日々徒然です

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高校生の俺

2013-04-25 00:11:31 | 小説
俺が6歳の時、隣に引っ越してきた。フワフワした可愛い子だった。歳も1歳下で近かったから良く遊んだ。
少しずつ大きくなるにつれ、お互いの部屋でゲームをしたりしていた。

中学の時、あいつの母親が出て行った。余計に俺の部屋で遊ぶ事が多くなった。
俺が高校生になった時、進学校だったからなかなか逢えずにいた。お互いに友達とつるんでいた。久しく逢った時は、あいつの友達を睨んだ。
頭を撫でられているのを見ると余計に睨む。俺だって頭を撫でてやりたい。
俺を見つけて駆け寄って来る。可愛い。
これから友達とカラオケに行くと楽しそうに話す。

俺の初恋はきっと6歳の頃だと思う。相手は、もちろんあいつだ。

久しぶりに夢の中で、あいつが出て来た。
既に、ベットの中で抱き合っている。濃厚なキスをし、感じる所も堪能している。もちろん可愛い声も聞いている。
もっと可愛い声が聞きたくて名前を呼んで、もう少し繋がりをもとうかと思った矢先に、目覚まし時計が鳴った。

はぁ~。溜まっている訳ではないが。高校生にもなって、パンツを汚すなんて。
大丈夫だった・・・。はぁ~。

夢の記憶を忘れるかのように今日、女の子から告白されたので、付き合う事にした。

でも心の奥はあいつの事でいっぱいだ。