ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

フロントフォークとホイール交換

2018年06月30日 18時45分00秒 | ヤマハ GX
フロントフォークも左右共にオイル交換が終わったところで今度は車体に取り付けます。










まずは現状の写真を撮っておきます。
次にブレーキキャリパーを外してフロントホイールも外します。
フロントホイールが外れても車体が落ちてこない様にフレームにジャッキを噛ませます。






旧ホイールが外れました(^ ^)
次にフロントフォークを外します。



フロントフォークは取り付けボルトを緩めても中々引っこ抜けませんでしたが、ドライバーで上からコンコン叩くと漸く抜けました。

フロントフォークを取り外したら、旧フロントホイールからブレーキディスクを取り外して新フロントホイールに取り付けます。




次にフロントダブルディスク用のフロントフォークを取り付けます。



フロントフォークの取り付けは簡単でした。規定トルクでボルトを締め付けます。
取り付けが出来たら新フロントホイールとブレーキキャリパーを取り付けます。



簡単ですね\(^o^)/
取り敢えずこれでブレーキキャリパー以外は終わりました。
タイヤは40年ぐらい前の物ですが、ほんの少しの間だけそのまま使う事にします(^^;)
後はブレーキキャリパーをダブルにして完了です。



フロントフォークオイル交換

2018年06月28日 19時45分00秒 | ヤマハ GX
フロントブレーキをダブルディスクにする為に輸入したフロントフォークのオイル交換をします。





錆も取れているのでこのままバラしてオイルを交換しようと思います。
いざバラしてみると、殆どオイルが入っていませんでした。







オイルはたったのこれだけでした。しかも真っ黒です。
次にオイルシールを取り外しますが、簡単には外れてくれません。工具屋さんで買ってきたオイルシールリムーバーを使って取り外します。





アウターチューブに傷がつかない様にウエス等で養生して、テコの原理でオイルシールを取り外します。





かなり固かったのですが、無事外れました(^ ^)
次に、各パーツをブレーキパーツクリーナーで綺麗にしていきます。
綺麗になったところで新品のオイルシールを打ち込みます。
私はオイルシールプッシャーという工具は持っていません。かなり高価な物なので、今回は塩ビパイプとハンマーで打ち込みました。





写真の塩ビパイプは、オイルシールプッシャーの100分の1の価格でホームセンターて売っていましたヽ(´▽`)/
ハンマーできちんと奥まで打ち込みます。




綺麗に入ったところで、ストッパーリングを取り付けます。
次にフォークオイルを規定量入れます。







一滴残らずフォークオイルを入れたら、残りのパーツを元どおりに組み付けていきます。




出来ました\(^o^)/
同じ様にもう片方のフロントフォークもオイルを交換して完了です。
それにしてもまた一つ工具が増えてしまいました(・・;)


ブレーキホース

2018年06月27日 09時31分00秒 | ヤマハ GX
ダブルディスクブレーキキャリパー用のブレーキホースを探します。
純正のブレーキホースは国内にもいっぱいある様ですが、ヒビが入っている様な物ばかりで中々程度の良いものが見つかりません。
ブレーキホースを2本に分岐する為のジョイントも必要である事が分かりました。
これは国内には出ていない様です。
やはり海外から入手するしか無さそうです(・・;)
海外の通販を探すと、すぐに見つかりました。





ジョイントも付いています。このまま使えそうです。これで全て揃ったのでしょうか。後は、まとまった休みが来るのを待つだけです( ̄^ ̄)ゞ

ブレーキキャリパー

2018年06月26日 19時17分00秒 | ヤマハ GX
フロント左側のブレーキキャリパーは、同年代のSRの物が流用出来る様です。SRは元々、左側にブレーキキャリパーが装着されている様です。
なので見た目もGXのブレーキキャリパーと左右の違いがあるぐらいで、他はピッタリ同じです。早速注文します。






