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平和な暮らしに突如投げ込まれる喪失感が辛い『ムーンライト・シャドウ』

2021年10月04日 23時38分08秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:196/203
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★☆☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
ラブストーリー
死者との再会

【あらすじ】
さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、
鈴の音に導かれるように、
長い橋の下に広がる河原で出会った。
恋に落ち、
付き合うまでに時間はかからなかった。
等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美)がいて、
柊にはゆみこという恋人(中原ナナ)がいた。

初めて4人で会ったときから意気投合し、
自然といっしょに過ごす時間が増えていく。
食事をしたり、ゲームをしたり、
ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について
「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」
を語り合ったり。
何気ないけれど、
穏やかで幸せな日々が過ぎていく中で、
別れは前触れもなくやってきた。

等とゆみこが死んだ──。

深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。
愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、
ショックで食べることも忘れ、
ひたすら走るさつき。
そんなさつきを心配しながら、
ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。
それぞれの方法で哀しみと向き合おうとしていた。

ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美)と出会い、
少しずつ“生きていく”という日常を取り戻していく。
そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。
もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。

その現象とは、
満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、
という不思議な現象だった……。

【感想】
原作は吉本ばななさんの小説。
それは読んでいないけれど、
とてもアートかつポエム的な映画。
ゆえに、映画として面白いかと言われると、
かなり好みが分かれそう。

ストーリー自体は、
事故で亡くなった恋人と、
もう一度会いたいっていうややファンタジー寄りの話。
セリフは少なめで、
日常が淡々と流れていくシーンが多いため、
全体的にテンションの波はほぼない。
冬のカラッとした日々に漂う、
静かで穏やかな雰囲気を味わう作品だと思った。

話に抑揚がない分、
登場人物の演技や表情に目がいく。
恋人が亡くなり、
突然やってきた喪失感に心がついていかない辛さは、
よく伝わってくる。

結局、最後に恋人に会えたかどうかは、
とてもわかりづらいけれど、
個人的には夢だったのかなって思う。
ただ、どのような形であれ、
自分の思い出にケリを着け、
再び前に向かって進もうという気持ちになれたのなら、
それはそれでよかったのかと。
月影現象って、
要はプラシーボ効果のようなもので、
何をするにしても自分次第だったんじゃないかなー。

それにしても、
あの地下水について語っていたおじいさんは必要だったのかな。。。
これは原作を読んでから観に行った方がいい気がした。

映画「ムーンライト・シャドウ」公式サイト

原作:吉本ばなな × 主演:小松菜奈 × 監督:エドモンド・ヨウ 平成最初のベストセラー作家初期の名作が奇跡の映画化!絶賛公開中

映画「ムーンライト・シャドウ」公式サイト

 


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