2019年公開映画117本中58位。
見た目はまさに“オモ写”すぎる映画なんだけど、
内容としてはシリアスな『トイ・ストーリー』と言った感じでした。
あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
のロバート・ゼメキスが監督っていうので、
かなり期待したんだけれど、
さすがにその域までには達しなかった(笑)
バーで5人の男に暴行された
マーク・ホーガンキャンプ(スティーブ・カレル)は、
瀕死の重症を負うも、一命は取り留める。
ただ、事件前の記憶はほぼ失われ、
襲撃の後遺症(PDSD)に苦しむ彼はまともな治療も受けられず、
セラピー代わりにフィギュアの撮影を始めるという話。
自宅の庭を存分に使って、
第二次世界大戦中の架空の村をミニチュアで作り、
フィギュアの写真を撮りまくるのとか、
マジで“オモ写”だなーと。
さらに、そのフィギュアが動き出すってんだから、
もはや『トイ・ストーリー』だろうと。
動き出すといっても、フィギュアに命があるわけではなく、
あくまでも主人公の妄想という形で動いてるだけなんだけどね。
いいことでも悪いことでも、
現実で何かあるとすぐにフィギュアの世界にそれを反映させ、
自分のオリジナルストーリーに沿ってフィギュアたちを動かす。
オタク気質な人からしたら、共感できる部分はありそう。
でも、この映画はフィギュアの世界の話だけで完結するわけではないんだよね。
現実世界においても、
暴行した犯人たちの量刑裁判のために
怯えながらも出廷しなくてはならなかったり、
向かいに越してきた女性にフラれたりと
、主人公に降りかかるストレスはかなり大きい。
その逃げ場としての役目もフィギュアの世界にはあるんだろうけど、
現実の辛さをカバーできるほどかというと、
ちょっと怪しい(笑)
一応、フィギュアたちの応援もあって
(ゆーても自らの妄想だから、ある意味自己暗示っぽいけどw)、
勇気を出してビビってた裁判にも臨めるようにはなるものの、
フィギュアの世界の話と現実世界の話に乖離がありすぎて、全然リンクしなかった。
もっとその2つの軸がうまくかみ合っていたら面白かったと思うんだけど、
どうだろうか。
なお、物語の最後には、
そのフィギュアの写真展を開くことになるから、
まさに今SNSで盛り上がってる“オモ写”を強く感じる締めくくりでした。
この映画の主人公のように、
自宅の庭をふんだんに使ってオモ写できたら楽しいだろうなー。
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