彼女が、自分のプライベートなことまで、オープンに話すんで驚いてしまったが、旧・東ドイツの人は、そんなひとが、けっこういると友達は言っていた。私には、統一して、西のツーリズムの考え方が入ってきて、感化され、自立していったドイツ女性の生き方のモデルを見た思いであった。
彼女は、自分で言っていたが、食事を作ったり、ベッドメーキングをするといった民宿のおかみさん業は、好きなわけでない。結婚前は、保険会社のセールスウーマンだったというのも、さもありなんという感じのバリバリのキャリア志向なんである。それはけっこうだが、観光業界に生息してきた私の目から見ると、このペンションのサービスのレベルは高くない。
まず初日、疲れていた私たちは、このペンションで、夕飯を取ったのだが、食事を持ってくるのに、1時間以上かかった。
ペンションのオヤジさんの方は、ビールを注ぐのに、客としゃべりながらで、他の客を待たしても平気。石鹸がないから貸してくれと頼んだら、「ここはホテルじゃないんだ」とわめく始末で、閉口した。
部屋の電球は、ひとつあればいいだろうというのか、2つのソケットのうち1つしかなかったし、ベッドカバーも、ツインでばらばら。クッションも、そこらのを寄せ集めてきたという感じだった。フェーリエンボーヌング(滞在型コンドミニアム)に入っている家具のレベルは高いので、差を感じてしまった。
連泊したが、1部屋は、タオルを毎日は取り替えてくれなかった。
何せ超格安だから仕方ないのだが、いわゆるユースホステルに毛が生えた程度のサービスだということだ。娘さんは、おっとりしてて感じはいいが、接客業のプロという感じではない。おせっかいだが、都会のホテルなんかで、修行してきたらいいのにと思ってしまった。ホテル学科の担任の老婆心かしらね。
私は、農家滞在が、日本のお客さんにも喜ばれるといいなと思ったのだが、たとえばデュッセルドルフやフランクフルトの駐在家族が来るとは考えにくい。私たちのようなドイツの普通の生活を知っている人たちじゃないと気楽に来ようという気にはなれないだろう。
バイエルン州などの、西側の州では、グリーンツーリズムの歴史も長く、状況は違ったかもしれない。
ツーリズムの観点からは、辛口の評価になってしまうが、私たち4人が、エンジョイしたことは、強調しておきたい。
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