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成功はあきらめない人のところにやって来る!"キャリア"のシンデレラストーリー『新喜劇王』

2020年06月22日 23時14分31秒 | 映画


【基本情報】
 原題:新喜劇之王
 英題:The New King of Comedy
製作年:2019年
製作国:香港・中国合作
⠀ 配給:ツイン

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:11/71
感動😭:★★★★☆
笑い😂:★★★★☆
胸熱😆:★★★★☆

【ストーリー】
ユー・モン (エ・ジンウェン)は女優を夢見ているが、
いつまで経ってもエキストラのままで気づけば30歳。

ある日、役作りのためにやったプチ整形がスタッフの目に留まり、
かつてのスター俳優マー・ホー(ワン・バオチャン)主演の超大作に起用される。

しかし、過去の栄光にすがるマーは演技も性格も最悪な
トラブルメーカーとなり果てていた。

落ちぶれたマーと、スターを目指して現状から脱したいモンの出会いが、
2人の運命を大きく変えていく。

【感想】
1999年の『喜劇王』を20年ぶりに復活させたコメディ。

久しぶりにチャウ・シンチー監督の新作を観たけど、
笑いあり涙ありでやっぱりこの人の映画好きだわ!
(『少林サッカー』の監督・主演の人ね)

このポスターでだいぶ損してる気がするけど、
これはまさしく“キャリア”のシンデレラストーリーと呼ぶにふさわしい映画!
とにかく、主人公の不遇っぷりがハンパなさすぎる。

十数年エキストラをやり続けても一向に芽が出ず。

ちょっとしか映らないのに、
役の背景や表情など細かい設定まで問い詰めるから
スタッフからも煙たがれる。

プチ整形して役を与えられたかと思えば、
主人公のスタントマンで、ボコボコに殴られる役。

「何でもやります!」と脱げば、
皮と骨にシワが出てきた体にダメ出し。

「美人じゃないけど努力で役を掴み取る!」と言った直後に、
いっしょにいた美人の友達がスカウトされてスターへ。

おまけに彼氏にも裏切られるという、
空前絶後の泣きっ面に蜂状態。

こんなに不遇な主人公は今年観た映画の中ではトップクラスだよ。
精神的に辛い。。。

そこで運命の歯車を変えたのがまさかのマーなんだよねー。
彼に仕掛けたドッキリがきっかけで、
マーは自らを見つめ直し、
やがて再び脚光を浴びることに。

それがモンに返ってくるんだ。
彼女は仕事も恋愛もうまくいかないから、
一時期役者をやめるんだけど、
再び栄光を手にしたマーから
「降参さえしなければ成功だよ」という言葉をかけられ、
オーディションに挑むんだよね。

この王道すぎる流れが強い共感と感動を生む。
王道って「ありきたり」って捉えられがちだけど、
バカ言っちゃいけないよ。
それほど、多くの人に受け入れられやすい話ってことなんだから、
基本的には面白くないわけないんだよ。

しかも、マーとモンには感動的なエピソードがあって、
そこがまた泣けるんだわ。。。

“喜劇”ってさ、9割は“悲劇”なんだよね。
笑いと涙を内包したわかりやすいストーリーと、
「あきらめない者が勝つ」というシンプルなメッセージはいいと思う。

【その他】
ちなみに、前作は全然違う話で。
売れないエキストラ俳優を、今作の監督でもあるチャウ・シンチー本人が演じ、
女子高生パブで働くセシリア・チャンが客の心を掴むために
演技指導を彼にお願いするっていうラブコメなんだ。

今回は完全に女優を目指す主人公のキャリアのみに焦点が当たってるから、
かなり方向性が変わったと言えるなー。

新喜劇王 | 配給作品 | 株式会社twin

外国映画及びその他映像コンテンツの輸入・配給・宣伝や劇場用映画及びその他映像コンテンツの企画・制作及び出資等を行っている株式会社ツイン(TW...

株式会社twin

 


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