日々徒然です

カフェにようこそ!

思い

2013-04-09 01:34:03 | 小説
切なかった。悲しくなった。
あいつの幸せは嬉しかった。心の底から・・・。

最近、あいつが艶っぽくなっていた。疲れている様子もあったので「愚痴なら聞くぞ」と話していた。
久しぶりに、仕事が一段落した。あいつも同じだった。早速、飲みに行った。

会社には内緒で、元同期の仕事を手伝っていたようだ。俺にだけ話してくれた。
手伝いも要約一段落したらしい。元同期は何でも出来て、女の子にもモテていた。
そいつがヘットハンティングされて辞めたという事だったが。企業家になっていたようだ。
何も、辞めた奴の手伝いをしなくてもと、思ったが。話を聞いているうちに、徐々にはぎれが悪くなる。
あいつが、プレゼンに成功して一夜を共にした。と話す。耳を疑った。何かがこみ上げて来た。
その後も何度か合っていると話す。
正直笑えなかった。俺だって!と思っていたからだ。
「おめでとう。良かったな。」としか言えなかった。その後、家に帰ってからも、ビール缶を何個も空けた。酔えなかった。
あいつの艶っぽさは、そこからだったのだ。

あいつが幸せになってくれればそれで良い。
今はそれしか思えなかった。