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Always3丁目の夕日1

2005-11-10 00:00:00 | 映画&ドラマにハマル!
もう、久々の日記というのに、ドイツのことでなくって、ごめんなさい。

やっぱり吉岡さんなんですよ(笑)「Always3丁目の夕日」の映画が、封切られて、評判は上々のようで、にんまり。

「ジョブナイル」「リターナー」の山崎貴監督が、昭和33年代の東京の下町を再現!ということで、何よりこの映画は、注目された。前記2作のように、未来の話で、想像上のことだったら、ファンタジーで逃げられるけれど、ちょっとだけ昔で、その時代に生きた人たちが、観客としてくるのだから、作る側としては、試練だったでしょうね。あんな風でなかったという観客のチェックに耐えうるものを作らなくちゃいけない。山崎貴監督だって、昭和39年生まれだから、当時を知っているわけじゃない。

出来上がったものは、見事に私たちを、昭和33年にタイムスリップさせてくれる仕上がりとなった。私は、だいたいCGやVFXといったものに疎い門外漢なんで、こういう技術が、どれだけ難しいものかということは、さっぱり、わからないのだけれど、画面から、冷たさや人工的な香りを感じなかった。それより、横丁から、魚の焼くにおいや、修理工場の油くささが、漂ってくるよう。

生き生きと、夕日町の個性豊かな住人が、生活しているのに出会えた。原作が、漫画だから、エピソードの積み重ねなんだけど、うまくつなげて、人情話にしたと思う。最近、山崎監督の「リターナー」を見たのだけど、ありえないドンパチの中をくぐりぬけていく金城武に、違和感を感じたものだ。「3丁目の夕日」では、じっくり、俳優の演技を撮ったのが、よかったよね。

泣けるし、笑える。多分、この映画に一番、熱くなれるのが団塊の世代以前の人たちだと思うが、この映画を見て「あの時代はね、お父さんは、こんなことしていたんだよ。」とか、家族で会話がはずむと何より嬉しいと監督は、コメントしていたけれど、映像を見て、それぞれの人の記憶が呼びおこして、語りたくなるようにしちゃうなんて、映像作家の勝利だよね。