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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

シルバー世代の一途な恋心『43年後のアイ・ラヴ・ユー』

2021年01月15日 21時07分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:5/8
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブストーリー
感動
アルツハイマー
忘れらない恋
シルバー世代の恋

【あらすじ】
70歳のクロード(ブルース・ダーン)は妻を亡くし、
LA郊外に1人で住む元演劇評論家。
近所に住む親友のシェーン(ブライアン・コックス)と老後を謳歌していた。

ある日、昔の恋人で人気舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)が
アルツハイマーを患わせて施設に入ったことを知る。
もう一度リリィに会いたいと願ったクロードは、
なんとアルツハイマーの"フリ"をして、
リリィと同じ施設に入居するという一世一代の"嘘"を思いつく。

シェーンの協力のもと、遂にリリィと念願の再会を果たしたクロード。
だが、リリィの記憶からクロードは完全に消し去られていた。

そんなリリィに、クロードは毎日のように2人の想い出を優しく語りかける。
しかし、なかなかリリィの記憶は戻らない。

そんなとき、昔リリィが演じたシェイクスピアの『冬物語』を施設で観劇することになり、
クロードは孫娘といっしょにある作戦を実行する。

【感想】
今年、初泣き。
シルバー世代の一途な愛情がたまらない。
全然泣くところじゃないのに、
設定だけで泣くぐらいには歳を取りました。。。(笑)

アルツハイマーや認知症を扱った映画は
洋画・邦画問わずたくさん作られているけど、
その多くは「だんだん忘れていく」パターン。

一方、今回の映画はその逆で「記憶の呼び戻し」が
ストーリーの主軸になっている。
現実的に、記憶喪失ではなくアルツハイマーの状態から
記憶が元に戻るのかどうかはわからない。
でも、かつて愛して愛して愛した人を43年経っても忘れず、
ウソをついてまで側にいて、
彼女との思い出を語る主人公の健気な姿は泣けた。。。

ただ、尺が短いんだよね、89分だから。
それはそれで観やすくていいんだけど、
個人的にはちょっとあっさりした印象を受けたので、
あと10分ぐらい延ばして、
クロードのウソが発覚するシーンや、
その後のリリィとの交流を描いてもよかったかなーって思う。

これ、シルバー世代だからいいのかもしれないね。
同じことを若者~中年ぐらいがやっても
「未練がましい」としか感じなかった気がする。
その未練がましさも、おじいちゃんおばあちゃんになってまで続くと、
一気にロマンチックへと昇華するんじゃなかろうか。

それってつまり、「シルバー世代ってこうだよね」
という固定観念がまだ自分の中にあるからかもしれない。
散歩したり、縁側でお茶すすったり、、、
ってだいぶイメージ古いけど、
本当に最近までシルバー世代っていうとそこまで活発なイメージはなかった。

だからこそ、ギャップが作りやすくて物語にしやすいんだと思う。
これまで普通に若者~中年までがやっていたことを、
そのままシルバー世代に変えるだけで、
これまで使い古された設定でももうひとまわり楽しめそう。

ニュースとか見ていると、
逆にお年寄りの方が元気なんじゃないかって思うしね。
アプリ作ったり、スポーツで記録出したり。
社会も高齢化になっていくし、寿命も伸びるし、
シルバー世代の映画は今後も増えるだろうなー。

ちなみに、主人公のクロードを演じたブルース・ダーンは、
女優ローラ・ダーンの父親である。
『スター・ウィーズ/最後のジェダイ』のホルド中将や、
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
の四姉妹の母親役が直近では有名かな。

映画『43年後のアイ・ラヴ・ユー』公式サイト

かつての恋人のために思いついたのは、アルツハイマーの「フリ」をするという一世一代の「嘘」。人生が輝きだす最高の奇跡とは?誰もが忘れられない4...

映画『43年後のアイ・ラヴ・ユー』公式サイト

 

かわいすぎる母娘によって目の保養が約束された水曜日22時の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』:第1話

2021年01月14日 00時08分29秒 | ドラマ

【個人的な評価(第1話時点)】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:-
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブコメ
オタク美少女
母と娘で男の奪い合い?

【あらすじ】
恋愛小説の女王・水無瀬碧(菅野美穂)は、
自分の娘の空(浜辺美波)に彼氏ができないことを嘆いていた。
でも、理由は明らか。
娘は筋金入りのオタクだからだ。

空も恋愛してみたい気持ちはあるものの、
オタク活動が忙しく、なかなかいい縁がない。
それどころか、雑誌の連載を打ち切られ、
いい歳して世間知らずな母のことが心配だった。

母は新しい恋愛小説を書こうとするも、
自身が久しく恋をしていないため、
まったくもって筆が進まない。
そこで、「自分ががんばって恋愛をするから、それをネタにして」
と提案する娘。

そんなとき、母にも娘にも突如として恋の春一番が吹きつける。
少女のような天然母としっかり者のオタク娘による
エキサイティングラブストーリーの幕開けだ。

【感想】
相変わらず菅野美穂は綺麗だし、浜辺美波はかわいいしで、
この母娘だけで目の保養になる水曜日22時って感じ。
そんな2人をもってして、
オタク娘の恋愛事情をネタに母親が恋愛小説を書こうとするっていう設定は面白いと思った。

