「エキノプス」が咲いていました。
伸びた茎の先端に薄紫色の手まりのような形の花が咲いて、ユニークな形です。
ネギボウズにも似ています。
葉っぱはアザミにそっくりで、トゲもあります。
だから、別名では『ルリタマアザミ』です。
エキノプスはギリシャ語で”ハリネズミのような”という意味のようです。
この花は、ずっと昔、数十年前に阿蘇の大観峰の展望所付近にたくさん咲いているのを見たことがあります。
初めて見た花だったし、一面に咲いていたのですごく感動したのを覚えています。
その時に、この花は『ヒゴタイ』だと教えてもらいました。
でもその後、園芸品店で同じ花なのに「エキノプス」となっていたので不思議に思ったことがあって、当時園芸書で調べたことがありました。
その結果、エキノプスには100種類以上の品種があって、ヒゴタイはその内の1つで日本と朝鮮が原産の花だったのです。
日本でも阿蘇山あたりの特定地域にしか自生してないとのことでした。
それほど貴重な花だったのに、現在では『ヒゴタイ』は乱獲などによって数が減ってしまって絶滅危惧種になってしまったようです。
園芸店で出回っているのは「エキノプス・リトロ」という品種で、日本には昭和初期に入ってきたようです。
その時に「ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)」という和名になったそうです。
学名:Echinops
英名:Echinops
別名:ルリタマアザミ、ウラジロヒゴタイ
科名・属名:キク科 ヒゴタイ属
原産地:ヨーロッパ、西アジア