旧暦元旦の初日の出を拝みたいと願っていた。
それも、太平洋から昇る朝日を・・・
日立の国、去年も行った常陸の鵜の岬がいいと思ったが、
既に満室だという事で断念。
九十九里の旭!
ここなら名前もふさわしい!
かんぽの宿が取れた。
前日、つまり旧暦大晦日から泊まる。
チェックイン時間が3時だったので、早目に着いて辺りを散策。
近くに灯台が有った。
ここにきて分かったことだが、夕陽、朝日ともに有名らしい。
陽の明るいうちから露天風呂に入ると、先客がお一人。
夕陽を見に来られたとか・・・
私は初日の出を拝みに来たという話から、旧暦の話となる。
中年の女性。旧暦をご存じないらしい。
かく言う私も、十数年前までほとんど知らなかったが・・・
父の頼みで台湾に行った時の事だ。
台湾では流ちょうな日本語を話す人々が大勢いらした。
そこで、旧正月やら七福神やらを教えてもらった。
あまりに自分が知らな過ぎたことを反省し、
日本に帰ってから勉強しなおすことになった。
そのご婦人に倣って、私も夕陽を見ることに!
日没前、と言っても夕方3時頃は海も凪で、大きく期待を持てた。
ところが、太陽が水平線に隠れる頃には雲が出てきて😞
初日の出は午前6時39分。
残念ながら水面近くは雲がかかっていて、最高の日の出とはいかなかったが。
とりあえず日の出は拝めた!
日の出を見損なうまいと緊張していたせいか、夜明け前から目覚めていた。
その間いろいろな事を考えた。
朔の日の頃、夜は真っ暗闇になると思い込んでいた。
ところが! 満天の星が輝いていたのだった。
そして海面近くを見ると、昨日見た灯台の灯りが点滅している。
つい最近、木下兄弟の「喜びも悲しみも幾年月」を観たので感慨もひとしお。
昔の人は、この星を頼りに航海をしていた。
灯台が出来てからは、荒天の日は灯台の灯を頼りに航海。
灯台が敵によって破壊されたしまったら、
頼りになるのは羅針盤か・・・
人も同じ、正しい航路(人生)を運行するには、自分の中に羅針盤を持たなければならないのだろう・・・・・・
美しい日の出、日の入りを拝むことは出来なかったが
なんとなく心は満たされた。
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