これは色々付いています。ピストンもパッドも純正新品が付いてとてもリーズナブルです。
残るはブレーキホースのみです( ̄^ ̄)ゞ

メインワイヤーハーネス交換

2018年06月23日 20時01分00秒 | ヤマハ GX
最近はとても調子が良く、気持ち良く乗れていました(´∀`)
しかし、残念ながら今回は雨なのでガレージの中で調子の確認をします。

GX「キュルキュルキュルドルルルーン!ドッドッドッドッドドドッドッドッドド…ドッドッ」

今日は何故かアイドリングが少し不安定です。あんなに調子が良かったのに信じられません(T-T)
暫くアイドリングしてエンジンが暖まっても変化無しです。
ブレーキ関係のパーツが届く合間に電気系統を少し見直して行きます。
GXを手に入れてから初めて雨の日にエンジンを掛けましたが、湿度が高いからか劣化したメインハーネスのどこからか電気が逃げているのでしょうか。
電圧を調べようとアイドリングしている時にふと思い立ち、シグナルのフューズを外してみるとアイドリング回転数が微妙に上がりました。
再びフューズを元に戻すとアイドリング回転数が下がります。
特にライトを点けたりブレーキランプを点けたりしていないのですが、何か変です。





必要な電気がシグナルの回路のどこからか逃げて行ってるのでしょうか(・・;)
フューズも1ヶ所変な風に取り付けてありますし、これが原因なのでしょうか。何が何だか分かりません(T-T)
色々原因がありそうです。しかし私は電気関係も完全なるド素人です。原因を追求する知識も気力もありません。
ふと、先日仕入れておいたメインハーネスの事を思い出します。







こちらは3000キロ程しか走っていない車体から取り外したメインハーネスです。フューズBOXもきちんとしています。
面倒臭がりの超ド素人の私は、折角なので丸ごと交換する事にしました。
まず、フューエルタンクを下ろします。感電とショートの防止の為にバッテリーの配線をマイナス側から外し、プラスも外します。







外れました。次はバイクのお尻の方の配線からカプラー等を外して行きます。








外れました。とりあえず適当にぶら下げておき、新しいメインハーネスを同じ様にバイクのお尻の方からカプラー等を接続して車体に通して行きます。
折角なのでいつかはやりたいと思っていた、全てのカプラーやギボシの接続部分に接点復活剤を吹いて行きます。
コンタクトブレーカーやイグニッションコイルなどの配線も外しては新しいメインハーネスと接続して行きます。
やっとこさ、ヘッドライト付近まで辿り着きましたヽ(´▽`)/







ヘッドライトまで辿り着いたところでヘッドライトケースの中の写真を撮っておきます。
かなり複雑に見えますが、基本的には同じカラーリングの配線同士を接続して行けば良さそうです(^ ^)
全て取り外して、新しいメインハーネスをヘッドライトケースの中まで引き込みます。






きちんとハーネスを接続出来ました\(^ω^)/
あとはレンズA'ssyを取り付けて完成です。
きちんと通電・動作するか確認します。


GX「キュルキュルキュルキュルドルルルーン!ドッドッドッドッドッドッドッドッ」





バッチリ通電・動作しました。シグナルの回路のフューズを外しても、アイドリング回転数が上下する事は無くなりました。しかも、ヘッドライトがとても明るくなった気がします\(^o^)/
気になるアイドリングは…


GX「ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ」


調子は良さそうです(^ ^)
ハイビーム、ブレーキランプ、ウインカー、ホーンを同時に使ってもアイドリングが安定します!
やはりメインハーネスに何か起きていたのでしょう。
ヘッドライトが明るくなったのは嬉しい誤算でした。古い年代のバイクでもきちんと電装系を見直せば現代のバイク並みに作動するんですねf^_^;
取り外した古いメインハーネスはストックに大切に取って置くことにします。
バイク弄りって楽しいですね( ´∀`)

