ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

バルブクリアランス調整①

2018年05月12日 13時21分00秒 | ヤマハ GX
色々とトラブルの多いGXですが、少しずつ良くなって来ました(^_^)
まだアイドリングが安定してませんので、もう少し直してみようと思います。
先日、エンジンは大まかにガソリン・空気・火花の3つで動いていることが分かりました。
そして、ガソリンと空気をミックスするキャブレターは販売店からの御墨付きです。
火花は点火時期を調整したのでタイミングもバッチリです。
では、あとは何の原因があるのでしょうか(-_-;)
もう一度サービスマニュアルを読んでみます。
すると、どうやらキャブレターがミックスしたガソリンと空気の混合気はインテークバルブという栓が開いて、そこからシリンダーという燃焼室に入る様です。
そして火花が混合気に着火、燃焼すると、今度はエキゾーストバルブという栓が開いて排気される様です。
それが吸気→圧縮→燃焼→排気の工程の様です。
仮にいくらキャブレターがオーバーホールされていても、全ての工程の何処かに何かしらのエラーがあると、エンジンはスムーズに回らない様です(*_*)

という事で、もしかしたらGXは吸気工程か排気工程に何かあるのではないかと考えてみました。
そこでインテークバルブとエキゾーストバルブが動く仕組みを調べてみます。
どうやらカムシャフトというシャフトのカムという部分がシャフトが回転する事によって、ロッカーアームという部品を押してそれぞれのバルブを開閉している様です。が、実際に動いているところを見ないといまいち良く分かりません(-.-;)y-~~~
分かったことは、ロッカーアームとそれぞれのバルブの頭の間に適切なバルブクリアランスという隙間が無いと、バルブがキチンとタイミング良く開閉出来ないという事です。
前置きが長くなりましたが、早速バルブクリアランスを規定値の範囲内に調整してみたいと思います(´∀`=)
使う工具は10ミリ・12ミリ・17ミリのレンチ、マイナスドライバー、4mmの六角棒レンチと先日購入したシックネスゲージです。
まずタンクを12mmのレンチで外します。


そして、点火時期調整の時と同様にジェネレーターカバーを4mmの六角棒レンチを使って外します。次に17ミリのレンチで、シリンダーヘッドサイドカバーという蓋を外します。


蓋が開くと、ロッカーアームとバルブアジャスティングスクリュー(バルブクリアランスを調整するスクリューらしい?)が見えます。
バルブアジャスティングスクリューは、ヘキサゴンナットというナットで固定されているので、10mmレンチで緩めます。
すると、バルブアジャスティングスクリューがマイナスドライバーで回せる様になります。
ここでバルブクリアランスを調整するのですが、マニュアルにはインテークバルブのクリアランスは0.08〜0.12mm、エキゾーストバルブのクリアランスは0.16〜0.20mmと指定があります。
では、実際に調整してみます。
まず左側から調整してみます。クランクシャフトを回して、LTを覗き窓の印に合わせます(やり方はブログの点火時期調整②をご参照下さい)。

ピッタリ合わせたら、いよいよバルブアジャスティングスクリューとインテークバルブの頭の隙間にシクネスゲージを差し込みます。


そして、シックネスゲージが緩すぎず、キツ過ぎずになる様にバルブアジャスティングスクリューをドライバーで回して調整し、ヘキサゴンナットを締め固定します。同様にインテーク側、エキゾースト側の左右を全て調整します。
全体的に、キツ過ぎてシックネスゲージが全く入りませんでした。
私の場合は、調整するならド真ん中の値が好きなので、インテーク側は左右共に0.10mm、エキゾースト側は左右共に0.18mmに調整致しました。
調整が完了したところで、シリンダーヘッドサイドカバーを締めます。
そして、期待を胸にエンジンを掛けると…

GX「キュルキュルキュルキュル…バキバキバキバキバキバキガタガタガタガタ!!!」

…期待を裏切られるパターンです。゚(゚´Д`゚)゚。
それにしても酷い音です。エンジンの頭の方からバキバキっ!!と音が聞こえて、全くエンジンが掛かりませんT_T
いったい何の音?どういう事なのでしょうか。もしかして壊してしまったのでしょうか(-.-;)y-~~~
残念ながら簡単には直りませんでした。というか、むしろ酷くなりました。
次回へ続きます。


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