ウォーキング中、植木鉢に背の高い、1メートルほどもあるツユクサが植えてあるのを見つけました。
ツユクサを植木鉢に?
珍しいと思い近づいてみると、何とツユクサの2倍ほどの大きさで、しかも花弁が縮れていた花が咲いていたのです。
今までさまざまなツユクサを見つけてきました。
ウスイロツユクサ、ケツユクサ、2輪咲きツユクサなどがありましたが、そのどれとも違う、こんなに大きな花は初めて見ました。
新しい種類のツユクサを見つけたと思い、早速調べてみました。
そうしたら、この花はツユクサではなく「オオボウシバナ(大帽子花)」なのだと分かりました。
オオボウシバナ(Wikipediaより)
オオボウシバナは、ツユクサの栽培変種。
一般には通称であるアオバナ(青花)と呼ばれることが多い。
通常のツユクサに比べて大型で、栽培したものでは高さ1メートル、花の大きさは直径4~5センチメートルにもなる。
花弁の端はやや縮れたような形状を示す。
6月から7月の早朝に、ツユクサに似た青い大型の花を開花させる。
花の色が目の覚めるようなくっきりとした青い色でとってもきれいでした。
そして、1つの苞から2つずつ、2輪咲きのものが多いようでした。
ツユクサの別名はボウシバナ、この花はそれよりももっと大きな花だから、オオボウシバナ・・・牧野富太郎博士が名付けたそうです。
オオボウシバナは『青花紙』の原料として、江戸時代中期から滋賀県草津市を中心に湖南地方で栽培されていたようです。
『青花紙』はオオボウシバナの色素を和紙に染み込ませたもので、この青い色の色素が水で消える性質を持っているため、古くから友禅染めや絞り染めの下絵を描く時に利用されていたようなのです。
その他にも、江戸時代の浮世絵を描く青色絵具としても使われていたようです。
現在でもその生産技術は受け継がれているようで、青花紙は草津市の特産品となっています。
そのようなことから、オオボウシバナは滋賀県草津市の「市の花」に指定されているとのことです。
学名:Commelina communis var. hortensis
和名:オオボウシバナ(大帽子花)
別名:アオバナ(青花)
科名・属名:ツユクサ科 ツユクサ属
原産地:中国