でも、菅野美穂がラブコメでキャッキャしてるのはちょっと違和感がある(笑)
けっこうシリアスなドラマに出てるイメージが強いから。

あと、ここにきてオタクネタかーってのはちょっと感じるんだよね。
オタクが市民権を得たからか、
ここ最近ドラマや映画においてオタクを扱った作品が多い。
それも、オタク=恋愛弱者という構図に当てはめて、
オタクが恋愛をがんばるっていうギャップを楽しむ形になってるけど、
やや制作者の上から目線感がある。
オタクを下に見てるっていうか、
別の生き物として扱っているような気がしなくもない。

オタクに設定するだけでギャップは生まれやすいからネタにしやすいのはわかるけど、
パターンが同じだからなー。
このドラマにおいてはどうなるかわからないけど、
オタクという設定がどう活きてくるのか楽しみ。

あと2~3年早く観たかった気もするものの、
第1話時点だとまだ何とも言えないから来週以降もチェック。
てか、今のドラマって4文字で省略するのが流行ってるんだね。


劣化版『プラダを着た悪魔』の『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』:第1話

2021年01月13日 00時32分14秒 | ドラマ

【個人的な評価(第1話時点)】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:-
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブコメ
ファッション誌の編集部
鬼上司と新人
恋はつづくよどこまでも
プラダを着た悪魔

【あらすじ】
鈴木奈未(上白石萌音)は「仕事も恋愛もほどほどに。人並みで普通の幸せを手にしたい」
という安定志向の持ち主。

片想いの幼馴染を追いかけるために
東京の出版社で働くことになったが、
配属されたのは希望の備品管理部ではなく、
ファッション雑誌編集部。

そこで出会った編集長の宝来麗子 (菜々緒)は、
まさに「バリキャリ」であり、
「超敏腕」「毒舌・冷徹」な鬼上司だった。

また、ひょんなことから知り合った子犬系御曹司にも振り回され、
何事も「そこそこ」でよかった奈未の運命は大きく変わり始める。

果たして、彼女の仕事と恋愛はどうなっていくのか。

【感想】
仕事に恋に振り回される平凡な女の子の話で、
『恋はつづくもどこまでも』が好きだった人ならハマりそうな内容。

『恋つづ』ほど頭の中お花畑ではなく、
仕事寄りなストーリーも悪くはないのだけど、
洋画好きな身からすると、
『プラダを着た悪魔』を真似た設定が何とも言えないなと感じてしまった。。。

菜々緒がメリル・ストリープ、
上白石萌音がアン・ハサウェイのポジションだけど、
ちょっと違いすぎて。。。(笑)

今後の方向性は変わっていくだろうけど、
第1話の時点だと劣化版『プラダを着た悪魔』みたいな印象が強かったな。。。
オシャレ感やキラキラ感が足りなくて、、、
なんだろう、撮り方が違うのかな。
もちろん、菜々緒のスタイルやオーラは超サイヤ人並みだけど、
あの映画でのメリル・ストリープが超サイヤ人ゴッドぐらいだったから(笑)
それなら、編集長を桃井かおりにして、新人を菜々緒にした方がまだよかったかも。

映画の『おとなの事情』もそうだったけど、
洋画の設定を日本の映像作品にトレースすると、
どうもコレジャナイ感が出てくるな。。。

TBSテレビ「火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』」

TBS 火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』公式サイトです。2021年1月12日スタート。毎週火曜よる10時〜放送。

TBSテレビ

 

学園モノ×刑事モノ『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』:第1話

2021年01月13日 00時23分58秒 | ドラマ

個人的な評価(第1話時点)】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:-
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
学園モノ
刑事モノ

【あらすじ】
学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う
「学校内警察(スクールポリス」制度。
この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、
主人公・嶋田隆平(藤原竜也)は自ら志願して配属される。

表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、
スクールポリス・嶋田の登場によって、
SNS、薬物、盗撮、さらにはマタハラやセクハラなど、
様々なトラブルがあぶり出されていくことに。

法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!
常に冷静で毒舌な嶋田が、校内にはびこる“悪”を痛快に成敗する!

【感想】
あ!く!ま!てきなああああ!面白さが期待できるドラマだった!(笑)
学校内警察ってことだけど、
警備員とかじゃなくて普通にお巡りさんが学校に常駐してるっていう斬新な設定。

問題ある生徒の素行ってのはもう『金八先生』や『GTO』のときからほぼ変わってないけど、
彼らを制するのが先生でなく、その警察官ってのが面白い。

しかも、何か騒ぎがあれば容赦なく逮捕するという一発アウトの厳しさを持ちつつ、
生徒自身の身をもって過ちに気づかせるやり方も魅力だね。

嶋田も何か訳ありのようだし、第1話のつかみはバッチリかと!

スクールポリスの試験導入で
生徒が、教師が、学校がどう変わっていくのかがお楽しみポイントかな。

てか、泉澤祐希や須賀健太が教師役ってのが時の流れを感じる。。。

あと、学園モノだとあの大勢の生徒の中に
ネクストブレイク俳優や女優が出てくるだろうな(笑)

青のSP | 関西テレビ放送 カンテレ

「守ってやるが、容赦はしない」学校内警察(スクールポリス)が事件に立ち向かう学園エンターテインメント!