マスターシリンダー

2018年06月20日 16時27分00秒 | ヤマハ GX
前回は破壊でヒヤッとしました(ー ー;)
今回は見た目が純正のフロントダブルディスクブレーキの良い方法を見つけました。
輸出仕様XS750のマスターシリンダーが国内GX750のマスターシリンダーと同じ物が装着されている様です。
これならマスターシリンダーの見た目が私のGXと殆ど同じです(*´∀`*)
海外の通販で見つかりました。早速注文します。







ストップランプスイッチASS'Yも付いています。ボルト等が少し錆びているので錆取りをします。
少しずつパーツが揃って来ました。
残るはブレーキキャリパーとブレーキホースになりました( ̄∀ ̄)

掃除と破壊

2018年06月17日 18時46分00秒 | ヤマハ GX
今回は掃除をしてみたいと思います。掃除と言っても少しだけエンジンの中を掃除するだけです。
先ずエンジンオイルを抜きますが、実はGXはドレーンプラグが2ヶ所あります。
1ヶ所はサービスマニュアルにも掲載されていますが、気になるもう1ヶ所はジェネレーターカバーの下の方にあります。




赤○で囲ったところにドレーンプラグがあります。何故2ヶ所もあるのかヤマハ発動機に問い合わせてみます。

ヤマハ発動機「どちらもドレーンプラグです。お好きな方のボルトを緩めてオイルを抜いて下さい」

とのことでした。
先日載せ替えたXSのエンジンは、ジェネレーターの下のドレーンプラグが錆びています。
せっかくなのでオイルを抜くついでに、錆びたドレーンプラグを外してGXのお疲れエンジンの綺麗なドレーンプラグと交換してしまおうと思います。
ドレーンワッシャーは純正を取り寄せます。





早速ドレーンプラグを外します。




外れました。GXのお疲れエンジンの物と比較します。





かなり錆びています。サイズもぴったり同じなので交換します。
さあ、オイルがドバドバ出て来るでしょう、と思いきや…
チョロチョロっと出て終わりです。サイドスタンドに変えて車体を傾けてもオイルが出て来ません。

ガセ・ドレーンプラグ

でした。
プラグの正体はエンジンオイルのメインギャラリーのブラインドプラグか何かじゃないでしょうか(´・ω・`)?
仕方なくサービスマニュアルのやり方でオイルを抜きます。
今度は全て抜けました(^ ^)
そこで今回の本命の掃除に取り掛かります。





今まで一度も掃除した事のないオイルストレーナーを掃除します。
写真の6ヶ所の矢印のボルトを緩めて蓋を外します。






ストレーナーにはかなりゴミが溜まっています。
パーツクリーナーで綺麗にします。
綺麗になったらトルクレンチで規定の0.7キロで締め付けます。
とここで…


ボルト「グニュルっ!

:(;゙゚'ω゚'):

何回転回してもボルトが回り続けます。
とても軽く回ります。
何と言うか…無限を感じます。
信じられない様な事実が目の前で起きました。
トルクレンチで締めていたのにも関わらず、ボルトが切れてしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

今回は不幸中の幸いで、ボルトが切れてくれた事によりエンジン側のネジ山は助かった様です。
しかし、切れてそのまま入っているボルトを抜くのは非常に至難の技でした。
ネジザウルスやエキストラクター等を使って何とか抜けましたが、掃除が破壊になってしまいました。





他のボルトも伸びて切れそうになっていました。1.0キロ以下のトルクのボルトは手で回した方が良さそうです。また1つ勉強になりました。
とりあえずお疲れGXエンジンからパーツを貰います。

ついでに右側のクランクケースカバーの内側も綺麗にしておきます。マフラーが邪魔になるので、スタッドボルトを緩めてぶら下げた様な状態にしておきます。
クランクケースとの合わせ面もオイルストーンで面出ししておきます。











全て綺麗になったところで規定トルクで締め付けてオイルを入れて完了です。




今回はかなりヒヤッとしました。もし折れたボルトが抜けなかったらどうしたものかと…(-_-;)
色々な工具が揃っているので、ガレージの中から出なくても何とかなりました。
老朽化が進んでいるパーツは気を付けなければならないと、教訓になりました。

