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玉城ティナの口が悪すぎる『惡の華』

2019年09月30日 00時56分26秒 | 映画


2019年公開映画156本中129位。

伊藤健太郎がクラスのマドンナの
体操着の匂いを嗅いでいたところを
玉城ティナに見られて、
黙ってる代わりにある契約を結ばされるという映画。

基本的によくわからない話ではある。
契約を結んだことで主従関係みたいなのができるのだけど、
単なる奴隷扱いとはちょっと異なるんだよね。

玉城ティナがだいぶ変わった子で、
まあ実際身のまわりにもいたと思うけど、
思春期にあるような、
「何者かになりたい」
「ここではないどこかへ行きたい」
という欲望が爆発しちゃう扱いづらい性格なんだ。

で、伊藤健太郎に同じ匂いを感じたのか、
「おまえはそのままでいいのか?!
 もっとおまえの変態見せろや!!」と、
彼の奥底に眠る変態さを
表に引っ張り出そうとするやっかいな女子(笑)

とにかく、汚い言葉を連発し、
ギャーギャーわめき散らすうるさい映画です。

精神的に人間のグチャミソした部分を見せてくれるのかと思ったけど、
そこまではいかなかったのが個人的に残念なところ。

園子温監督作品のような雰囲気を醸し出していたけど、
玉城ティナが汚い言葉を使うことだけが目立っていて、
精神的グチャミソまでは到達せず。

玉城ティナがそうまでなってしまう背景が
もっと知れたらよかったなあと思います。

伊藤健太郎の役は、玉城ティナとの契約により、
ある程度まではアイデンティティが崩壊していくものの、
結局彼女が求める水準にまでは達しないんだよね。

もともと彼は、シャルル・ピエール・ボードレールの書いた
『惡の華』という本に、中二病的に感銘を受けていたので、
憧れ的な意味合いでがんばりはしたけど、
結局憧れだけで本人の内なる強い意志がなかったから、
人間性が大きく変わるところまではいかなかったのかなあなんて思いました。

ちなみに、映画の冒頭に、
「すべての思春期の人、また、かつて思春期だった人に捧ぐ」
みたいなテロップが出るけど、
こんな思春期過ごす人そうはいないから、
かなり違和感はあったな。。。(笑)


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