ゴルフ7の4年目にしてビッグマイナーチェンジです。
一部の雑誌の海外試乗記であった1.5Lエンジンになるのは本国でもまだなようです。多分、試乗記にもあったミラーサイクルになるとあった方が1.5Lエンジンになるものと思われ、来年の発売とのことです。
1.5Lになってもミラーサイクルとなると燃費重視でブン回る1.4Lエンジンとは異なる印象になりそうです。
今回の目玉はずばり電化率を上げることにあるとのこと。
外観は、目が少しキリッとし、バンパー形状が変わり少しマッチョ感があります。そしてフロントホイール前のフォグの横にスリットが付き、タイヤに向けて空気の流れができました。
ハイラインは4灯のL字がスモールとウィンカーになります。ハザード点灯時はこんな感じ。
スリットはここのフォグの横にあります。
中に乗り込んでまず感じたのは、バックミラーの小型化による視界の良さです。
今輸入されているのは、Discaver Proとデジタルメータのオプション付きになります。
デジタルメータは、思ったより立っていて垂直という感じです。解像度は十分できれいです。
そして瞬間燃費計などの反応はマツダなどと比べると大変スムーズで、タイムラグは無くデジタルメータであることを忘れてしまいます。
さて、気になるDSGの出来具合です。ハードウェアは変わっていないのでソフトウェアのチューニングのみですが、大変スムーズになりました。
低速のしつけもいいと思います。よく低速でギクシャクすると言う人がいますが、私には十分スムーズに感じます。
ただ、やっぱりクラッチをかばっているのか2014年モデルの私のよりアクセルに対する反応が全体に少しもっさりしています。
普通に運転する分には全く問題ありませんが、ちょっと踏み込むとトルクで前輪が空転するような荒々しさはありませんでした。
設定をスポーツにするとその辺のレスポンスは格段に良くなり、気になる方はこちらを常用しても良いでしょう。6/28追記:スポーツ設定はSレンジと同じなので高回転維持の特性になるので町中ではいつもブン回った状態になり、ちょっと使いづらいです。この中間の設定が欲しいところです。
走りはさらに洗練されたという感じで、ざらついた路面も大変滑らかに感じました。
全体に当たりがまろやかで上品な乗り心地になっています。
後席に座った妻もずいぶん静かで乗り心地が良いと言っていたので、ダンパー、ブッシュ類の改善がされているようです。
タイヤはブリヂストンが付いていましたが、これはロットにより替わるそうです。
アイドリングストップはオートホールドオンにしていると前の車が走り出すとエンジンがかかるようになりました。(これもゴルフ7後期型には実装されていたかもです)
ネットで噂のカタログ燃費は落ちていますが、ヨーロッパの燃費測定基準にチューニングしたので日本の基準(JC08でしたっけ)では落ちてしまったとのことです。(まあ、たかだか数万台しか売れていない日本向けにチューニングし直さないですよね。データはすべてドイツ本社と繋がっていてヨーロッパで管理されていますし)
どっちみち実燃費が変わらなければ気にしないですが。
リヤのコンビネーションランプもなんかのオプションとセットで、ダークレンズの流れるウィンカーになります。
LEDのつぶつぶは良く押さえられていてベンツなどよりもきれいに見えました。
さて、本日5/29よりCM解禁になり、TVで朝から良く目にします。
ところで私は使い道が無いのと故障を恐れてDCCを選択しませんでしたが、今回はデジタル化が主流とのことでお金のかかるDCCの設定は当分無くなるとのことです。実質、付けた人の方が圧倒的少なかったようなので、それほど影響は無いのかもしれません。
さて、この走りなら1.2Lでもいいんじゃ無いかという人は、DSGトラブルも聞かない1.2Lを選択してみても良いかもしれません。アクセルを踏んだときの反応が素直に感じます。
ただし、最新の装備を全部希望するとハイライン一択(GTI・Rは別として)になってしまうのが悩みどころですね。
DSGの故障を気にしているのなら、このプログラムならゴルフ7より保つでしょうというのが私の見解です。
ひとつ気がついたのは私のゴルフはアイドリングストップ時にエアコンのものと思われるプーンというような音がしていますが、新型ゴルフはほぼ無音でした。
残念だったのは、パサート、ティグアン、トゥーラン(もあったかも)に付いていた、前後に位置を変更できるヘッドレストがまたもや付いていないことです。
標準の位置だとどうしても頭が押されるようなドライビングポジションになってしまうので、オプションで良いので是非選べるようにしていただきたい。
これはゴルフを乗り続けるにモチベーションになります。(簡単だと思うのですが、何を渋っているのでしょうか?不思議でしょうが無い。)