青のSP

 

誰も得しないデスゲーム!『おとなの事情 スマホをのぞいたら』

2021年01月12日 01時25分09秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:7/7
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
コメディ
電話とメール全公開
不倫
浮気
コンビーフ

【あらすじ】
ある出来事をきっかけに結びついた3組の夫婦とひとりの独身男性。
彼らは年に1回集まって友情を育んでいた。

ところが、ある参加者の発言がきっかけで
「スマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開する」ゲームを始めることに。
後ろめたいことは何もないと言いながらも全員がスマホが鳴らないことを祈っている。
なぜなら、そこにいる誰もが"絶対に知られたくない秘密"を抱えていたから!

スマホに着信があるたびにパーティーは修羅場と化していき、
7人は想像もしなかった"決断"を迫られる!

【感想】
この誰も幸せにならないクソゲームヤバいな。。。
昨日観た『エマの秘密に恋したら』と同じ「秘密」をテーマにした内容だけど、
こちらは恋愛モノではなく、7人の群像劇。

「たとえどんな秘密があってもあなたはあなた」という綺麗な話ではまったくなく、
その秘密自体が明らかになることで起こる人間関係の化学反応を楽しむもの。

スマホに届く電話もメールも全公開という
生き恥をさらすようなゲームが始まったおかげで、
みんなの秘密が次々に暴かれ、
人間関係がしっちゃかめっちゃかしていく過程はおかしくもあると同時に、
実際にやったら死活問題だなという恐怖もある(笑)

もはや、現代においてスマホは持ち主の分身とも呼べる存在であり、
気軽にコミュニケーションが取れるからこそ、
他人に見せられない自分の"本音"が記録されている。

それを第三者の目にさらすという行為は、
着ている服を無理矢理脱がされるようで、
その場を想像しただけで胃が痛くなるような感覚を味わえる(笑)

ただ、終わり方が微妙すぎるんだよな。。。
すごく日本人っぽいといえばそうなんだけど。。。
全然納得いかなかった。。。(笑)

そこが“他の国”との違いなんだよね。
なんとこの映画、18ヶ国でリメイクされていて、
2019年に「最もリメイクされた映画」としてギネス世界記録に認定されているのだ。
現在、日本で手っ取り早く観れるのは
イタリア版と韓国版(アマプラ)、フランス・ベルギー版(ネトフリ)。

この映画を観た後に、イタリア版と韓国版を観たんだけど
、イタリア版が圧倒的に面白いのよ。
コメディというより、シリアスなテイストなんだけど、
そのおかげで人間関係が崩れていく様子がリアルに感じられるし、
話のテンポもよく、流れも綺麗でメチャクチャハマる!

その上、「きっと彼はアレに気づいてたよね」っていう余韻を残してくれるし、
「人は誰でも秘密があるから、遊びに使っちゃいけない」
っていう終わり方もメッセージ性があってよかったなー。

韓国版はほぼイタリア版の踏襲なので、観るならイタリア版がオススメ。

映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』 | 絶賛上映中

今から、電話はスピーカー、メールも全部公開。隠し事ないなら大丈夫ですよね?“イタリアのアカデミー賞受賞” “世界で最もリメイクされたおとなの...

映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』 | 絶賛上映中

 

今後アクション映画を観るときは彼女らに敬意を表そうと思える『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

2021年01月11日 19時15分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/6👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
ドキュメンタリー
スタントウーマン
映画のメイキング
女性の活躍

【あらすじ】
CG技術の発達と共に迫力ある映像に満ちた映画が日々作られている。
観客は当たり前にその映像を観ているが、
そのアクションシーンがCGなのか、
それとも実際に誰かが演じているのかといった点に意識が向くことは少ない。
しかし、CGでは表現出来ない動きや迫力あるアクションシーンをより緻密に表現するために、
ハリウッド映画では今でもスタントパフォーマーたちが活躍している。

特にアクション映画においては、
その映画を代表する記憶に残るシーンが存在する。
超人的とも言える数々のシーンはCGではなく、
すべて女性スタントウーマンたちによって成り立っている。

彼女たちスタントウーマンの鍛え抜かれた体と
たゆまぬ努力の結晶によって生み出されたこれらのシーンは、
彼女たちの存在なくして生まれることはなく、
映画の成功の鍵を握るといっても過言ではない。

本作は、そんなスタントウーマンの知られざる裏側に迫ったドキュメンタリーである。

【感想】
こんな面白いドキュメンタリーがあったのかというほどハマる内容!
特に、ハリウッドのアクション映画が好きな人にはぜひオススメしたい!
単純にかっこよすぎだから!!