大八車?国内最強?世界最強?大八キャストホイール

2018年06月13日 15時24分00秒 | ヤマハ GX
大八車



大人八人の代用をすることから大八車と名付けられたようですが…
個人的にはGXのキャストホイールとは似てない気がしますσ(^_^;)

70年代に製造されたキャストホイールというのは、それまでスポークしかなかった二輪業界にスタイルはともかくとして技術的には衝撃的な登場であったそうで、特にヤマハはその安全性に過剰ともいえる配慮をしたそうです。

それは…

噂によると、茨城県のつくばの事故実験の施設での実験で時速60キロから80キロでコンクリート壁に衝突する安全実験ではフロントはもちろん、フレーム・タンクまで歪み、外装は粉々、すでに廃車のゴミであったが大八キャストホイールだけは後輪は無論のこと、前輪も無傷、歪み一切無しであったと…
何て事を…:(;゙゚'ω゚'):
可愛いGXちゃんが…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

国内最強のホイールという事でしょうかΣ(゚д゚lll)

実はヤマハには、1975年10月の海外向け「RD400」以来、すでに30万台のキャストホイール装着実績があり、そこで国内の技術基準作成に携わるとともに、独自の評価基準を設定してキャストホイールの開発を進めていたそうです。すでに実施されていた「自動車用軽合金鋳物製ディスクホイールの技術基準」を参考に世界的に通用する二輪車用技術基準を目指し、回転曲げ疲労試験、半径方向負荷耐久試験、衝撃試験、捻り試験など色々なテストを繰り返していた様です。
しかもヤマハでは、JWLでの基準に加えて、より高度な製造品質を確保しようと、X線検査・染色浸透深傷検査なども実施して、さらにキャストホイールとしての総合評価のため、走行耐久テスト・悪路耐久テスト・縁石乗り上げテスト・落下テスト・衝突テスト・パンク時のテスト・操縦安定性テスト…また当時の西ドイツの高度な規格であるTÜV(テュフ)テストなどを行い、ヤマハならではの高品質、高性能なキャストホイールを完成させていったそうです。

国内最強に留まらず…
世界最強のホイールという事でしょうか((((;゚Д゚)))))))

ヤマハ純正品の頑丈で重たいホイールを、社外品の華奢で軽いホイールには交換する勇気が出ません。
かと言ってヤマハ純正スポーク仕様のホイールなら左側にもブレーキディスクの取り付け穴が開いているのでダブルディスクに出来るのですが、それでは私のGXには似合いません。
ではどうすれば良いのでしょうか(>_<)
私のGXの大八キャストホイールには左側にブレーキディスクを取り付ける穴は開いていません。


現在のホイール
↓↓


この様にディスクローターの取り付け穴はありません。
ネットで調べてみると、穴を開けて加工してダブルディスク仕様に改造されている方もいらっしゃる様ですΣ(゚д゚lll)
しかしキチンと精度良く穴を開けるのは中々出来ない様です。それは至難の技で、失敗されている方も多い様です。かと言って、業者に加工を注文するとかなりの金額になる様です。
という事で、そもそも存在したのかどうかも分かりませんが、純正でダブルディスクに出来る大八キャストホイールを探します。

ネットで探していると…ありました:(;゙゚'ω゚'):
輸出仕様XSの新品未使用ダブルディスク用ホイールです。新品の上に、送料込みでも業者のディスクローター取り付け穴の加工代のおよそ半額ですΣ(゚д゚lll)
こんなにタイミング良く見つかるとは(・・;)
迷わず注文します。






届いた物を見てみると、非常に状態の良い物です。
恐らく国内仕様には無い【レア物】かと思います。輸出仕様でも一時的な期間でしか生産されていない、限定されたXSだけに装着されていた様です。
これで、見た目に違和感の無いダブルディスクブレーキのGXに改造出来そうです。





