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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

親の存在意義について考えさせられる笑いと涙のファミリー映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』

2021年12月27日 00時16分03秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:72/272
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【要素】
フルCGアニメーション
ファミリー
赤ちゃん
子育て

【元になった出来事や原作・過去作など】
・絵本
 マーラ・フレイジー『あかちゃん社長がやってきた』(2010)

・映画
 『ボス・ベイビー』(2017)

【あらすじ】
ボス・ベイビーが、兄ティムと共に繰り広げた
<赤ちゃんvs子犬>の死闘から25年―。
大人になったボス・ベイビーは、
世界中を飛び回るエリートビジネスマンとして大成功。
一方ティムは、
タビサとティナという娘を持つ幸せな専業主夫に。
成長した兄弟2人はすっかり疎遠になっていた。

そんなある日、
ベイビー社にある情報が入る。
長女タビサが通う学校の校長アームストロング博士が、
世界征服を企んでいるというのだ。
世界を救うためには〈ボス・ベイビー〉の協力が不可欠と、
彼らの元に〈ボス・レディ〉が派遣されるが、
なんとそれはティムの次女ティナだった!

ボス・ベイビーとティムはスーパーミルクで赤ちゃん返りし、
再びチームを組み、
学校への潜入捜査に向かう。
果たして2人は、
史上最大のミッションをクリアし、
世界と家族を救うことができるのか!?

【感想】
今回は家族愛というか、
"親"の存在がひとつのテーマになっていて、
子持ちの親御さんは観てもいいなあって思える内容だった。

◆焦点は兄弟よりも親子関係

前作は、突然家にやって来たボス・ベイビーと
ティムのすったもんだの話。
様々なトラブルに見舞われ、
時に対立しながらも、
最後はお互いに兄弟愛が芽生える感動作だった。

あれから25年。
ティムもボス・ベイビーもいい大人になり、
ティムに至っては2人の娘の父親になった。
年頃の長女タビサは、
昔のようにパパに甘えなくなり、
ティムはちょっぴり複雑な気持ち。
子供の成長は親としてうれしいだろうけど、
だんだんと自立していってしまうのは、
やはり寂しさも感じるんだろうなあ。
子供が子供でいる時間というのは思ったよりも短いようで、
その限られた時間の中でどう接していくのか、
いろいろ考える人も多そう。

そこで夢があるなあと思ったのが、
赤ちゃん返りという設定。
ティムはタビサと同じぐらいの年齢まで戻るんだけど、
潜入捜査のために、
タビサのクラスメイトを演じる。
そこで彼女の本心を知り、
サポートする展開というのは、
ファンタジーながらも
親と子のひとつの理想的な接し方だと思った。

◆両親不要論の是非

今回の敵、
アームストロング博士の目的は、
両親を失くすこと。
彼はあることがきっかけで、
あれこれ命令する親なんていらないという考えに至る。
これが、この映画のひとつのテーマで、
「親は必要なのかどうか」ってこと。
確かに優秀さでいったら親を超える子供なんて、
世の中にはたくさんいると思うんだよね。
結局、親が子供よりも勝っているのは、
多く歳を取っている分、
いろんな経験値があることぐらい。
だから、親という理由だけで、
すべてが正しいわけではない。

でも、親が親であるがゆえに提供できるものがひとつだけある。
それが"無償の愛"。
子供にとってそれは何よりも必要なものであり、
それを与えられる親は決していらない存在じゃないよねっていうのが、
この映画のメッセージなのかなあと。

◆過激さは前作以上

内容としてはそういう心温まる感じではあるけれど、
アクションは前作以上のド派手さ。
むしろ、メチャクチャすぎてついていけないぐらいの
しっちゃかめっちゃかだった(笑)
前半のカーアクション(?)や
忍者ベイビーたちによるキュートながらも致死率抜群の攻撃は
なかなかに興奮できるところ。

◆そんなわけで

ハートフルな内容に加えて、
過激なアクションや笑えるギャグもあり、
さらに前作を観ていると涙したりもするので、
家族そろって楽しめる映画だと思いました。
ちなみに、僕は前作の方がスッキリしてて好きです(笑)

 


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