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日本のミニチュア技術の精巧さが秀逸な『モスラ』

2021年12月26日 22時35分18秒 | 映画

【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:12/21
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【要素】
特撮映画
巨大怪獣

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
南海の孤島インファント島で発見された
2人の小美人(ザ・ピーナッツ)は、
ロリシカ国の悪徳ブローカー一味に拉致され、
日本で見世物にされてしまう。

新聞記者の福田(フランキー堺)、
カメラマンの花村(香川京子)、
言語学者の中条(小泉博)は、
2人を島に帰すようよう世論に訴えかけるが、
その間にも小美人たちの危機を知った
島の守護神モスラが海を渡って日本に上陸。

都内を破壊し尽したモスラの幼虫は
東京タワーに巨大な繭を作り、
成虫へと成長。
小美人奪還のため、
都市部に舞い降りる。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1961年の日本映画。
年内最後の午前十時の映画祭の作品

◆モスラは悪い怪獣ではない

ゴジラシリーズにおいて、
ゴジラ以外の怪獣で登場した回数がトップのモスラ。
でも、彼(彼女?)は悪いやつではない。
蛾をモチーフにしたデザインだけど、
他の怪獣よりも優しい印象なのが特徴的。
語源も、蛾を意味する英語の“Moth”と、
母を意味する英語の“Mother”を掛け合わせたもの。

そのためか、何かしらの守護神として描かれることが多く、
本作でも破壊の限りを尽くす悪者ではなく、
さらわれた小美人を取り返すために東京にやってきただけ。
むしろ、小美人をさらい、
勝手に攻撃しまくった人間の方が悪いやつだと思う。

◆精巧なミニチュアセットがヤバい

この映画で一番推したいのが、
ミニチュアで再現された東京の街並み。
1961年だと、
CGなんてまだ一般的には使われていない時代。
そんな中、モスラの幼虫が進撃し、
街を次々に破壊していくシーンをどう表現するかといったら、
ミニチュアでセットを組む手法。

これがとんでもないリアルさ。
モスラが蹂躙する青梅街道、道玄坂、渋谷あたりは、
実物とほぼ変わらない20分の1スケールのミニチュアで再現しているそう。
スタッフはわざわざ通勤者のいない早朝の渋谷に赴き、
敷石の1枚まで正確に寸法を測ったとか。

もちろん、VFX全盛期の今観たら、
ミニチュアで作られていることはわかる。
でも、倒壊するビルや、
落ちてくる瓦礫、
成虫になったモスラの羽ばたきで吹っ飛ぶ車など、
その再現度の高さは今観てもすごい。。。
さらに、自衛隊の攻撃も、
武器によって火薬の量を調整して、
エフェクトに差をつけてる徹底ぶり。

◆耳に残るモスラの歌

モスラと言えばこの歌でしょう。

モスラ〜ヤ モスラ〜
ドゥンガンカサ〜クヤン
インドゥム〜♪

小さい頃に覚えた歌詞は
今でも歌えるほどの中毒性の高さ(笑)
いまだに何語なのかわからないらしいけど、
初出は本作。

◆そんなわけで

日本の誇る特撮技術を目の当たりにできる作品。
60年前からこのクオリティというのは本当にすごい。
一度は観ておきたい。

 


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