こんな感じで左側に付いているキャップを外すと、ブレーキディスクを取り付けられる様になっています。
後は左側のフロントブレーキキャリパーが必要です。
他に、現在付いているマスターシリンダーASS'Yをそのまま使えるのか考えてみます。
左側のキャリパーにもブレーキホースが必要になるという事は、マスターシリンダーリザーバータンクの容量が気になります。
良く考えてみると、無理矢理付けたとしてもブレーキレバーのストロークが大きくなって、スカスカになってしまいそうです。
という事で、マスターシリンダーASS'Yも純正の物を探します。
残念ながら、XSやGXの物はありませんでした。そもそも、ダブルディスク用のマスターシリンダーは存在しない様です。
ここまで来て社外品を付けるのは納得出来ません。何か良い方法を考えてみます。

フロントブレーキ強化

2018年06月10日 17時44分00秒 | ヤマハ GX
前回の整備でメインスイッチONでもキーが抜ける心配も無くなり、メインスイッチASS'Y・タンクキャップASS'Y・シートロックASS'Yを交換して全て1本のキーで開閉出来る様になりました。

最近、乗っていて感じるのですが、フロントブレーキの効きが悪い様に思います。
そこで、ネットを調べてみると同じGX乗りの皆さまも同様に感じられている様です。
中には最近のバイクのブレーキを流用したり、ダブルディスクに改造している方もいらっしゃいます。
ブレーキディスクローターの大径化は、そもそもタイヤの空気を入れる時に邪魔なのと、折角の重くてダサい?大八キャストホイールが隠れてしまい、ブレーキディスクローターが走っている様に見えるのであまり好みではありません(-.-;)y-~~~
操舵慣性モーメントとかジャイロ効果とかでカーブが曲がり難くならないのでしょうか(・・;)
そもそもブレーキキャリパーの取り付け位置も変更しなければなりません(ー ー;)
私は純正の見た目が損なわれるのが苦手な為、どうにか純正でブレーキの効きを良くしたいと考えました。
結果、純正のパーツでフロントをダブルディスクブレーキにする事にしました。
かなり重くなるとは思いますが、特にスピード重視派では無いので、それよりはキチンとブレーキが効く方が私には合っています。
先ずは、フロントフォークです。ブレーキキャリパーを取り付ける穴が無ければダブルディスクには出来ません。
ネットでパーツを探していると…
ありました♪───O(≧∇≦)O────♪
輸出仕様初期型XSのフロントフォークです。
早速注文します。






届いたフロントフォークを見てみます。
少し錆びていますが、初期型のフロントフォークはキャリパーの取り付け穴が左側にもあります。
先ずはインナーチューブの錆を落とします。





綺麗に落ちました\(^ω^)/
後は、せっかくなのでフォークオイルを交換したいと思いますが、フォークオイルもメスシリンダーもありません。今度のまとまった休みにでもやる事にします。

キーシリンダー交換

2018年06月09日 15時03分00秒 | ヤマハ GX
遂に普通に乗れる様になりました。今度は乗り心地を良くして行きたいと思います。

先ず直す所はメインスイッチです。
何とメインスイッチをONにしたまま、キーが抜き挿し出来るのです。






ご覧の通りもう、スッポスポです。
…大変便利です(*´∀`*)

というよりむしろ、マズイんです。走行中にキーが抜けて飛んで行く可能性があるのです。
ということで、メインスイッチを探したいと思います。
タイミング良く、かなり状態の良さそうな物が見つかりました。
しかも、フューエルタンクキャップASS'Y、シートロックASS'Yまで付いています。
これなら、全て交換すればキー1本で全て開閉出来ます\(^ω^)/








先ずは簡単そうなタンクキャップから交換します。
プラスネジ1本で取り替えます。交換時間は1分も掛かりません。
次に、シートロックASS'Yを交換します。
サクッと終わるかと思いきや、形が違います。そのままでは付きませんΣ(゚д゚lll)
仕方なく、キーシリンダーそのものだけを交換します。








