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彼らの歴史が紐解かれる!『NETFLIX 世界征服の野望』

2020年12月25日 00時48分54秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Netflix vs. the World
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:TOCANA

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:29/200
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
1997年に世界初のオンラインDVD郵送レンタルサービスを提供する会社としてスタートしたNetflix。
現在では世界最大級の動画配信サービスへと大きく発展した。

急成長を遂げながら映像ビジネスの最前線を行く彼らのサクセス・ストーリーと、
そこに至るまでの苦悩や裏話を描いたドキュメンタリー。

【感想】
こういうドキュメンタリー好きなんだけど、
自分で事業をしている人は観て損はないと思う。
これ自体が面白いかどうかではなく、
これを観て自ら思うところがあるかもしれないから。

内容としては、ネットフリックス社の大躍進の秘訣とかそういうのではなく、
どういう経緯で現在に至っているのかという歴史を、
多くの関係者のインタビューを元に構成されたものだ。

他の方の感想を読むと、
『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』という本の内容そのままらしいので、
普段から書籍や記事なんかである程度情報を持っている人からしたら、
そこまで目新しさはないのかもしれない。

ただ、僕のように予備知識がないのであれば、
彼らの知られざる苦悩や裏話を知れるので充分に楽しめると思う。

インターネットの到来から始まり、
創業の経緯、
初めての注文があったときのこと、
苦境に立たされ社員を解雇したことなど、
様々なことが語られているが、
一番尺が割かれていたのは、
ライバルであるブロックバスター社との戦いだ。

すでにいろいろ勉強されている方にとっては周知のことなのだろうけれど、
僕がこのドキュメンタリーで一番驚いたのは、
まさのそのブロックバスター社の敗因である。

日本ではなじみがないかもしれないが、
アメリカでは超有名なレンタルビデオ・DVDチェーン店である。
ネットフリックス社がオンラインでのDVD郵送レンタルサービスを始めると、
危機感を持ったブロックバスター社も後を追うように同様のサービスを開始。

両者はプロモーションや料金改定などで競い合ってきたが、
資金力・会員数・コンテンツ数にアドバンテージのある
ブロックバスター社が優勢だったそう。

そんなとき、ブロックバスター社のトップが交代。
掲げた目標が「実店舗への回帰」だった。
せっかく作ったブロックバスター社のオンラインサービスもなくなり、
結果的に同社は2010年に倒産。
今だから言えることでしかないけど、
トップの判断ミスと捉えられても仕方ないだろう。

なお、その実店舗への回帰を掲げたトップの人は
元セブン・イレブンの元CEOだったそう。
そりゃ、店舗推すよねとは思うけど、、、
あのままオンラインサービスを続けていれば、
ネットフリックス社には違う未来が待っていたかもしれない。

誰もがこんなに成功するとは思っていなかった中で、
ネットフリックス社はここまで成長した。
事業のトップを担う人には、
大局を捉える力と先見の明、
そして自分を信じ続けられることが大事だと感じる。

まあ、先見の明ってのはよっぽど頭がいいか、
運が味方してくれないとどうしようもない部分もあるけど、
「自分を信じ続けられる」ってのは、
唯一自らコントロールできるところかなと。
『パッドマン』って映画もそうだったけど、
外野が何と言おうと、
自分がこれだと思ったことをずっと続けるのは、
なかなかハードだと思うけどね。

あとは、プラットフォーム側としては、
オリジナルコンテンツ、独占コンテンツは必要だよねと強く思う。
ネットフリックス社も早くから映画祭に顔を出して、
映画業界とのつながりを探っていたそうだから。
そのコンテンツが欲しくてユーザーが集まり、
ユーザーが集まることでクリエイターもそこで作品を出したくなるっていう好循環が生まれる。
当たるかどうかは別として(笑)

とはいえ、『鬼滅の刃』みたいに
“どこでも観られる”という方がいい場合もあるけど。

映画「NETFLIX/世界征服の野望」

全世界が震撼した、禁断のドキュメンタリー日本上陸決定!!映画で見る、ネットフリックス最強軍団の正体。

映画「NETFLIX/世界征服の野望」

 


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