エンタメ業界において、
常に怪我や死と隣り合わせの職業と言ってもいいスタントウーマン。
その歴史や撮影現場の現実、
そして彼女たちが日々考えていることを知る貴重な機会だった。

映画産業の創成期では、
今よりも女性監督が多かったそうだが、
映画が儲かると知れ渡るや否や、
男たちがこぞってやってきて女性たちを追い出してしまったそう。
その結果、女性のスタントも男性が女装してやるようになり、
スタントウーマンの活躍の場はなかったそう。

そんな不遇な時代を乗り越え、
スタントウーマンの地位向上に努めた人たちがいたからこそ、
その重要さも認知されるようになってきた。

日頃のトレーニングが欠かせないスタントウーマンだけど、
あらゆるスポーツに加え、格闘技や武術、
ドライビングテクニック、チアリーディングまで学ぶことは多い。
それゆえ、あえて専門を作らない人もいるそうだけど、
「炎に包まれるのが好き」、「車にはねられるのが得意」、「自然落下がうまい」
といった個性があるのは面白い(笑)

また、演じる女優と姿形が似ているだけではダメで、
外見だけでなく内面も似せるよう努力するというのだから、
スタントウーマンに求められるレベルは相当に高いだろう。

「安全って何それ、おいしいの?」っていうぐらい危険が伴う日々において、
怪我をしたり、最悪亡くなってしまうということも避けては通れない。
「何よりも優先すべきは人命」と肝に銘じていても、
予測不能の事態は起こりうるもの。
「イメージできないスタントは失敗する可能性が高い」と言い、
無理なものは無理とはっきり言うことも大切なのだとか。

スポーツと違ってルールや決まり切った動きがなく、
こんなにも"体が資本"と思わせる仕事を目の当たりにして、
彼女らの尊さを改めて感じる。

今はもう70歳を超えた年齢だけど、
かつて、テレビドラマ版『ワンダーウーマン』で
スタントダブルを演じたジニー・エッパーは、
現役時代の自分を思い出して、
その懐かしさと楽しかった現場に想いを馳せて泣いてしまうところは印象的だった。
それぐらい危険だけど魅力的な仕事なんだろう。

今後も女性が活躍するアクション映画がたくさん公開されていく中で、
スタントウーマンに敬意を表して鑑賞したいと思わせるドキュメンタリーだった。

映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』オフィシャルサイト

映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』オフィシャルサイト

 

下ネタで笑っておしまいじゃない『エマの秘密に恋したら』

2021年01月10日 23時48分06秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:4/5
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブコメ
下ネタ
イケメンCEOと女性社員のカップリング
秘密の共有
舌使い

【あらすじ】
ニューヨークに支店を構えるオーガニック飲料の大企業で働くエマ(アレクサンドラ・ダダリオ)に、
昇進のチャンスが訪れる。

ところが、出張先でクライアントとの会議に大失敗、
さらに帰路の飛行機で乱気流に巻き込まれる。
"あたしの人生、これで終わりなの?!"と、
パニックと悔しさから自分を見失ったエマは、
隣の席の見知らぬ男に誰にも言えない秘密をすべてぶちまけてしまう。

気がついたら飛行機は無事に着陸。
後日、エマが何事もなかったかのように出社すると、
オフィスはカリスマオーナー、ジャック(タイラー・ホークリン)の登場に沸いていた。

ところが、そのオーナーこそが"隣の席の男"だったのだ!

【感想】
まるで少女漫画のような設定なんだけど、
下ネタ全開のザ・アメリカ的なラブコメにメッチャ笑うwww

飛行機内のパニックで「うそ!あたし死ぬの?!」、
「まだGスポットの場所も知らないのに!」、
「てか、彼の舌使いが微妙すぎて!」
なんてことまでしゃべり倒した相手が、
自分が勤める会社のトップだったなんて!
出会い頭にぶつかったイケメンが、
まさかの転校生だった!以上の出会い方www

しかも、エマが全部げろっちゃってるから、
職場の人間関係から仲のいい同僚との"暗号"まで、
ジャックは全部知ってるんだよね。
だから、観ているこっちが恥ずかしくなるぐらい
気まずい雰囲気が逆に笑えるっていう(笑)

でも、単に面白おかしいだけのラブコメにとどまらないのがこの映画のいいところ。
原題の"Can You Keep a Secret?"からもわかる通り、
この映画の重要なポイントは「秘密」。

エマはパニックに陥っていたとはいえ、
秘密を全部話したのに、彼の秘密はわからないまま。
そのアンバランスな状態が、
やがて2人の関係性にヒビを入れることになってしまう。

ある意味、友人や恋人、または夫婦間において、
秘密をどこまで共有するかっていうことを考えさせる物語でもある。
まあ、誰かに共有した時点で秘密は秘密でなくなる
っていうのが僕の持論ではあるんだけど(絶対、人は誰かに言うからw)

隠し事をしない関係性を築いても、
もし1つでも何か隠していてそれがバレたら、
その時点で信頼は失われるだろうし、
秘密の共有量がイコールじゃないと
「フェアじゃない」と不満を持つ人もいるだろう。
反対に、「バレなければ秘密はないに等しい」
という考えの人もいるかもしれない。

まあ、すべてを知った上で愛し合える関係性が築ければ、
それが一番いいのかな(笑)
隠す必要がなくなれば、秘密という概念自体が崩れるから。

映画の最後はやや展開が急だったものの、
全体的に笑えるいいラブコメだったかな。
もう少しテンポがよくて、
バカさにあふれてたらもっとよかったと思うけど。

映画『エマの秘密に恋したら』公式サイト

映画「エマの秘密に恋したら」公式サイト。2021年1月8日(金)新宿武蔵野館にて先行公開。1月22日(金)イオンシネマほか全国公開

 

