クリの花の臭い? 匂い?
どちらが的確なのか。
あえて「臭い」という文字を使ってみようと思う。
クリの花の臭いは「生臭い」とか「貝の腐った臭い」などと言われている。
あまり好きじゃない臭い。
でも、辺りには栗林も多く、ウォーキングしていると嫌でも自然と臭ってくる。
ここで臭いと言っても、どうすることもできないのだから、花を見てみようと思う。
クリーム色がかった白い花が長い穂状になって並んでいる。
でも、よく見ると小さな花の集まりだと分かる。
[雌花]
栗の花は雌雄同株。
穂の先の方に長く並んでいるのは雄花、根元にポツンとあるのが雌花(○印)。
雌花は何となく既にクリの形のように見える。
この雌花が受粉すると大きくなってクリの実となり、雄花は長い穂のまま枯れて落ちてしまう。
梅雨入りは「墜栗花(ついり)、栗花落(つゆり)」などとも言うことがある。
これは文字通り、栗の花が落ちる頃と梅雨の時期が重なることから。
学名:Castanea crenata
英名:Japanese Chestnut
科名・属名:ブナ科 クリ属
原産地:日本、朝鮮半島南部