日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

キツネアザミ(狐薊)

2024-05-21 07:00:00 | 植物

「キツネアザミ(狐薊)」です。

アザミに似ているけれど、アザミじゃない、それがキツネにだまされたようだから「キツネアザミ」

牧野博士が命名したことになっていますが、実際にはどうだったのでしょうか?

別名は「キツネノマユハケ(狐の眉掃)」です。

その名前は江戸時代頃、女性が化粧したときに眉に付いたおしろいを払うために使った眉掃(まゆはけ)のキツネバージョンからきています。

だから、キツネノマユハケ → アザミに似ている → キツネアザミ という説もあります。

牧野博士に聞いてみないと分かりませんね。

 

 草丈は1mほどあります。

本当にアザミに似ていますが、葉は柔らかいし、トゲもありません。

日本には古い時代に稲作と共に中国大陸から入ってきました。(Wikipedia)

このように、古い時代に渡来した植物のことを、史前帰化植物というそうです。

古い時代というのが、いつの時代のことなのか分かりませんが、かつてはこの若い葉の裏にある毛を『つなぎ』として、草もちを作るときに使われていたようです。

 


 

学名: Hemistepta lyrata

英名:Lyrate hemistepta

別名:キツネノマユハケ、ヒメアザミ、センボンヤリ

科名・属名:キク科 キツネアザミ属

原産地:日本(本州以南)、朝鮮半島

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤエムグラ(八重葎)

2024-05-19 07:00:00 | 植物

ウォーキング中にあちこちで見かける「ヤエムグラ(八重葎)」に花が咲いていました。

とにかく触るとすぐにくっつきます。

それは、茎や葉のすべてが小さな柔らかいトゲで覆われているからなんです。

痛くないトゲなので、毛のようなものでしょうか。

だから、触った時は全体的にネバネバしたような感じです。

道路脇や荒れ地などに生えているのを見ると『ただの雑草』なのですが、じっくりと見てみると・・・

小さくて白い花は可愛いし、放射状に広がった細い葉の形がとってもきれいなのです。

ヤエムグラという名前は、葉が何枚も重なりあっているから、または1つの節から葉が6枚~8枚くらい出ているので『八重』という漢字を当てたという説があります。

 

実はこの「ヤエムグラ」という植物、長い間思い違いをしていたことがありました。

誰でもヤエムグラと聞くと、百人一首47番 『八重葎  しげれる宿の  さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり(恵慶法師)』を思い浮かべるのではないでしょうか。

そして、この歌にある八重葎が今回見つけたヤエムグラそのものだとばかり思っていたのです。

ところがそれがとんだ間違い、ヤエムグラ違いだったと分かったのです。

百人一首の八重葎の『葎(むぐら)』は、つる状の雑草の総称で、『八重』は幾重にも重なった状態のことなんですって。

だからこの歌の八重葎は荒れ果てた家などにつる状の草が重なってはびこっている状態を表わした言葉なのだそうです。

そして、ここで詠われている実際の葎(つる状の植物)は『カナムグラ(鉄葎)』だとのことでした。

カナムグラ---山野に自生するアサ科の一年生つる草、茎から葉柄にかけて下向きの小さな鋭いトゲがある。

 


 

学名:Galium spurium var. echinospermon

英名:False cleavers、Stickywilly

別名:勲章草(クンショウグサ)、クリーバーズ

科名・属名:アカネ科 ヤエムグラ属

原産地:日本、東アジア、ヨーロッパ、アフリカ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チェリーセージ・サーモンイエロー

2024-05-17 07:00:00 | 植物

珍しい、サーモンイエローのチェリーセージが咲いていました。

「チェリーセージ」は、①サルビア・ミクロフィラ、②サルビア・グレッギー、③サルビア・ヤメンシスなどの総称です。

その内③のヤメンシスは①のミクロフィラと②のグレッギーを交配したもののようです。

咲いていたチェリーセージの正式名称は「サルビアヤメンシス サーモンイエロー」というので、③の交配種ですね。

 

陽の当たり具合によって全然違う色に見えます。

5月ごろから開花して夏が終わって11月ごろまでの長い間、花は見られるようです。

 


 

学名:Salvia microphylla、Salvia greggii、Salvia 

英名:Cherry sage、Baby sage

品種名:サーモンイエロー(Salvia jamensis ‘Salmon yellow)

科名・属名:シソ科 アキギリ属

原産地:北アメリカ南部、メキシコ

 


この花の特徴は、花の下唇がクリーム色で、花全体がサーモンピンクなのだそうです。

だから、クリーム色とサーモンピンクの組み合わせ。

それじゃ、名前の『サーモンイエロー』って、何?

それで、調べてみた結果が次のようになっていました。

↓ ↓

サーモンイエローとは-----一般的な色の名前ではなく、サーモン(鮭)のような淡いオレンジ色やピンクっぽい色をサーモンイエローと表現する場合があります。具体的には、RGBカラーコードで表すと「#FFA07A」がサーモンイエローに近い色です。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハイノキ(灰の木)

2024-05-15 07:00:00 | 植物

シンボルツリーにも流行があるようで、最近ではオリーブ、シマトネリコ、ソヨゴ、「ハイノキ(灰の木)」などをよく見かけるようになりました。

近所のお宅にもハイノキがシンボルツリーとして植えられています。

それほど大きな木でもなく、株立ちのきれいな姿の木です。

5月初め頃、その木は白い花で覆われていました。

葉の脇から伸びる花柄に数輪の白い花が集まっています。

花が咲いている木全体では何となくモヤモヤっとしたような感じなのですが、一つ一つの花を見るととても可愛い花です。

花弁からはみ出しているような長い雄しべが特徴です。

 

ハイノキは日本特有の木で、古来から生活に密着していた木のようです。

だから名前も、この木を焼いて出た灰を染色に利用していたから、「灰の木」になったとのこと。

別名の「イノコシバ」もこの木の枝でイノシシを縛ったからという説もあります。

 


 

学名:Symplocos prunifolia

英名:Hainoki tree、 Sweetleaf

別名:イノコシバ

科名・属名:ハイノキ科 ハイノキ属

原産地:日本        

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キクノハアオイ(菊葉葵)

2024-05-13 07:00:00 | 植物

空き地の片隅に冬の間ずっと緑色の葉っぱが地面を覆うようにして広がっていました。

葉っぱの形からてっきり『チドメグサ』だとばかり思っていました。

ところが、5月になってから、緑色の葉っぱの中にオレンジ色の花を見つけたのです。

オレンジ色の花だから『チドメグサ』じゃない、それじゃこれは何?

調べたところ「キクノハアオイ(菊葉葵)」のようでした。

初めて見た花でした。

 

オレンジ色の花は1cmにも満たないほど小さいのですが、花糸が合着して筒状となっているので、その形からしっかりとアオイ科の花だと分かります。

名前のとおり、葉っぱは菊の葉と良く似ています。

 

 

--- キクノハアオイ ---

北アメリカ~熱帯アメリカ原産の一年草。

高さは10~30cmになり、初夏に空き地や道端などで小さな朱色の花を咲かせます。

葉や茎には毛が多く生え、蔓状に伸びます。

花は5弁の両性花で、花の中心には先端が裂けた赤い雌しべがあり、その周りを合着して筒状化した黄色い雄しべが囲います。

花は葉の腋から咲きますが、葉よりも小さいです。

 


 

学名:Modioa caroliniana

英名:Carolina bristlemallow、Red-flowered mallow 

別名:ツルアオイ(蔓葵)

科名・属名:

原産地:熱帯アメリカ原産

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする