VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

モビリティウィーク&カーフリーデー

2008年07月24日 | 社会・文化
ヨーロッパを中心に世界2016都市が参加する[ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー]の説明会に
逗子市でまちづくり活動を一緒にしている谷さんの案内で参加した。
 
毎年9月16日~22日に世界各地で[Europian Mobility Week]として様々なイベントが開催されている。
1997年にフランス、ラ・ロッシェルで始まり2002年からはEU(欧州委員会・環境総局)のプロジェクトとなっている。
2008年今年のテーマは『CLEAN AIR FOR ALL!(みんなにきれいな空気を!)』。

日本ではカーフリーデージャパンの望月真一氏(左)がこの日本担当コーディネーターとして活動を推進している。
 
環境問題からもCO2排出量における運輸部門は約21%、その内自家用車は約49%。全排出量の約1割がマイカーによるもの。
 
その上、「クルマと都市空間」を考えると、物理的に占有されるスペースは
歩行者や自転車の、10~40倍(移動時)・10~20倍(停止時)もあり、運転利用時間が一日1時間とすれば
1日23時間分の駐車スペースは都市空間を無駄にしているという事にもなる。
そこでカーシェアリングや自転車・公共交通の活用促進が、街空間を有効に活用するための方法なのである。

‘車のない日’発祥の地、フランス西部の港町、ラ・ロッシェルは人口8万人。
富裕層が暮らす、ヨットハーバーなどを備えた小さな街・・・我が逗子に共通点も有りそうで訪ねてみたくなった。
 
右は、EU本部のあるブリュッセル。市街地32k㎡をカーフリーゾーンにし、市域フリンジ部分に車を駐車し本格的。

車社会が先行していたヨーロッパでは、量販店の郊外化によって街中の商店が閉鎖され街が廃れてしまう問題
所謂‘シャッター通り問題’が日本より早く現れ、この15-20年間で車に依存しない街づくりに注力し商店が蘇ったと言う。

日本では2004年から横浜・松本・名古屋市が支援参加し、さいたま・那覇・福井市が加わった。
 
その、さいたま市から「さいたまカーフリーデー2007」実施内容の紹介があった。大宮駅周辺3箇所の一般車両通行止め。
 シャトルバスを運行

私は逗子市の「まちづくり基本計画」を推進する為の市民団体[ほととぎす隊]で交通部会の部会長を仰せつかり、
今後の活動の参考にと説明を伺ったが、早速に市民委員の皆さんに共有し市長へ提案したいと思える街文化にとって有意義なイベントであった。
望月氏(右)は谷さんの先輩でもあり、この後、旧交を温めながら情報交換をした。


コメントを投稿