何とか10分ぐらい掛けて交換出来ました。キーを挿したままこの作業をやらないと、キーシリンダーから小さなパーツが飛び出て行ってしまうようです。キーシリンダーを抜く時は要注意です。
車体への取り付けはプラスネジ2本です。これは1分も掛かりません。
最後にメインスイッチASS'Yの交換に取り掛かります。
先ずは、メインスイッチASS'Yを固定しているボルトを緩めて外します。外れたらハーネスのカプラーも外します。







外れました。
元々付いていた物と取り寄せた物を見比べると…







カプラーが少し違います。仕方なくハーネスだけ元々付いていた物を使うことにします。
なのでASS'Yを分解します。








意外と簡単でした。ハーネスを交換して組み立てます。




出来ました。後は車体に取り付けて完成です。




取り付け出来ました。
後は電気が通っているか確認です。





問題ありません。キチンと通電しています。
これで、走行中もキーが抜ける心配も無くなりました\(^ω^)/
今回の作業の難易度は今までの作業と比べると非常に簡単に感じました。

ローターASS'Y交換

2018年06月06日 14時31分00秒 | ヤマハ GX
それでは残りの作業をしたいと思います。
今回はローターASS'Y交換です。
ローターホールディングツールとロータープーラーが届いた所で作業再開です。








どちらもヤマハの純正工具です。
かなりの強度を誇っています。
先ずGXのエンジンから取り外します。
エンジン左側クランクケースカバーを開けて工具をセットします。






ローターASS'Yを固定しているボルトを外してロータープーラーをセットします。
次にローターホールディングツールをセットして、ロータープーラーにレンチを掛けます。





ローターを固定しているボルトは簡単に外れてくれたのですが、ローターASS'Yが強い力でクランクシャフトに食い込んでいて、固すぎてロータープーラーをこれ以上ねじ込めません(´・_・`)
テーパー嵌合といって、不必要な音や振動の発生を激減させる為の構造の様です。
強引にゴムハンマーでレンチを叩いてやっと外れました。
流石ヤマハの純正工具です。傷一つ付きません。







同様にXSのエンジンからも取り外します。
エンジンオイルはロワーレベルより少し多いぐらいに調整してありますので、エンジンオイルを抜かずともこのまま左側のクランクケースカバーを開けられます。





開けたらローターASS'Yを固定しているボルトを外して工具をセットします。





こちらもかなりの食い込みで固かったのですが、ゴムハンマーで叩いてやっと外れました。





外れたローターASS'Yを見比べます。







拡大します。




XS用ローターASS'Y



RTマークしかありません。




GX用ローターASS'Y



RFマークも刻印されています。

GXのローターASS'Yを取り付ける前に、オイルストーンでエンジン左側のクランクケースカバーの合わせ面の面出しをします。





ツルツルに面出し出来たら、ガスケットにオイルを塗りたくって貼り合わせます。
クランクシャフトのテーパー部には、パーツクリーナーを吹き付けて脱脂をします。脱脂をしないと油分で滑ってしまい、ローターの取り付け位置を決めるウッドラフキーに負担を掛けてしまう様な気がします。
確実に脱脂出来たら、ウッドラフキーを取り付けてローターASS'Yを組み付けます。
ローターASS'Yが中々入らなく、スターティングモーターのチェーンを引っ張って回転させながら嵌め込みました。






ローターASS'Yを組み付けたら、クランクケースカバーを閉めます。



アレ(´・ω・`)?
…1箇所だけボルトが回り続けます∑(゚Д゚)
キツくなって来たかと思うと緩くなります(・・?)
まだトルクレンチを掛けてないのに何だか無限を感じます…( ̄▽ ̄;)
ボルトは大丈夫そうなので、クランクケース側の雌ネジが舐めている様です(ToT)
いつか直さないと…(・・;)

