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主人公がタイトルの人ではない『ジョン・デロリアン』

2019年12月19日 00時11分48秒 | 映画


2019年公開映画212本中152位。

あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきたタイムマシン、
「デロリアン」を作ったジョン・デロリアンの伝記的映画。

なんだけど、彼は主人公じゃないっていう(笑)
おい、邦題!

本当の主人公はその隣人であるジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)です。
元々彼は麻薬の密売をしていたところをFBIに取り押さえられ、
逮捕しない代わりにもっと大物の密売人を捕まえるための情報提供者になれと。

そして、引っ越した先に
たまたまジョン・デロリアンが住んでいて仲良くなったのだけど、
彼の会社は資金繰りがうまくいっておらず、
麻薬取引に手を出そうとしていたから、
先の密売人逮捕と合わせてそれをFBIに密告するって話。

正直、なんだかなあという映画でした。
そもそもデロリアンって架空の車じゃなくて、
実際に売られてたのねっての初めて知って(笑)
全然売れなかったみたいだけど。。。

で、ジョン・デロリアンの生涯というよりは、
この麻薬密売に関してのみ扱った内容だからすごく限定的で、
ジョン・デロリアン自身にあんまり感情移入できなかったってのと、
ジム・ホフマンがね、せっかくの友人をなんでFBIに売り飛ばしたのか
よくわからなかったんだよね。

友達なら普通かばったりしそうだけど。
別にケンカしたり恨みがあったわけでもないのに。
まあ、報酬に目がくらんだのかな。
あんまり、金に困ってそうな描写はなかったけど。。。

そこらへんの腹落ちがあんまりなかったので、
微妙な印象になっちゃいました。。。

ちなみに、ジョン・デロリアンはこの件で逮捕され、裁判になるものの、
ジム・ホフマンの最後の証言により無罪になります。

その後、彼は新しい車のデザインをするものの、
ひとつも形になることなくこの世を去るという、
知名度の割にはアメリカン・ドリームまで行き着かなかったそうで、
なんかかわいそう。


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