【基本情報】
⠀ 原題:Le jeune Ahmed
⠀ 英題:Young Ahmed
製作年:2019年
製作国:ベルギー・フランス合作
⠀ 配給:ビターズ・エンド
【Rotten Tomatoes】
評論家スコア:58%
⠀ 観客スコア:58%
・
【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:31/69
⠀ 衝撃😳:★★★★☆
スリル😱:★★★☆☆
⠀ 怖い😖:★★★☆☆
【ストーリー】
ゲーム好きな少年だったアーメッド(イディル・ベン・アディ)は、
導師の影響でイスラムの過激思想にどっぷり。
ある日、「アラビア語を歌で学びましょう」と言った先生に対して、
導師が「聖なる言葉を歌で学ぼうなんて、そんなやつは背教者だ」と罵る。
それを聞いたアーメッドは先走って先生の家に向かい、
ナイフで刺し殺そうとするも未遂に終わる。
少年院にぶち込まれたアーメッドは、
無事に更生することができるのだろうか。
【感想】
一度持った思想を変えることの難しさを痛感する映画。
特に、主人公のアーメッドは13歳と多感な時期なので、
より影響を受けやすいだろう。
もともと素直で真面目な性格ということも災いしてか、
少年院で課せられた農作業は淡々とこなすものの、
「先生を排除する」という目的は一向に消えていないのが見て取れる。
だから、「いつかこいつは何かしでかすんじゃないか」
というスリルが常にあるのがこの映画の怖いところ。
ラスト20分は衝撃過ぎて、まわりの人も「ああ!」って声が漏れちゃうほど。
邦題の『その手に触れるまで』は、原題とだいぶ違うけれど、
最後まで観てようやく意味がわかるし、いい邦題だなと思った。
しかし、女性との握手もキスもNGで、
歯は指で磨き、鼻うがいっぽいことをしてるのも、
おそらく宗教的な理由なんだろうけど、
行動の制限が増えるのは、個人的には生きづらさを感じるね。
車を抜け出してから最後までは、ほんとに息をのむ展開でした。
アーメッドに幸あれ( ;∀;)