見知らぬ男の生活

某男(ぼうお)の日記

潜水艦

2020-09-21 | 1/200 Uボート タイプ9B
小学生の頃、水泳が大好きだった私は夏休みの学校プール解放に毎日通った。
といっても競泳の練習じゃなく、自由に遊んでただけなんだけどね。
私が熱中したのは潜水だ。
深く息を吸って水中に潜り、プールの底を自由気ままに進み、苦しくなったら息継ぎにブハーッと浮上する。
なぜかそれが楽しくて仕方なかったんだ。
中学生になっても高校生になってもその習性(癖)は治らず、いつもプールの底を漂っていた。
さすがに今時のプールでそんなことしてたら覗き魔と間違われて変態オヤジ扱いされる危険性があるが…。
だから誰もいない海に行ってシュノーケリングするようになったんだ。
そんな私が心ひかれたものがある。
潜水艦だ。
時には海中を潜航し、時には海面に浮上。
そう、この動作はシュノーケリングと同じなんだ。
考えてみれば、私にとってシュノーケリングは自らの肉体を潜水艦に見立てた代償行為と言えるかもしれない…。
中学生の頃、私は潜水艦のプラモデル作りに夢中になった。
ふつうの船とは異なって水中に潜るという特殊な性能と独特のデザインに魅力を感じたんだ。
当時の潜水艦プラモの一つに潜航と浮上を自動的に繰り返すメカを装備したものがあり、夏休みの自由研究でそれを真似た手作り潜水艦を作って提出したけど先生に理解されなかった苦い思い出がある…遠い目。
いろんな潜水艦プラモを作ったけど、高校生の頃にすべて捨ててしまった…。
別の趣味に夢中になって、それまで作ってきたプラモに愛着を失ったのが理由だ。
今ではとても後悔している。
話が長くなったが、要は捨ててしまったプラモの中でも特にお気に入りだったものをもう一度作ってみたいと思ったわけだ。
そのプラモこそ《1/200 ドイツ海軍潜水艦 U107 Uボート タイプ9B》だ。
軍艦だから戦争賛美しようだなんて思ったことはない。
潜水艦という乗り物としての造形に魅力を感じたんだからしょうがない。
メーカーのニチモはすでにプラモデル部門を廃業したらしく、手に入るのは中古品(未組み立て品を含む)しかない。
ネットで探し回ったあげく、ようやく手に入れたのがこれだ。
ああ…懐かしい…。
ウン十年前の子供時代に抱いたワクワク感が蘇ってくる。
パッケージの絵が上手いんだよね。
状態がいいものはプレミアがついて高騰しているようだが、私はヤフオクで手頃な価格で手に入れた。
パッケージや説明図は経年劣化で黄ばんでいるが、プラモそのものは未組み立て品でキレイだ。
もったいないから作らないという人もいるようだが、作らないままあの世に行くのはもっともったいないので作ることにした。
老眼にむち打ちながら慎重に作業をした。
今日はここまでだ。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« B浜 | トップ | Uボートの色 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Choro-Poo)
2020-09-22 14:06:04
わ~ぉ。Uボードですか・・・ニッチ(通)なところを攻めてきますね~♪。
やはりこれもシュノーケリング繋がりとは・・・恐れ入りました。シュノーケルは潜水艦にも不可欠な装備に違いないですけど。
思い出すに確かに子供のころはゴム動力の自動浮沈潜水艦に嵌まってました。サブマリン707とか(漫画にも嵌まってました)・・・でもそんなのを思いきり走らせられるような水遊び場がなくて、風呂の浴槽で走らせたら潜りきる前にゴツンとか(笑)。
いやぁ~、ほんまに長く忘れていたものを思い出しちゃいました。
完成が楽しみでございます。
返信する
ありがとうございます (某男)
2020-09-22 18:06:51
Choro-Poo様の影響を受けて再びプラモの世界へ戻ってしまいました。
スピナーで懲りたはずなんですけどね(苦笑)。
今日もU-ボートの制作してたんですけど細かい部品の取り付けに四苦八苦。老眼鏡をかけても見えないんです…。
ハズキルーペが必要かもしれません。
そういえば、昔は吸盤付きマブチ水中モーターを何にでもくっつけて水面を走らせるのが楽しかったです。
これを機にいろんな昔遊びをもう一度やってみたくなってきました~。
返信する
フォロー登録ありがとうございます (クラキン)
2020-09-27 17:53:18
某男さん、フォロー登録頂き、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
私も海は好きなので、美しい海の写真を楽しませて頂きます。
若い頃、ハワイのハナウマ湾やココス島や南伊豆なんかで素潜りの真似事をやった時の感動を思い出します。
二次大戦中のUボートの船体は基本的にグレーの濃淡3色で塗り分けられていました。
船体の喫水下が濃いグレー、喫水上と艦橋が薄いグレー、甲板が一番濃いグレーが基本です。
甲板の一部は木だったという説もあるようですが、詳しいことは存じません。
一部の艦は喫水上や環境がグレーの濃淡で迷彩塗装されていたものもあります。
「喫水下が赤は間違い」というのは、ちょっと言い過ぎました。 ごく一部、赤い塗装もあったようです。
返信する
ありがとうございます (某男)
2020-09-27 18:35:44
クラキン様
こちらこそ、恐縮しております。
子供時代のプラモ作りは自己流でいいかげんなことをしてましたが、ネットのおかげで達人の方々の技を知ることができて勉強になります。
今回のUボートの艦底色も知らないまま塗ってしまうところでした。
たまたま見つけたクラキン様のプラモの塗装を見て???となったわけでして、自分の無知を痛感した次第です。
貴重な情報をありがとうございます。
また、勉強に伺います。
返信する

コメントを投稿

1/200 Uボート タイプ9B」カテゴリの最新記事