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母親の愛情が痛いほど伝わってくる『ベン・イズ・バック』

2019年06月04日 00時48分21秒 | 映画


2019年公開映画79本中51位。

「お腹痛いときみたいなタイトルだな」
と小学生並みの下ネタが思い浮かんだことを謝りたい。

先月見た『ビューティフル・ボーイ』と同じで、
薬物中毒になった息子と、今度はその母親に焦点を当てた作品。
『ビューティフル・ボーイ』が薬物中毒者の日常を淡々と描いているのに対し、
本作はもっとストーリーに寄った映画だったので、
個人的にはこちらの方が好きです。

更生施設から抜け出して戻ってきた息子に、
昔つるんでた悪い連中がちょっかいを出して
愛犬をさらってしまったので、
それを探しに行くのがメインの話。

これはもう、ジュリア・ロバーツが演じる母親の
愛情の強さがすごく伝わってくるね。
まわりの家族は半ばヤク中の長男を疎ましく思っている中、
ひとり厳しくも優しく包み込んでいるし、
彼が悪いやつらのところに単身乗り込んで行ったときも、
夜を徹して街中探し回るし、
息子への愛情を痛いほど感じました。
こんな母親もかつてはプリティ・ウーマンだったと思うと感慨深い。
(まだ見てないけどw)

そして、タイトルの本当の意味は
ラストで明らかになるというのがいとをかし。

でも薬物中毒と言うのは、
最近は日本でも騒がれているけど、
基本的にはほとんどないから、
やっぱり遠い国の他人事のように感じてしまうな。
薬物問題の多いアメリカではまた違った印象になりそう。

ちなみに監督のピーター・ヘッジスと
長男役のルーカス・ヘッジスは実の親子だそうです。


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