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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

オリバー・ツイスト

2006年02月18日 00時13分17秒 | Weblog
いいですね。この映画。
面白かったです。
面白いというより感動しました。
涙は出ませんでしたけど、
心にジーンとくる映画です。

孤児である主人公オリバーは行き場がなく、
孤児収容所に入れられたり、
ある一家に引き取られたりと
たらい回しにされるわけですが、
結局は自分の足で100以上離れたロンドンに行きます。
一家での扱いがひどく、
まるでシンデレラを見ているようでした。

ロンドンに着いたオリバーはスリ団に入りますが、
結局一度も悪事に手を染めず、
裕福な家庭へと引き取られます。
ですが結局またスリ団に戻り、
でも最終的には裕福な家庭の子になります。
ホント、所属するところが行ったり来たりなんですね。
でもこのオリバーはとても純粋で優しい子で、
弱音や人をののしる言葉を一切吐きません。
ホントにいい子なんです。

この映画は派手なアクションシーンやCGなどは一切ありませんが、
ストーリー展開にどんどん引き込まれていき、
完全に見入ってしまいました。
見事に19世紀のロンドンの町並みを再現し、
そこで生活する人々の生き様を見事に描いています。
それとこの映画は子供がたくさん出てきますが、
みんな演技が上手です。
やっぱり日本よりも海外の子役の方が演技力上ですよね。
オリバー役の子もあんなにきれいな顔で迫真の演技をするので、
見る者を圧倒します。

この映画で一番印象的なのはやはりラストでしょう。
オリバーを拾い、スリの手ほどきをしたフェイギンは、
見た目は小汚いおじいさんですが、
とても優しく、悪党とは思えぬ人柄です。
多くの身寄りのない子供を引き取っては
スリの技術を教え込んでいました。
スリは悪いことですが、フェイギンは完全な悪とは思いません。
当時はまだ貧富の差が激しく、
そうでもしないと生きていけない時代だったんです。
ですが、そんなフェイギンもオリバー誘拐の容疑をかけられ、
最終的には警察に捕まってしまいます。
ラストで、裕福な家庭に引き取られたオリバーは
本人たっての希望でフェイギンに面会に行きます。
しかしフェイギンは錯乱状態で、
訳のわからないことを叫ぶ始末。
それでもオリバーは優しくしてくれたことに感謝し、
強く抱擁した後、その場を去ります。
帰りの馬車の窓からは大きな絞首台が見え、
多くの人々が集まっていました。
そう、フェイギンは絞首刑なのです。
あんなに優しく、死にかけのオリバーを介抱をしてくれたのに、
現実とは残酷なものですね。

どちらかと言えば始終暗い感じのストーリーですが、
純粋で無垢なオリバーと、
彼を取り巻く人々との交流が
この映画の一番の醍醐味ではないでしょうか。


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2 コメント

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こんばんは (あん)
2006-02-18 17:27:37
全体に漂うクラシカルな空気が好きです。オリバーとフェイギンの面会シーンはホロりとしました。Tb失礼します。遊びに来てね。
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Unknown (おおの)
2006-02-19 23:20:25
コメントありがとうございます!

僕は原作読んだことないので、

これを機に読んで見ようと思います。
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