夢と事業とチームビルディングを掛け合わせた『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』

2021年01月10日 17時32分46秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/4👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
実話ベース
インド映画
ビジネス
宇宙事業
チームビルディング

【あらすじ】
2010年、インドの宇宙事業の命運をかけたロケットの打上げが失敗に終わり、
プロジェクト責任者のタラ(ヴィディヤ・バラン)とラケーシュ(アクシャイ・クマール)は、
誰もが実現不可能と考える火星探査プロジェクトに異動させられる。

主婦でもあるタラは家庭料理など家事から閃いたアイデアで、
小さなロケットでも探査機を火星に送る方法を思いつき、
低予算ながらプロジェクトが始動する。

しかし、花形の月探査プロジェクトに比べれば
陰の存在であるプロジェクトにチームとして集められたスタッフは、
トップクラスとは言えない、
経験の浅い、いわば二軍の寄せ集め。

初めはバラバラのチームだったが、
女性たちの節約アイデアで、
わずかな予算でも火星打上げを成功に導くため、
チームは結束し奮闘する。

そして、2013年、彼らのアイデアと努力が詰まった
火星探査機「マンガルヤーン」が火星へと打上げられた。

【感想】
すごく面白い!!
崖っぷちチームの下剋上ストーリーみたいで、
ボリウッドらしい陽気な音楽と共に進んでいく感動作!!

とはいえ、歌とダンスはほとんどないのだけれど、
他のインド映画よりも尺は短めだし、
「夢」を主軸に、主婦の家庭の節約術を組み込みながら、
事業継続とチームビルディングに突き進む話は、
リアルとファンタジーのバランスがよくて最高でした。

宇宙関連の映画だとハリウッドの十八番みたいなもので、
ロシアに追いつき追い越せ的な内容がよく知られてると思うけど、
本作はインドの宇宙開発事業で、
実話をベースにしたお話。
正直、インドがここまで宇宙開発事業に乗り出していると知らなかったので、
それだけで新鮮な感じがする。

会社として期待されていない部署に集まる
二軍のメンバーたちが成果を残す展開はいつ見ても感動的で面白い。
ただ、今回はトップに理解があったというのは大きいと思う。

そもそも優先順位の低かった火星探索にGOが出たのは、
最優先だった月面探索が凍結したって事情もあるけど、
ラケーシュが「夢は眠っている間に見るものではなく、眠れさせなくなるものだ」
と火星探索への情熱をあきらめずにぶつけ続けたから。
それが、かつてお金がなくとも工夫してロケットの打ち上げに邁進したトップに、
若き日の自身の姿を思い出させたことも関係してくる。

また、タラとその他メンバーたちの
仕事への向き合い方の差を描いたのもリアルだった。
彼女は働き詰めでも厭わないけど、
他のメンバーはそうもいかない。
「キミにとって火星は夢だけど、他の人にとっては仕事なんだ。まずはその意識を変えないと」
とラケーシュに諭されるシーンは印象的。
特に、自分で事業をしている方からしたら、
自身の経験と重なる部分もあるのではと思った。

もちろん、科学者だからこそ意識改革のしやすさはあるかもしれない。
なぜなら、自分の研究したいことがあって科学者になっているから、
他の一般企業と比べたら「なりたくてなったわけではない」
というスタンスの人は少ないのではなかろうか。
それゆえに、説得しやすい側面はあるかと。

ただ、こういうビジネスチックな映画が現実と一番乖離しているのはまさにここで、
フィクションの世界は、夢や希望など人の感情に訴えかけるだけで物事はうまく進むけど、
現実だとそうもいかなかったりするから歯がゆいことは多い。
まあ、物語だからね、細かい事業計画なんてわざわざやらないけど(笑)

実話ベースの映画って淡々と進むことが多いけれど、
これはテンポもいいし、音楽もいいし、ハッピーな気分になれるから、
年の始めにはうってつけの映画だよ!

映画『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』公式サイト

『パッドマン 5億人の女性を救った男』の主演・スタッフが再集結!アジア初の火星探査機打ち上げを成功させた奇跡の実話 1/8(金)より新宿ピカ...

映画『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』公式サイト

 

大スクリーンで観る変身シーンが超絶かっこいい『美少女戦士セーラームーンEternal 前編』

2021年01月08日 21時06分43秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/3👑
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アニメ
ファンタジー
アクション
変身ヒロイン
戦闘美少女
セーラームーン

【あらすじ】
桜舞う4月、街は今世紀最大の<皆既日食>でお祭りムード。
新月が太陽を覆い隠し、次第に薄暗くなっていく中、
うさぎとちびうさは自らに助けを求める<ペガサス/エリオス>と出会う。