放置してある切れたガスケットは処分します。






RFマークが見える様になりました\(^ω^)/

次にエンジンを掛けて点火時期を合わせます。
シリンダーヘッドカバーのヘルメシールも硬化しているのでエンジンを掛けても大丈夫そうです。
何か作業ミスしていないか、エンジンが掛かるか心配です。



GX「キュルキュルキュルキュルキュルドルルルーンッ!ドッドッドッドッドッドッドッドッ…」

一発で掛かりました\(^ω^)/
シリンダーヘッドカバーの交換も上手く出来ていた様です。
少しエンジンが温まったら点火時期をタイミングライトで確認し、調整します。




左側





右側




両側共にキチンと合いました\(^ω^)/
全くブレません。アイドリング時は1分間に千数百回転という速さで回転しているローターですが、LFマーク・RFマーク共に正確な点火時期の位置でピタッと止まって見えます。





(そう…点火時期を調整することができるようになったのはほんの少し前のことだ…

文系出身超弩素人の整備の腕前とネット通販で購入した安物のタイミングライトを試そうと、点火時期を調整してタイミングライトをローターに向けて照射した瞬間…一瞬…ローターが制止したように見えることに始まった。

最初は幻覚だと思った……
訓練されたボクサーは相手のパンチが超スローモーションで見え…
事故に遭った瞬間の人間は体内や脳でアドレナリンやらなにやらが分泌されて 一瞬が何秒にも何分にも感じられるという あれだと思った

だが…我がスマホ『iPhone』はその静止している様に見えるローターを
カメラのアプリで捉えることができた
そして写真を撮った…幻覚ではなかったのだ…

そして今日
ローターがガッシリとクランクシャフトのテーパー部とかみ合ったのを実感した!
調整後のバルブクリアランスに新品の高級シックネスゲージが差し込まれるような実に晴れ晴れとした気分だった!)




私「このGXは今迄の中途半端な点火時期の調整をブッちぎりで超越したのだ!そして今ではだんだん長くアイドリングをしていられる!GXッ!きさまのアイドリング継続時間がどの程度のものか、とくと拝見してやろうッ!」







GX「ドドドドドドドドドドドドドドドドドド…







アイドリングを1200回転に合わせてみます。


GX「ドドドドドドドドドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ」





全く止まる気配がありません。点火が非常に安定しています。
タコメーターの針も全くブレません。



私「フフフフフ フフフフフフフフハハハ」


私「フハハハハハハハハハハハハーーーーッ!
こともあろうに!…この文系出身の私が…ド素人の私が…バイクの整備の世界に…入門出来るとは………!!」



ついにやりました。゚(゚´Д`゚)゚。
ブログを始めて約1ヶ月…
GX限定ではありますが、かなり整備に詳しくなれたのではないでしょうか(*´∇`*)

ローターASS'YをGXの物に付け替えたらアイドリングの安定感が増した気がします。気の所為でしょうか。
そもそもローターASS'Yはクランクシャフトから貰う回転力と、自分自身の重さを利用してアイドリングを安定させている様です。
つまりローターASS'Yがある程度重くないとアイドリングが不安定、もしくは止まってしまう様です。
逆にローターASS'Yが軽くなれば、ローターを回転させる力は少なくて済むのでスロットルレスポンスは良くなるかも知れません。
別に、GXでレースをする訳ではありませんので普通に乗れるだけで充分ですd( ̄  ̄)
つまり私にとってローターASS'Yを軽くする事は、デメリットしかありません(´・ω・`)
私の場合はアイドリングの安定感を追求しているので、むしろローターASS'Yが重い方が向いています。

XSはトランジスタ点火の為にGXのポイント点火より安定して点火出来る様です。
もしかしたらXSはトランジスタ点火の安定したアイドリングを前提に、スロットルレスポンスの向上を狙ってローターASS'YをGXより少し軽量化してあるのかも知れません。
もしそう仮定するなら、逆にXSのローターASS'YをGXのポイント点火のエンジンに組み込めば、アイドリングは不安定になってもおかしくありません。
組み付ける前に重さを計っておけば良かったです^_^;




