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父親に隠された秘密を追う思春期の男女に冒険感がある『クローブヒッチ・キラー』

2021年06月22日 21時03分16秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:107/122
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サイコスリラー
サイコパス
縛りプレイ

【あらすじ】
16才の少年タイラー(チャーリー・プラマー)は、
信仰を重んじる小さな町の、
貧しくも幸せな家庭で暮らしている。

ある日、ボーイスカウトの団長も務め、
町でも信頼の厚い父親ドン(ディラン・マクダーモット)の小屋に忍び込んだタイラーは、
猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。

調べを進めてゆくにつれ、
10年前に起きた未解決事件
「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」
の犯人が父親ドンなのではと、
日ごと疑惑は増すばかり。

同じく事件を追う少女カッシ(マディセン・ベイティ)に協力を求め、
真相を究明しようとするが…。

【感想】
たった一人の父親に疑いの念を向けるというスリリングな映画。

僕の父親もそうだったけど、
昔住んでた家には「親父の部屋」なる、
"未知の領域"があって。
まあ、単なる物置なんだけど、
親父の趣味の漫画や若い頃に使っていたであろう
スキーの板などが置かれていたりして、
小さい頃はちょっとドキドキしたものだ。

この映画でも、
家族が暮らす家からちょっと離れたところに父親の小屋がある。
ただの倉庫と化してはいるのだけれど、
ダイアル式のカギもかけられており、
厳重な雰囲気が漂う。

子供心からしたら、
それだけでいろいろ期待してしまうけれど、
そこに忍び込んで見つけたまさかの父親の秘密。
もしかしたら、彼は殺人犯かもしれない。
思春期の高校生にとっては、かなりショッキングな出来事だろう。

その事件の真相を、
町内で「異教徒」だと罵られて浮いている
女子と2人で追っていく展開は、
スリリングな中にちょっとした
冒険というか青春っぽい要素もあって、
なんだか楽しそうに見える
(そんなお気楽な世界観ではまったくないけどw)。

ただねー、全体的にゆっくり進んで行くから、
スリリングな割には緊迫感はあまりなかったんだよねー。

あと、気になる点もいくつかある。
カッシは一般人なのに、
なんでそんなに警察の調査資料を見れるのかが謎。
元警察関係者といっしょに住んでいる?とはいえ、
一般人にそこまでの閲覧権限はない気がするんだよね。

他にも、
せっかくいるのならタイラーの叔父をもっと使ったりとか、
タイラーとカッシの仲を
もっと深めてもよかったんじゃないかなーとか、
いろいろ思うところもあって、
全体的に物足りなさはあったかも。

まあでも、サイコスリラーとは言いつつ、
怖い要素はほとんどないので、
その点では安心して観れるかな。

映画「クローブヒッチ・キラー」オフィシャルサイト

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