ゴールデン・クリスタルの封印を解く、
選ばれたる"乙女"を捜しているというエリオスは、
ある日ちびうさの夢に現れ、
「力を貸してほしい」と告げるのだった。

時を同じくして、
街には<デッド・ムーンサーカス>と名乗る謎のサーカス団が現れる。
彼らの狙いは、悪夢の化身レムレスをばらまき、
「幻の銀水晶」を手に入れて、月と地球を支配し、
やがて宇宙までも支配しようと目論んでいた。

"乙女"と呼ばれ、自らを必要としてくれるエリオスに淡い恋心を抱くちびうさ。
自分はうさぎの足手まといなのではと苦悩する衛。
自分のせいで衛を危険な目にばかり合わせてしまうと思い悩むうさぎ。
そして、戦いの中で次第に露わになる「夢」と「使命」。

今、時を超えた壮大な「夢」の物語が幕を開ける。

【感想】
思い出補正もあるだろうけど、これよかったよ。・゜・(ノД`)・゜・。
太古の昔から1000年後の未来にまで渡る
壮大なスケールで描かれた
女の子版ジャンプのセーラームーンは今観ても面白い。

劇場版としては実に25年ぶりの新作。
今回の映画は原作第四期、
90年代のテレビアニメだと『セーラームーンSuperS』に該当する。

これを観るなら、
『セーラームーンCrystal』の第1期〜第3期を観ることをオススメするけど、
13話✖️3シーズンだからそこまで時間はかからないはず。

今回のお話はこれまでのものと比べると、
みんなが自分の夢や未来に不安を感じ、
自己肯定感が低くなってるのが特徴的。

まもちゃんはセーラームーンの足手まといになってるんじゃないかと思い悩み、
ちびうさもセーラームーンみたいに活躍できないことに思い悩み、
亜美ちゃんもレイちゃんもまこちゃんも美奈ちゃんも、
自分の本当の夢とこのままセーラー戦士を続けていいのかという葛藤シーンが多いのが印象に残る。

その中で「いま自分がやるべきこと」を見出し、
新たな力を手にして再び戦いに身を投じていくところはよかったなー。

2時間に収めているから、内容は駆け足になってしまっているけど、
その分テンポよく進んで行くし、全体的に満足。
とにかく、大きなスクリーンでセーラームーンを観れたことだけでもうれしい。
変身シーンとかメッチャかっこいいから!!

さらに、キャラクターデザインも、
90年代の『セーラームーンR』までを担当していた只野和子氏が手がけているから、
絵柄も懐かしい感じがする(とはいえ、だいぶ今風にはなってるけど)。

ただ、ネヘレニアとジルコニアの声は
専業声優さんがよかったなーってのはあるんだよね。
やっぱりちょっと不自然さが(笑)

いやー、僕もね、アニメ好きやオタクが今ほど市民権を得ていないときは言いづらかったけど、
小学生のときから好きだったんすよ、セーラームーン。

多分、最初はかわいいお姉さんたちが出てるってことで観ていたと思うんだけど、
中身においては、日常パートはギャグテイスト多めで、
バトルパートは戦隊ヒーローやドラゴンボールっぽくて、
普通に男の子でも楽しめる内容だったんだよね。

ちなみに、今やってるシリーズは、
位置づけとしてかつてのテレビアニメのリメイクじゃないらしい。

昔のアニメは原作と並行してメディアミックス展開されていたもので、
ストーリーや設定は大幅に変更されており、
オリジナルエピソードも多々あった。
そういう意味では、今回のシリーズは正式な「原作のアニメ化」
と呼べるのではないだろうか。

90年代のテレビアニメから入った身としては、
今回のシリーズはだいぶ違うテイストなので驚いているけど、
これはこれで面白い。

劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式サイト

私たちのセーラームーンが25年の時を経て劇場に帰ってくる!劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』2021年 二部作連続公開!<前編...

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まさかのタイムスリップドラマ『知ってるワイフ』:第1話

2021年01月07日 23時37分47秒 | ドラマ

【個人的な評価(第1話時点)】
2021年日本放映ドラマで面白かった順位:-
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
タイムスリップ
不仲な夫婦
人生やり直し
プロポーズ大作戦

【あらすじ】
『あおい銀行』に勤務する剣崎元春(大倉忠義)は、
妻の澪(広瀬アリス)との関係に悩んでいた。
澪は、家事・育児に非協力的な元春に苛立っているのだ。

ある日、急な仕事で保育園に子供を迎えに行けなかった元春は、
怒った澪に物を投げつけられ、家から追い出されてしまう。

澪と離婚したいと思う元春だが、そんな矢先、
学生時代に想いを寄せていた江川沙也佳(瀧本美織)と再会。

昔、ひょんなことから彼女とのデートができず、
結果、澪と結婚することになった元春。

人生の選択を誤ったとうなだれる彼の前に、
奇妙な男・小池良治(生瀬勝久)が現れ、過去に戻る術を教わるが……。

【感想】
今季一発目の連ドラ。
元は韓国ドラマのリメイクだそう。
夫婦生活に嫌気がさして、タイプスリップで過去を変えるっていう、
最近のこの時間帯のドラマにしてはめずらしくSFな設定。

大倉忠義の役どころがね、家事・育児に疎くて、
世の女性を敵にまわしかねない感じでヒヤヒヤしてたけど、
広瀬アリスのヒステリックぶりも相当なもんだった。
プレステ4にシャワーかけるとか。。。
あんなんされたら、僕はもうおこですよ、おこ(笑)

