道路に面した空き地のフェンス沿いに咲いていた花です。
葉っぱはナデシコやストックなどのようで、ピンク色の花がゴチャゴチャと固まっていました。
数枚写真を撮ったまま名前も分からなかったので、そのままになっていました。
数日後に小さな公園に行ったら、同じ花が咲いていたのです。
その花には名札があり、『サポナリア・別名シャボンソウ・ナデシコ科』となっていました。
公園にあったのは八重咲と一重咲の2種類でした。
名前が分かれば調べるのはもう簡単でした。
サポナリアには数種類あり、この品種は「サポナリア・オフィシナリス」です。
サポナリアの語源はラテン語で石鹸を意味する『sapo(サポ)』から来ていて、葉を手で揉むと泡立つので、石鹸の代用品だったようなのです。
それで別名が「シャボンソウ」になったのですね。
また、ハーブとしても利用されていて、その時の名前はソートワープやサボンソウとなっています。
薬用と観賞用の目的で日本に入ってきたのですが、その後野生化してしまうほど丈夫な花のようです。
学名:Saponaria officinalis
英名:Soapwort
別名:サボンソウ、シャボンソウ、ソープワート
科名・属名:ナデシコ科 サボンソウ属
原産地:ヨーロッパ、西アジア
葉を揉むと石鹸のような泡が立つとのことで、試して見ました。
一生懸命に揉んでも青臭い汁しか出てきませんでした。
この花は本当にサポナリアなのかとちょっと心配になってきて、更に調べるとペットボトルに入れて振ればいいとなっていました。
そこですぐにやってみました。
ペットボトルに葉と少しの水を入れて振ってみました。
なかなか泡立たなくて、結構な回数を振りましたがやっとこの状態になりました。
オフィシナリス種は全草にサポニンを含んでいて、サポニンには水と混ぜて振ると泡立つ性質(起泡性)があるので、このように泡が出るようです。