宇宙には興味がありましたが、まだ一度も行ったことが無かったので、先週つくばのJAXAに行ってきました。
駐車場の台数は少ない物の、ただで、入館もただでした。
館内には歴代の人工衛星、ロケットの説明、ISS(国際宇宙ステーション)のきぼうのレプリカ?が置いてあり、1時間ごとに係の人が説明をしてくれます。
申し込みはしなかったのですが、くっついて歩いて説明を聞きました。
何でも、初期の人工衛星は失敗したときのことを考え2台製作したので、本物が置いてあるとのことです。
それでも手作り感いっぱいです。
結構驚いたのが、HTV(通称:こうのとり)の大きさです。全長10mあります。
最上部は1気圧の部屋、2段目が実験機材を入れるところで、横に穴が開きっぱなしになっています。
ロボットアームで観測装置をすぐに取り出せるようになっています。
3段目は機械室です。
この金箔見たいのはどうやって付いているかというと、なんとマジックテープです。張ってから中の点検をするのに便利なようにすぐに剥がせるようになっています。
しかも気圧0でも膨らまないように穴が開けてあります。
H-IIA/Bのメインエンジンです。
1基でジャンボジェットエンジンの3つ分の推力があるとのことです。
ただ液体水素と液体酸素と比重が軽いため、大気圏中ではさほど効力が無いと思われます。よって固体ロケットブースターが必須になります。
NASAでサターン5型エンジンの本物を見たので、それほど感動はありませんが、エンジンの性能は世界でも最高の部類だそうです。残念ながら、武器輸出になるので海外に売ることが出来ないそうです。
エンジンは、2000℃にもなりますが、スカートのヒダヒダすべてに液体水素が通るので溶けることはありません。
暖められた液体水素はターボチャージャーで加圧されてエンジンで燃焼されます。
ちなみに、サターン5型のエンジンはこの位でかいです。アポロは計画ではあと3回打ち上げられる予定だったので、3機ロケットが残っています。
そのうちの1機がこのケネディ宇宙センターで見ることが出来ます。
フロリダのディズニーワールドに行くと、日帰りツアーで行くことが出来ます。
1960年代にこれを作ったアメリカには感心させられます。
これが、歴代の日本のロケットです。
一番手前が元祖ペンシルロケットの実寸大(約30cm)の模型です。
世界には、アメリカ、ロシア、日本の3種類のロケットがすべての原点です。そのアメリカ、ロシアも元々
はドイツから始まっています。まあ日本も戦時中ドイツから技術を導入したのですが。「桜花(特攻用人間ミサイル)」が有りましたからね。
さて、話がスペースデブリになりました。日本のロケットは、衛星を切り離す際に衛星を止めていたバンド、ネジがスペースデブリにならずに地球に落ちるように工夫しているとのことですが、宇宙にはすでにゴミがいっぱいのようです。
10cm以上の物は地上から監視が出来て、衛星やISSに近づく度に高度を変えて避けているとのことです。
でも、それ以下の物が秒速7~8kmで飛んでくるので、ISSにはバンパーが付いているとのことです。
こんな構造になっています。
実際に衝突させて実験をしたものです。
衝突後にまたデブリにならないようになっているそうです。
いやー、結構見所があって楽しかったです。