうち、左岸側の電柱に中型の野鳥が止まりました。一目で、懐かしのサシバと判りました。

しかし、心底では、奇異な感じです。私の記憶にあるサシバは、こんな開けた、そして満々と水を湛えた湖の辺りでなく、湿っぽい谷津田の辺りでカエルなどを捕食する姿です。まるで、「木に依りて魚を求む」の類でしょうか…。

 

縄張り巡回よろしく、すぐに下流方向に飛んでしまいました。

 

 

 

 

そのうちに、男が一人、散歩の風情で通りかかり、話しかけてきました。この人はオシドリなどの野鳥に関心が有るらしく、もう湖面に見えないことを嘆き、カワウしかいないこと、「や、オシドリのメス!」、と思ったがカモの類だったことに落胆した様子。そのことを私のカメラで示すと納得し、「無駄なシャッターを切らして済まない」と恐縮した様子。

彼に先ほどのサシバの件を話すと、彼も承知していて、この辺を縄張りにしているらしく、よく見かける由。

 

更にもう一人軽トラで寄ってきて駐車。何やら大き目の双眼鏡とコーラのボトルを持って、自分は岩石の専門家だと宣う(のたまう)。そのうち、スタスタと下流側へ数十m移動して、盛んに対岸の小高い山の天辺辺りを、例の双眼鏡で覗いている様子。

彼にもクマタカの話を切り出すと、見たことが有る由。向かいの山の林に踏み入った時のことだという。その辺りには小動物が多くいて、クマタカの餌場になっているとのこと、もっともらしく聞こえる。いつか、林に入らねばならないのだろうか?、と案ぜられる。

ついでに彼は、あの小高い山は、他と違って五億年前の火山活動によるもので、一際古いのだとの御講義。

結局この二人はほぼ同世代の地元民で、ダムが造られる前の状況から知っていて、今の湖底に一本、真っすぐな道があり、バスが走っていたことや、少し外れた洞窟に”追いはぎ”がいたこと、等々を、懐かしそうに話し合っている。また、今の堰堤の辺りにはテレビ漫画に因んで「チロリン村」と称された集落があり、そこの数軒が上流側の替地に転居しているという。

あっという間に2時間ほどが経っていました。

 

 

 

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