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シャープの伴厚志副社長が言ってしまった有機EL(OLED)の現状

2017-06-24 19:32:06 | LED

シャープの株主総会で、有機ELについて質問があった際に、伴厚志副社長が下記のように回答したとのことです。

詳細は、検索して株主総会の発言を見てください。

要約すると「現状スマホに使用されているOLEDは1年で日焼けするようなもので、変色する。それをテレビにするわけにはいかない。シャープは8kを液晶でやる。」

くらいですかね。そしてもちろんOLEDも、パネルおよびドライバICともに開発していくそうです。

スマホのということはSamsungのものを指しているので、これは3原色の発光体があり、色毎に劣化スピードが違うため色ずれを起こすものを指しているようです。

テレビのものは何回か申し上げていますが、LGDしか今のところ供給していないので、白色発光にカラーフィルタ方式なので、劣化はしますが色ずれは起きないと思います。

もちろん、これも何回も申し上げていますが、カラーフィルタ方式は輝度が1/3になるのでW(ホワイト)を入れています。本来はRGBで光らせれば最高の輝度が得られるはずで、今後の参入メーカは材料メーカと手を組み、こちらの方式で開発してくるものと思われます。

また、当然のことながらRGBWは通常水平方向にWを入れるので、1.3倍のサブピクセルが必要になり、逆に言うと水平方向の解像度は1/1.3になります。4kパネルと言い張るのですから、きっと水平方向はきちんと4k分のピクセルがあるはずで(無くてもぱっと見た目解りませんが)、そうなるとサブピクセルのサイズはRGB方式の1/1.3に小さくなってしまい、その分輝度が下がり、あれ~俺たち何やっているんだろうという堂々巡りになります。

まあ、評論家の方々もほぼ絶賛されているので、見た目はきれいなのかもしれませんね。今度量販店で見てきます。

今年のモデルではありませんがLG電子のは見てきました。地デジ放送の動画のあまりの処理のひどさ(ブロックノイズ、モスキートノイズ)に絶句しました。でも横に液晶テレビが無かったので直接比較はできませんでしたが、4kコンテンツの方は結構綺麗だったように思います。

いずれにしても消費者が有機EL(OLED)を望んでいるようなので、パネルメーカ各社とも開発は進めるでしょうが、その間にどこかのメーカがマイクロLED(無機)を開発した途端に無くなる運命であることもまた確かです。

私の見解では今更感のあるTV用OLEDパネルはLGDにとりあえず作らせておくのが良いと思っています。各社RGBWの点灯アルゴリズムも現在完全では無いにしても開発してしまい、とりあえず使いこなしているようですからね。

スマホ向けの中小型パネルはAppleが採用した時点でセットメーカはこぞって採用せざるを得なくなるので、パネルメーカは追随せざるを得なく、日本勢は後追いで動き出し、平行してすでにChinaからも参入してきており、どこまで金をかけるか経営判断の難しいところですね。


OLEDはまだまだ開発途上 買うのは人柱覚悟でね

2017-02-11 15:15:22 | LED

OLEDの良さは自発光のため黒が引き締まり(基本的に”0”)コントラストの非常に高い映像を見るができることにつきます。

それだけはLCDパネルでは見られない大きな特徴です。確かに魅入られるものがあります。
巷で言われている低消費電力は黒を表示している限りではそうですが、明るさを求めるとLCDと変わりません。

ところで、現在の映像フォーマットはRGBそれぞれ8ビット256階調なので256x256x256=1677万色を表すことができます。
でも逆に赤だけだと255色しかないので、いいかげん10ビットにしてもらいたいところではあります。
その256階調ですが、LCDの場合は明るさを変えてもバックライトの明るさを変えるだけなのでやはり256階調あります。
しかし普通にOLEDを作ると明るさを変えるイコール階調を潰すので、輝度最高時以外は階調が減ってしまい、絵が汚くなってしまいます。
まあメーカーも馬鹿ではないので、そこはアイデアで工夫していると思いますが。
例えば10ビットくらいに拡張することが考えられます。ただ単純計算ではガンマが崩れるので補正してあげる必要があるでしょう。
それはパネルでは無くあまり話題にならないドライバーICで決まります。
経年劣化の補正もこのICが行うことになりますが、基本的には素子の電流カーブの変化を(=落ちてくる輝度)を補正するので、単純に考えると電圧を上げることになるので、ますます劣化が加速するように思えます。しかし私はパネル屋ではないので、ここは想像で言っています。

