South Perth 3月28日(木)晴れ
この2,3日はめっきり秋らしくなり、朝夕は寒さを感じることもある程で、季節は急激に変わりつつあります。夏から秋への急激な変化とともに、昼と夜の寒暖の差は大きく、昼間は25℃を超える気温ですが、夜は10℃を下回ることもあり、セーターを着ることもある程です。
今日は、学校がday offの休みで、明日からはイースターホリデーが月曜まで続き、五日間の連休となります。
今日は、こちらで知り合いになった日本人通訳のN氏とともに、朝一番で移民局へ娘の学生ビザの用事で行くこととなっていて、N氏が車で家まで迎えに来てくれました。
N氏は、こちらへ来て30年以上暮らしており、市民権も取得している私より年配の頼りになる方です。これまでに、Rent houseの契約をはじめ、何度もお世話になっており、親しくつきあう間柄となっています。彼は、とにかく人柄もよく、親切で、彼が日本から取り寄せている文芸春秋などの本を、貸していただいたりしています。
移民局の用事を済ませてから、今日は1日休みと言うことで、彼からの誘いで、イタリア洋菓子店とJapanese Restaurantへいくこととなりました。
イタリア洋菓子店は「CORICA」と言い、以前からここのアップルパイが美味しいと言うことをきいていました。店は、私が通っているTEFEの学校のすぐ近くで、我々が行くとその品を買うために人が並んでいました。今日は、私が前回、彼の家の新築祝いに写真をプレゼントしたこともあって、そのアップルパイをプレゼントしてくれました。
その後、彼が毎週土曜日のランチタイムに行くと言う、郊外のJapanese Restaurant 「BUEN-151A(ぶえん一期一会)へ案内されました。ここのカツ丼が美味しいと言うことで、彼は毎週ここへ通っているということでした。私も、それを頼んで食べましたが、彼の言う通り美味しい味で、久しぶりの日本の味を堪能しました。ここの店も以前は、街中にあったそうですが、地価の高騰で、こちらへの移転を余儀なくされたと言うことでした。ここの店にも、この地で勉強している日本の留学生がアルバイトをしており、近くの大学で会計学の勉強をしている女性で、親切な応対をしてくれ、日本の気配りを感じさせるもてなしでした。
その後、彼がゴルフでこの地に来ている友人宅へ、プレゼントを持っていくのに同行することになり、友人が滞在しているSouth Perthを訪れることとなりました。South Perthは、スワン川を挟んでシティの対岸に位置しており、シティの遠景が絶景ということで、高級住宅が集まる、シティでも地価が最も高い住宅地の一つです。今日は、この眺めの良いスワン川沿いの道路を走って、案内してくれました。
彼は、30年以上この地で不動産の仕事をしてきており、パースの不動産事情には詳しく、このSouth Perthでも、日本人にお世話をしたことがあると言うことで、日本人が住んでいたという高級マンションと一戸建ての家を教えてくれました。その一人は、90歳の老女で、東京でフラワー店を営むオーナーで、東京の店は任せて、一人この地の高級マンションの6階の一室で暮らしていたということです。彼女は英語ができないため、彼が買い物などの世話もしていたと言うことです。彼女がこの地を終の住処として選んで,この地で暮らしていたかどうかは定かではありませんが、90歳を超えていたことを考えると、きっとそうであったのだろうと私は想像し、彼女の心境をいろいろと想像したものでした。
90歳を超え、死を間近にした彼女は、その一室の窓辺から、夕日に沈むシティの街並を眺めながら、自らの死を感じていたものか、あるいは、楽園都市と呼ばれるシティの街並の向こうに、やがて彼女が帰還するであろうエデンの園を想い描いていたのだろうか。そんなことを想いながら、川辺を歩いていると、今日も、一人の老女が川辺に座り、遠くのシティの街並を眺めていました。そして、砂浜には、かもめたちがのんびりと羽根を休めていました。
ここからのシティの眺めは、ただ素晴らしいだけではなく、何か人を惹き付ける魔力があるのだろうかと想い、また、夕暮れ時などにも、是非訪れてみたいと思いました。
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