設定からして『プロポーズ大作戦』を彷彿とさせるドラマだけど、
コメディ要素はなく、どちらかというとシリアス寄りかな。
第1話はやや淡々としていた印象だけど、
メイン2人の喧嘩のシーンなんかはインパクト大きかった。

500円硬貨を特殊な料金所で支払うことで、
その500円玉が作られた年にタイムスリップできる仕組みのようだけど、
月と日時はどうやって決まってるんだろう(笑)

こういうSF設定は好きだからとりあえず毎週観ようかな。
第2話では、ついに妻が別の人になった未来に書き換わるようなので面白そう。

そういえば、松下洸平と川栄李奈は、
前クールの『リモラブ』からの共演だね(笑)

知ってるワイフ - フジテレビ

知ってるワイフ - オフィシャルサイト。毎週木曜よる10時放送。大倉忠義,広瀬アリス

フジテレビ

 

警察学校でのサバイバルヒューマンドラマ『教場Ⅱ』

2021年01月05日 12時42分07秒 | ドラマ
【個人的な評価】
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
サスペンス
サバイバル
刑事モノ
推理モノ

【あらすじ】
“教場”と呼ばれる警察学校の教室。
冷徹無比な教官・風間公親(木村拓哉)が務める
初任科第200期短期課程の教場では、
生徒たちが日々、
早朝6時起床から激しい訓練を行なっている。
その行動は、常に監視体制に置かれ、
誰かのミスは連帯で責任を負う。

そんな厳しい環境の警察学校には、
様々な事情を抱えた生徒たちが集まる。
閉塞された空間で起こる対立や葛藤。
容赦なく退校届を突きつける教官。

生徒たちが抱える事情とは何なのか。
風間は彼らにどう接していくのか。
そして、無事に卒業式を迎えることはできるのか。

【感想】
なんだかんだで観ちゃうよね。

警察学校という一般的には非日常なところを舞台にしているだけでも興味深いのだけど、
何よりも風間公親(木村拓哉)の強すぎる眼光がインパクト大。

彼にかかればどんな生徒でも本心をさらけ出さねばならず、
その結果辞めていく者もいる。
それもこれも、彼の圧倒的な人間観察力があってこそ。

ちょっとした表情や仕草の変化を見逃さず、
その原因を突き止め、
それらの事実を生徒たちに突きつけ、
ふるいにかける。
もはや警察学校の教官というより、
探偵や弁護士に近い(笑)

舞台はいわゆる学園になるけど、
従来の学園モノとはまったく違う緊張感しかない世界観に、
それぞれ思惑のある生徒たちの本心を暴き出していく展開は面白かった。

前作のラストに出ていた人たちもほぼそのもまキャスティングしていたから、
続編ありきで作ったのかも(だから、事件がなければ多分伊藤健太郎も出ていたんじゃないかなあ)。

しかし、散々風間教官の過去が暴かれると言いながらも、
該当シーンが後編のラスト5分だとは思わなかったわ(観れてスッキリしたけどw)。

『教場Ⅱ』 - フジテレビ

『教場Ⅱ』 - オフィシャルサイト。2021年1月3日(日)、1月4日(月)放送。木村拓哉が身の毛もよだつ戦慄(せんりつ)の鬼教官に!SPド...

フジテレビ

 

"動けるデブ"の真骨頂、『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』

2021年01月02日 18時25分26秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/2👑
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
コメディ
カンフー
往年のチャッキー・チェン映画

【あらすじ】
熱血刑事フクロン(ドニー・イェン)は、
ある事件をきっかけに現場から証拠管理の部署へ異動。
さらに、事件を追うあまり大切な約束をすっぽかし、
婚約者に見放されてしまう。

外回りがなくなったことと暴飲暴食がたたり、
半年後、フクロンは体重が66kgから120kgに増え、
ポッチャリ刑事"デブゴン"になっていた!
しかし、その外見とは裏腹に並外れた身体能力と
正義に燃える心は消えていなかった。

容疑者を護送するため日本に降り立ち、
日本の遠藤警部(竹中直人)と協力し、
新宿歌舞伎町、築地市場、
そして東京タワーを舞台に巨大な陰謀に立ち向かう!!

【感想】
とにかくハチャメチャな内容で、
頭を使わずに超ド派手バトルを楽しめる、
お正月にピッタリの映画!!