ちなみにOLEDは素子毎の電流カーブが一定ではないので、画面内にムラ(Mura:いまや英語になっている)ができます。

この補正も行わなくてはなりません。Gray63ベタ画像を出してみてください。一様なら補正をしていますが、していないとひどいムラが見えます。この補正のためにまた相当のコストが必要になります。パネル内の回路とお金のあるところはドライバーICでも行います。

この画像で焼き付きも見えます。Abobe Elementsなどで一枚作って表示させてみると良いでしょう。


さて国内メーカーも今年に入ってOLEDテレビを順次発売しています。TV用パネルは今はLGDしか生産していないので、LGD製は自発光と言えどもRGB毎の異なる経時劣化を避けるために白色発光でLCDのようにカラーフィルターを使用しています。よってこのままでは明るさは1/3になりますので、明るさを補正するためW(ホワイト)のサブピクセルがあります。この技術は米社とサムスンで特許を持っています。
しかし単純に考えると赤1色を最高輝度で表示するときにこのWを使用するとピンクになってしまうので使えません。
(もしかしたらちょっと光らせるかもしれませんが、それは純粋な赤を見ているわけではないと言うことになります)

したがってRGBWを自然に見せるにはそれなりの苦労が必要ですが、結局完全に色をカバーできるわけではありません。
そこの処理がメーカー毎に違うのではないかと考えていますが、これはできの悪いものをなんとか使いこなそうという本質ではない努力ではないかと考えます。画像処理するIPを専門に設計しているエンジニアに聞いても、この意見は一緒です。

SHARPが一時期Yellowを足してRGBYのパネルを作っていましたが、家電売り場で見た印象は全くよくありませんでした。色が自然ではないの一言です。まあそれ以前にSHARPの場合、地デジのデコーダの性能が悪くパン画面、字幕周辺にモザイク出まくりでしたけど。

よくわかるのが、フィギュアスケートの中継です。選手の背景の広告が破綻を来すか、無難に処理がされるかメーカーによりはっきり差が出ます。


国内メーカ(といってもJDIとSHARPしかないですが)やTianmaなどの中国メーカがOLEDをやるなら王道のRGB自発光を目指して欲しいものです。サムスンがスマホ向けでやっているのはもちろん知ってますが、半年で画面焼き付きとか見てしまうとよく固執して販売しているなとう~んと唸ってしまいます。

スマホは数年で買い換えるので一部ユーザ以外で問題になりませんが(ハードゲーマーはホレホレと焼き付き画面を自慢げに見せてきますが)、TVは10年は使用する耐久消費財ですからね。

LGDのTVでは焼き付き防止の処理を電源オフ後に1時間ほど行うようです。本質を外れていてなんだそりゃですよね。


ですので今から他パネルメーカーがやるなら、マイクロ無機LEDがやっぱりいいですよね。

BD-Rディスクも無機が一番、有機は耐久性がなく保存に向きません。
でも結局、LCDーTVだけ見ていると不満は特にありませんし(黒の浮きはありますが)、コンテンツも日本では消費者を馬鹿にしてるほど高価で地デジでは帯域不足で4kできそうにないので、そこまでして何見るのっていう、そもそも論になってしまいます。


追記しておきます。
Gray63、Gray127、Checkerbordなどのテストパターンを作成して自分のスマホのディスプレイをチェックしてみたら?とサクッと書きましたが、実際はほとんどできません。
スマホメーカでは不利な画像を表示されてクレームが上がることが無いように、表示画像は事前にチェックして、キラーパターン(不得意な画像)は表示できないようになっています。
Androidスマホはこれを回避するアプリがあるようなので探してみてください。
たぶんiphoneには無いのではないでしょうか?

【LEDホーム】やっぱり国産LED蛍光灯タイプは明るさが違う!

