日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

エンジェル・トランペット

2024-11-11 07:00:00 | 植物

いつも下を向いて咲いている大きくてラッパのような花。

「エンジェル・トランペット」です。

いつもは暑い夏によく見てたと思っていたのですが、今年は今でもまだ咲いていました。

 

 

以前は『キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)』という名前で流通していましたが、いつの間にかエンジェル・トランペットの名前の方が有名になってしまいました。

エンジェルという言葉の響きがいいのかもしれません。

この花の特徴は、全体に大きな株(1m~3m)で見た目通りのラッパの形をした花が下向き咲くことです。

花付きがよくて、一度にたくさんの花を咲かせるので、とっても豪華です。

花色は白、ピンク、オレンジ、黄色などがあり、春から長い期間咲きます。

 

きれいな花なのですが、全草に毒(アルカロイド)がありますから、注意が必要です。

枝を切った時に出た汁が目に入ってしまって失明寸前にまでなってしまった人のニュースも聞いたことがあります。

誤って口に入れると幻覚、頭痛、めまいなどの症状を引き起こしてしまうとのことです。

 

 この花で思い浮かべるのが、江戸時代の外科医『華岡青洲』のことです。

花岡青洲は”通仙散(つうせんさん)”という麻酔薬を使って世界初の全身麻酔で、乳がん手術を成功させたのです。

通仙散はエンジェル・トランペットやトリカブトなどの強い毒性のある植物を合わせて作られたようなのです。

当時(1800年)、からこの花には強い毒性があることで知られていて、そのためか名前は”まんだらげ”とか”きちがい茄子”などと呼ばれていたそうです。

 


 

学名:Brugmansia

英名:Angels trampet

別名:キダチチョウセンアサガオ、ダチュラ

科名・属名:ナス科 キダチチョウセンアサガオ属

原産地:熱帯アメリカ

 


『ダチュラ』と呼ばれる花はもう一つあります。

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)と呼ばれている花で、木ではなく草に分類されています。

草丈1~.5m程度で、ラッパ状の花を咲かせますが、花は上向きに咲き、実にはトゲがあります。

こちらも全草にアルカロイドを含んでいます。

 

 

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シロバナモウズイカ

2024-11-09 07:00:00 | 植物

「シロバナモウズイカ」が咲いていました。

モウズイカの白花があると聞いたことはあったのですが、見たのは初めてでした。

この花は北海道、特に江差地方に多く自生しているようなので、江差をそのまま名前に入れ、別名では『エサシソウ』になっています。

寒い地方の花だと思っていたので、まさか関東地方で見られるとは思ってもいませんでした。

モウズイカの姿って茎が直立して1mくらいの草丈になって、その茎に花がたくさん並んで付く・・・というイメージでした。

でも、見かけたのは草丈も低く、花もあまりなかったのです。

 

もう終わりかけなのでしょう、花もポチポチとしか付いていないし、既に散ってしまって、ほとんどがタネになってしまっていました。

この花の開花期は7月~9月なので夏の花、だからまだ少し残っていただけでも良かったのかもしれません。

もう少し早い時期に見つけられたら、と思うと残念ですが、来年に期待します!

 

モウズイカという名前の由来は、”モウ”=毛、”ズイ”=蕊、のことなので、雄しべに赤紫色の毛が生えているということです。

 


 シロバナモウズイカ 

モウズイカの白花のものをいう。

北海道から東北地方に多く帰化しているが、本州では少ない。

北海道の江差に多いので別名エサシソウという。

日当たりのよい道端や空き地に生え、茎は直立して高さ1~1.5mになる。

茎の上部の長い総状花序にまばらに白い花をつけ下から咲き上がる。

花冠は直径2.5-3cmで基部まで5深裂、下の裂片が大きい。

萼と花柄、雄しべに腺毛があり、雄しべは5本で2本は長く3本は短い。

長い雄しべにはまばらに、短い雄しべには密に赤紫色の毛が生える。

雌しべは1本。

果実は直径1cmほどの球形の蒴果で腺毛が生え、種子は長さ0.4mmの長楕円形。(素人植物図鑑)

