最近ではあまり見られなくなった野の花の「ツリガネニンジン(釣鐘人参)」を見つけた。
草が茂っている中に咲いていた。
この花は夏の終わりから秋にかけて咲く花なのに、見つけた時には既に枯れかかっているようだった。
草丈は1mくらいあって、淡紫色の細長い釣鐘形の花がたくさん咲いているのだけど、すべてうつむいたまま。
幹と枝がひょろひょろとしているので、風がそよぐと釣り鐘が揺れるので、その涼しげな感じが何とも言えない。
既に終わってしまった花もあるけれど、まだ蕾もたくさんついている。
だからもう少し、秋が深まるまで清楚な花を楽しめると思う。
学名:Adenophora triphylla
英名:Ladybells
別名:トトキ、シャジン(沙参)
科名・属名:キキョウ科 ツリガネニンジン属
原産地:日本、シベリア、サハリン
春の若芽は「トトキ」という名で山菜として食べることができ、太い根を日干ししたものは「シャジン(沙参)」と呼んで、咳や痰切り、健胃のための薬草として利用されていたようだ。