2014-11-09 19:00:22 | LED

廊下の丸形30W蛍光灯をLEDに変えたことを書きましたが、そのブログに下記のメーカのCMが付きました。

MK電産株式会社

http://mk-electric-industry.com/product1.html

 

石川県に有る会社だそうです。

早速、丸形30Wと、40W直管タイプを購入しました。

丸形30Wは前回と同様、カバーはクリアタイプで、乗っているLEDの個数も64個と中国製と同じです。

消費電力は、中国製が9Wに対して12Wと大きめです。

洗面所に廊下と全く同じ器具が付いているので交換したところその明るさに驚きました。

洗面所

やっと照度の測れるテスタを部屋から掘り起こしたので、定量的に解るようになりました。

そして廊下

同じ露出です。

 

 

全然違います。

 

台所には、ラピッドスタート式が付いていましたので、配線を切りAC100V直結にしました。

 

配線したところ。

 

LEDは128個付いています。

蛍光灯時

LED変更時

当然、カバーがあるのでクリアタイプを選択しました。

この会社では、細かくカバーの色や色温度を指定できます。

台所の照度

で、かなり明るいです。

2灯タイプの人は、光る面を回すことで角度が変えられるので、取り付け位置に合わせてちょうど良い方向に向けることが出来ます。

40W直管タイプは、通常21Wで2,230lmですが、さらに特注で25W 2,550lmがあり、今回購入したのは特注タイプです。

台所がぱあっと明るくなりました。

中国製のものはxxxxlmといっても実際にはそこまで無いものがありますが、このメーカはお勧めです。


【LED蛍光灯】30W 丸形 蛍光灯もLEDに変えてみた!!

2014-09-06 17:25:11 | LED

うちの廊下は家の真ん中にあるので、昼間でも薄暗い。

そこで30w丸型蛍光灯を用いた廊下の照明をLED化してみることにした。

Webでいろいろと調べてみると、やはり器具のカバーが付くのでLED管自体はクリアカバーの方が効率が良さそうだ。

そしてついに楽天でこんなのを見つけた。

 

価格もこなれているし、レビューを書けば送料無料だ。

消費電力は9W、約1/3になる。

早速取り付けてみた。

蛍光灯では、こんな感じ。

さすがに全面が明るくなる。

届いた商品は、グローランプだけ外せばそのまま使用することができる。

裸では下面にしか光が届かない、当たり前だけど。

蛍光灯と同じ露出で撮影した結果が下の写真である。

天井面は暗くなってしまったが、直下の明るさはほぼ変化が無い。

全体ではこんな感じになる。

まずまずである。気に入ったので、洗面所の蛍光灯も変えてみようと思う。

クリアタイプではない乳白色タイプが主流だが、器具の中に入れる場合は光束が少なくなるので無駄が生じる。

楽天市場の下記お店では他にもいろいろな蛍光管型LEDを出品しているのでぜひ見てみてほしい。

 

★こちらからGARAGE COLLECTION 楽天市場店にリンクしています。他にもいろいろなものを扱っています★


【これはいい!LED電球】フィラメント型LED電球を買ってみた!

2014-08-23 23:03:10 | LED

まずはどんなものが見ていただこう。

外側はプラスチックでは無くガラス製である。

真空管のように細いLEDがステーに半田付けされている。

40W相当の明るさだが、消費電力は3.6Wしかない。

こんなLEDをどこが製造しているのだろうか?

早速玄関の60Wのフィラメント電球と比較してみた。

写真は、マニュアルモードで、同じシャッタースピードと露出である。

まずは60Wの普通の電球。

こちらが、本日購入したLED電球である。

さすがに60Wの電球にはかなわないが、十分な明るさでびっくりした。

3.6Wといえば常夜灯にも出来そうだ。

ずっと点けていても、ガラスがほんのり暖かくなるだけで、普通に触れる。

梱包の箱も真空管と全く同じように送られてきた。

さて、価格だが送料入れて約3200円でありちょっとお高いが、なかなか面白い。

ただし、せっかくのガラスなのだから、綺麗に製造して欲しい。ガラス中側が汚れているいるようなのである。

ご興味のある方は下記を参照してみてください。

楽天に出品しているお店で、他にもいろいろ(LEDヘッドライトなど)売っています。