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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

歴史的知見がないとちょっと理解が難しい『アラビアのロレンス』

2020年01月14日 20時56分26秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1962年のイギリス・アメリカの合作映画『アラビアのロレンス』。

この映画はちょっと話がややこしい。
ざっくり言うと、実在するイギリス陸軍将校のトーマス・エドワード・ロレンスが率いた、
オスマン帝国からのアラブ独立を描いた戦争映画だ。

個々のシーンの意味はわかるのだけど、
「そもそもロレンスは何のためにここまでやってるんだっけ?」
という大元の動機がちょっとわかりづらい。

まあ、僕の世界的知識がほぼないのがいけないのだけれど、
史実としては、イギリスがオスマン帝国を切り崩したいという前提のもと、
「オスマン帝国が滅びたらそこをアラブ人の土地にしてあげる」という約束で、
アラブ人の反乱を支援したようだ。
それを指揮する人としてロレンスに白羽の矢が立ったと(合ってる?w)

戦争映画の割には、激しい戦闘シーンはそんなになく、
ロレンスがひたすら砂漠を移動するのと、
戦争に身を置く彼の苦悩などが印象的ではあるのだけど、
いわゆる中東問題と各国の関係が頭に入っていないと、
全体的な背景がつかみづらく、
なかなか作品に感情移入しづらくて、
世間の高評価の割には僕はそこまで面白さを見出せなかった。。。

さらに、この映画はいろんなシーンに政治的メッセージが込められているようだけど、
歴史的知識がないと何も伝わってこないという(笑)
そういうのを身に付けてから観たらまた違いそう。

でも、そんなの抜きにして、この映画のすごさを感じたところと言えば、
あの広大な砂漠の風景なんだ。

こんなにまで砂漠を美しく撮る映画観たことないなって思うんだけど、
本当に自然の風景の撮り方がうまいなと感じた。
そのおかげで、ものすごく砂漠行きたくなる。
砂に埋もれたい。。。

僕は映画は好きだけど、「スクリーン越し」に観るのが好きなだけで、
海外自体にはそこまで興味はなかった。
なのに、この映画の映し出す砂漠の魅力はなんか中毒性があって行きたくなるんだよね。

照りつける太陽、だだっ広い地平線、蜃気楼、水のありがたみ、
そういうのに囲まれたくなる。

なお、尺は227分とかなり長いです。。。


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