和かあさんの日々の記録

親は一生親だけど、一応子育てが終わったので和母さん定年退職。

思い出して、たまには食べたいもの   お隣の鯖缶

2021-04-02 | 料理
子供の頃私の家は、たまに桃とかミカンの缶詰を食べることは有ったが、魚や肉などの缶詰は殆ど食べなかった。

ある日、母が鯖の水煮缶の卵とじを作ってくれた。
珍しくも有り、思いがけず美味しかった。
「どうしたの?」と聞くと、
お隣ではよく食べるお気に入りということで、教わったと言う。

玉ねぎを軽く炒めて、サバ水煮缶を入れ、温まったら軽く混ぜた卵を落とし
蓋をして軽く火を通す。
最後に醤油を回し入れる。

軽く軽く・・・で簡単に素早くできるので私のレシピにもなった。

買い物しない日、お金のない日、料理の面倒な日、思い出した日。
年に数回だけれど、ずっと続いている。


何十年かぶりに生まれ育った土地で、畑を始めた。
幼馴染はまだそのまま暮らしていた。
私はそこに住むわけでもなく、夫が通って、我が幼馴染と友達になった。
先日、突然彼が亡くなってしまった。

悲しんだ夫が、お線香をあげていると、チリンチリンと風鈴のような音が聞こえたという。
いつか聞こうと思っていたのに・・・
「まだ、鯖の水煮缶の卵とじ食べてる?」って。

「家はまだ食べてますよ!」

コメント
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