 


 

学名:Verbascum blattaria f. erubescens Brügger

英名:Moth Mullen

別名:エサシソウ

科名・属名:ゴマノハグサ科 モウズイカ属

原産地:ヨーロッパ

 

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アスクレピアス

2024-11-07 07:00:00 | 植物

「アスクレピアス」です。

和名ではトウワタ(唐綿)と呼ばれています。

その由来は、タネになったときに白くて長い綿毛ができ、それを綿と混ぜて利用したから。

でも、『唐』は中国のことではなく、単に外来のものと言った意味なのだそうです。

その綿毛がタンポポのように風で飛ばされて増えるようで、全世界では野生化しているところもあるようです。

 

それにしても花の形がユニークです。

反り返っている5枚の花弁は真っ赤、中の副花冠(花冠や雄しべの一部が変形してできたもの)は黄色くなっています。

 

花弁も花冠も黄色だけの品種、『シルキーゴールド』もあります。

 

この花、実は有毒植物なので要注意です。

茎を傷つけたりすると白い汁が出て、それを口に入れるとけいれんや不整脈を起こしてしまうようです。

 


 

学名:Asclepias curassavica

英名:Milkweed、 Bloodflower、 Tropical milkweed

別名:トウワタ(唐綿)

科名・属名:キョウチクトウ科 トウワタ属

原産地:熱帯アメリカ

 


この花を見て、似ていると思ったのが『フウセントウワタ』です。

[フウセントウワタ]

花の色は違っていても、形はそっくりです。

 

 

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キントラノオ(金虎の尾)

2024-11-03 07:00:00 | 植物

近所にあるお寺の庭で鮮やかな黄色の花が咲いているのを見つけました。

「キントラノオ(金虎の尾)」です。

この花は熱帯地域の植物なので、日本でも暖かい地方以外では冬越しが難しいのかとも思いましたが、毎年咲いているのを見ているので、大丈夫なのでしょう。

花は夏から秋にかけて(7月~9月)咲くようなのですが、夏の間は見たことがありません。

いつも見かけるのは秋になってからです。

 

赤味を帯びた茎が特徴です。

花は枝先にまとまって付いて、下から上に咲いていきます。

花穂は15cmくらいまで長くなるようです。

名前の由来は長くて黄色い花穂からトラノオ(虎の尾)となったらしいのですが、短い花穂ではトラノオと結びつけるのは無理なような気がします。

 


 

学名:Galphimia glauca

英名:Rain of gold、Golden showers、Thryallis、Shower of gold

科名・属名:キントラノオ科 キントラノオ属

原産地:メキシコ、中央アメリカ

 

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チトニア

2024-11-01 07:00:00 | 植物

小さな公園に咲いていた鮮やかなオレンジ色の花。

この花のことはずっと『メキシコヒマワリ』と呼んでいました。

以前、庭のある家に住んでいた時に植えていました。

良く枝分かれして、あちこちに伸びた枝先に鮮やかな色の花がたくさん付いていたのです。

 

ところが公園の木札には「チトニア」と書いてあったので、すぐにチトニアについて調べてみました。

そうしたら、やっぱり学名は「チトニア」でした。

別名が『メキシコヒマワリ』だったのです。

 

チトニアはヒマワリに似ていますが、花は上向きに咲きます。

だからヒマワリとはちょっと雰囲気が違うように感じます。

また、この花は暑さにとっても強いので、夏の間中ずっと華やかに咲き続けます。

でも、今はもう秋なので、花の時期はそろそろ終わりなのでしょう。

ポチポチと少しだけしか咲いていない花が淋しそうに見えてきました。

 


学名:Tithonia

英名:Mexican Sunflower

別名:ニトベギク

科名・属名: キク科 ニトベギク属

原産地:メキシコ

 

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