一、又兵衛、助兵衛、勇右衛門、和吉義、村内友蔵方に居候
まちは、右友蔵兄にて其以前村方帳外に相成候忠次郎儀、
まち養父同国田部井村幸弥太より貰受妾同様に致し、友藏
厄介積にて、同人方人別に差加候段は、先役の者共取計候
義にて晏則之始末は不存院とも、銘々役侃相成院後、右次
第被承、忠次郎は強勢もの、まち身分糺方等いたし候趣承
込候はば何様の仇可致も難計存候迚其儘に打過、猶追而忠
次郎病気に付候節村内清五郎等打寄世話致し、同人方え連
来り、其外村方山林え小屋掛致し養生為致置候とも不存罷
在候姶末不埓に行、又兵衛は過料銭五貫文、助兵衛他二人
は三貫文づゝ披仰付候。
つづく