香港映画だけど、
監督は実写版『るろうに剣心』で
アクション監督を務めた谷垣健治。
東京が舞台ということもあり、
随所に日本人ならニヤリとしてしまうところがあるのも
楽しめるポイントだった(天下一品の看板とかねw)。

本作はサモ・ハン・キンポー主演の
『燃えよデブゴン』(1978)のリメイクなのだけど、
話はまったく別物。

オリジナル版は、ブルース・リーに憧れる田舎のポッチャリ青年が町に出て、
チンピラたちとの喧嘩をきっかけに悪者と戦う話で、
今作は、デスクワークへ異動になった刑事が暴飲暴食と運動不足でデブ散らかし、
容疑者を香港から東京へ護送した際、
ヤクザとの戦いに巻き込まれていく話なので。

この映画の見どころは、
何と言っても凄まじいバトルアクション。
『イップ・マン』シリーズで人間離れしたカンフーを披露したドニー・イェンが、
特殊メイクによって体重120kgの巨漢に変身しているのだけど、
その重さをまったく感じさせない素早い身のこなしに、
ただただ圧倒されるばかり。

華麗に敵の攻撃を避け、
「重力ってあるんだっけ?」と思わせる
軽やかな動きから繰り出されるパンチとキックの数々、
そして、身のまわりにある障害物を利用したアクションは、
まさに一昔前のジャッキー・チェンを彷彿とさせる。

歌舞伎町や築地市場、東京タワー
(どれもロケじゃなくてセットってのがまたすごいんだけど)
を縦横無尽に駆け巡り、
まわりのものをぶっ壊しながら暴れまくるシーンは爽快感の嵐!
こんなアクションを見せつけられたら、
今年はしばらく対人戦でこれを超える作品には出会えないかもしれない。

ただ、アクションに寄っている分、ストーリー性は薄い(笑)
コメディタッチではあるのだけど、
エピソードを詰め込みすぎて冗長になっちゃってるんだよね。
それが、映画全体のテンポを落としている気がして、
すごくもったいなかった。
せっかくド派手なアクションで興奮できたのに、
ドラマパートで冷めちゃうみたいな。

とはいえ、全体的には満足。
あのアクションだけでも観る価値アリ。
どうせなら、サモ・ハン・キンポーをカメオ出演させてほしかったけど(笑)

そういえば、竹中直人も出てるんだけど、
声がいつもと違った気がする。
リップシンクがズレてるところもあったし、
アフレコなのかな?

映画『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』オフィシャルサイト

映画『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』オフィシャルサイト

 

"ゾンビ×マッド・マックス"な『新 感染半島 ファイナル・ステージ』

2021年01月01日 23時24分13秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/1👑
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
サバイバル
ゾンビ
銃撃戦
カーチェイス
マッド・マックス

【あらすじ】
韓国をたった1日で壊滅させた感染爆発が起きてから4年。
家族を守れなかった元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)は、
亡命先の香港で廃人のような暮らしを送っていた。

そんな彼のもとに、
ロックダウンされたソウルに戻り、
大金を積んだトラックを見つけ、
3日以内に帰還するという仕事が舞い込む。

潜入に成功したジョンソクだったが、
彼のチームを待っていたのは、
さらに増殖した感染者たちと、
この世の地獄を楽しむ狂気の民兵集団631部隊。

両者に追い詰められたジョンソクを助けてくれたのは、
ミンジョン(イ・ジョンヒョン)と2人の娘の家族だった。

大金を奪えばこの国を出られるという最後の希望にかけて、
手を結ぶことにした彼らの行く末は……。

【感想】
あけおめです。2021年一発目の映画です。
本作は日本でも話題になった
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)の続編。

ではあるのだけど、話のつながりはほぼなく、
「感染爆発があった」
という設定だけしか引き継いでいないので、
前作を観ていなくても問題ない。

個人的には、前作の方が圧倒的によかった(笑)
前作は、新幹線という限られた空間内で増殖するゾンビの恐怖だけでなく、
醜い人間同士の争いや、
愛する者を守るために戦う人たちの人間ドラマがあって、
スリルと涙の両方を存分に味わえる秀逸な作品だった。

一方、今作は完全にアクション寄り。
まさに“ゾンビ × マッド・マックス”といった感じで、
まったく作風が異なる。

激しい銃撃戦や大迫力のカーチェイス、
大量のゾンビをボーリングのピンのように
車で跳ね飛ばしていくシーンは、
目を見張るほどの映像クオリティ。
まるでハリウッド映画を観ているかのようで、
「韓国映画もついにここまできたのか。。。」
と圧倒させられる。

が!

ややCG感が強くなっている印象を受けるので、
ちょっと作り物感が出ちゃってるのと、
よくも悪くもゾンビと戦うために
ドンパチするだけの話になっているため、
前作の秀逸さからくる期待感を踏まえると、
ちょっと残念だったかなー。

キャラクターも前作の方が、
「極限状態に陥ったときの人間の本音」
が垣間見れて見ごたえあったけど、
今回の映画だとゾンビがいることが
当たり前になった世界でのサバイバルだから、
深い人間ドラマみたいなのはなかった。

なんか、『バトル・ロワイアル』に衝撃を受けて、
『バトル・ロワイアルⅡ』を観たら、
「あれ?」って思った感覚と似ているかも
(あそこまでひどくはないけどw)。

ただ、映像自体はものすごいので、
そういう意味では、“観る”という選択をするなら、
間違いなく映画館の方がこの映画の魅力を最大限に味わえるだろう。

ちなみに、前作と今作をつなぐ
『新感染半島 ファイナル・ステージ アナザーストーリー』
がピッコマで配信されてます。

映画『新 感染半島 ファイナル・ステージ』 公式サイト

あれから4年——。かつての祖国は、別世界となっていた。

映画『新 感染半島 ファイナル・ステージ』 公式サイト