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人間性の無駄遣いだった『テッド・バンディ』

2019年12月26日 00時14分12秒 | 映画


2019年公開映画215本中88位。

「人間性の無駄遣い」。
そのたった一言のセリフが印象的な映画だった。

これはテッド・バンディという実在した連続殺人犯の話なのだけど、
何がやばいって最後まで本当に彼の犯行なのかどうかがわからなくなるところなんだ。

もちろん実際に起こったことだから、
彼が犯人であることは間違いないのだけど、
「殺人を起こしそうに見えず」、
「本人は一貫して無実を主張し続け」、
そして、これが一番大きいのだけど、
「殺人やそれを匂わせるシーンが一切ない」ことから、
「あれ、これ冤罪の映画だっけ?」と思ってしまうほどでした。

ある意味、見せ方が工夫されているとも言えるけど、
ややわかりづらくなっている気もした(笑)

結局、彼は裁判で有罪となるのだけど、
テッド・バンディは頭が良く、
自分で自分の弁護をできるほど優秀だったから、
裁判長が「君が弁護士として法廷に立つ姿を見たかった。人間性の無駄遣いだよ」
と言っていたのはすごく心に刺さったなあ。

ザック・エフロン、いい役者さんになった。
若い頃は「ザッ君」なんて呼ばれて日本でもアイドルのような扱いだったけど、
今では渋さも出てきていい感じ。

あと、ハーレイ・ジョエル・オスメント、
あの子役がデブヒゲのおっさん役だったのがウケる(笑)

しかし、本編では語られていないけど、
ウィキペディアで調べたらこのテッド・バンディって男、
マジでやべーやつだった。。。

殺した女性は判明しているだけで30名。
被害者は15歳から25歳までの女性で、
中には殺した後も死体を綺麗にして、
完全に腐敗しきるまで何度も屍姦したり、
切り取った首を自宅にコレクションしたりしていたとか。。。

しかも、彼はハンサムな上にカリスマ性もあるから、
被害者もすぐ騙されてしまうだけでなく、
公判中も多くの若い女性ファンがついてしまうというモテっぷり。
それに加えて頭もいいのだから、本当に人間性の無駄遣い感ハンパない。

なお、彼は現場に指紋などの証拠を一切残さないばかりか、
顔が無個性すぎるがゆえに、
ちょいと髪型や髭をいじるだけでまったく別人になれるため、
捜査もかなり難航したそうです。


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