VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

逗子のまちづくり徹底解剖

2007年09月01日 | 湘南・逗子の暮らし
中小企業診断士の方々が中心に集まっている【シブヤStyle研究会】が
「逗子のまちづくり徹底解剖」と銘打って、夏の合宿を『逗子 松汀園』で行うという知らせを
逗子市まちづくり審議会でご一緒している田中委員から頂き、勉強のためオブザーバーでレクチャーを拝聴しに伺った。

ここ『松汀園(KKRの宿)』は逗子の数少ない旅館で、新宿の旧別荘地区に1360坪の敷地に
大正12年に建築された150坪の木造平屋建て。銀行家の牧野源次郎氏が寄贈された建物を保存利用している宿。
景観保存を考えるにはピッタリの場所 

今は芝生が敷き詰められているが、一部松も残り広い和庭園は当時の豊かさを偲ばせる。
  

畳敷きの会議室に椅子テーブルで、1日目のレクチャーが始まっていた。(写真右の女性が会長の油井さん)
  
写真左の平井逗子市長も飛び入りで参加して下さり、発表者の熱意は更にHotに!!
  
逗子市の「まちづくり基本計画」策定に関わったまちづくり基本計画市民会議のメンバーが主になりテーマを広げて活動されていて
今日は10前後のテーマ・活動について発表共有があるようだ。

まちづくりのソフト面では「コミュニティパーク」という企画が5回のイベントを着々と成功させ市民の関心を呼んでいる。
(写真左、第4回「森のお店屋さん」の告知を見せてお話する石井・望月氏)
   
写真右上、前まちづくり審議会の名物委員、喜多氏ともお会いできた。

会議中「何故、逗子はここまで市民活動に熱心なんですか?」という質問に、
平井市長が答えられた話で私も理解できたのだが

「逗子の市民活動の歴史は、
 第一の波:S29年 横須賀市からの独立を住民投票で勝ち取った、
 第二の波:S50年代 米軍住宅受け入れ反対運動(池子問題)、
 第三の波が、この10年の開発反対、自然保全活動であると思う。」

特に池子米軍住宅問題は、皆さんが口を揃えて“キッカケ”であったとおっしゃる。
あれを機会に地元に無関心だった‘逗子都民’達も、一致団結して行動したと。
結果、米軍住宅受け入れを表明した市長がリコールされたり、市民のアクションが市制を動かすこと度々。
(逗子市は、3期以上務めた市長は今までない!)

私はレクチャーだけの参加であったが、短時間で逗子のことを沢山教えて頂けた。
知識も意識も高い行動力満点のオジサマ&オバサマPOWERに負けないよう
我々若手(!?地元ではね)も活動参加できる逗子にして行きたいと思う。