話が逸れてしまいましたが、最後に電気系統の確認をしたいと思います。
ウインカー、ホーン、ライトは全て正常に作動します。バッテリーがキチンと充電出来ているか確認します。
気になるアイドリング時の電圧は…





アイドリングで14.62V出ています。
回転数を4000回転ぐらいまで上げても14.72Vまでしか上がらず、アイドリング時の電圧と殆ど変わりません。
サービスマニュアルにはもう少し上がる様に記載されていますが、レギュレータの規定値の範囲内ですし、これで充分です(*´∇`*)
最初は車載工具ぐらいしか無かった工具も、驚く程に増えました。

今後は何か不具合が出て来ないか、乗りながら探っていきたいと思います。

GXと出会えて本当に良かったと思いました。
バイク屋さんとブログを読んで頂いた皆様に感謝ですm(_ _)m

シリンダーヘッドカバー交換

2018年06月05日 14時44分00秒 | ヤマハ GX
ガスケットリムーバーとヘルメシールが届いた所で、シリンダーヘッドカバーの交換を再開します。







先ずはGXのエンジンから取り掛かります。
シリンダーヘッドカバーにエンジン内部から負荷が掛からない様に、予めクランクシャフトを回転させて、全てのバルブが閉じる位置まで回して固定しておきます。

固定したらGXのシリンダーヘッドカバーの液状ガスケットにガスケットリムーバーを吹き付けます。すると…
勝手にパカッと外れてくれました\(^ω^)/
これは便利です。
外れたシリンダーヘッドカバーを見てみると…
残念な事にタコメーターハウジングが破損していました(T_T)






何と真っ二つに割れています( ̄▽ ̄;)
良く見るとタコメータードリブンギヤはほんの少し軸が曲がっています。恐らくこれが原因で、GXのエンジンは回転数取出し口からオイルが漏れていたのでしょうd( ̄  ̄)
なぜ破損したのかは分かりませんが、これでは使えないのでこのパーツだけXSのエンジンの物を使う事にします。

次に車体に取り掛かります。
フューエルタンクやコンタクトブレーカー、ガバナーを取り外します。
全て余分なパーツを外したらXSのエンジンのシリンダーヘッドカバーも同様に開けてみます。











こちらも簡単に開きました\(^ω^)/






取り外したシリンダーヘッドカバーから、使えるタコメーターハウジングとタコメータードリブンギヤを取り外します。
シリンダーヘッドカバーの交換ついでに、上の写真の○で囲ったカムシャフトのオイルシールからオイル漏れしていたので、こちらもGXのエンジンから移植します。
GXのシリンダーヘッドカバーを組み付ける前に、上の写真の↑の所など、合わせ面にへばり付いている液状ガスケットを剥がします。
綺麗に剥がれたら更にオイルストーンで面出しをしてヘルメシールを塗り、シリンダーヘッドカバーを閉めます。
パーツリストを見ると、シリンダーヘッドカバーを締め付けるボルトにはワッシャーを2ヶ所使っている様です。しかし私のエンジンにはGXもXSも共にワッシャーが付いていなかったので新品を取り寄せます。




シリンダーヘッドカバーを取り付ける際にこのワッシャーを忘れずに取り付けるのですが、海外版サービスマニュアルには

Place the camshaft cover in position and insert the bolt.note that the two bolts fitted the extreme left-hand side of the camshaft cover each have a single aluminium washer.

とあります。しかしパーツリストの図では世界共通でこのボルトにワッシャーを噛ませる様になっています。
↓↓




サービスマニュアルとパーツリスト、果たしてどちらが正解なのでしょうか(ー ー;)
シリンダーヘッドカバーを良く見てみると色々な考えが浮かびます。
シリンダーヘッドカバーの一番左側のポイントカバー側にある、2ヶ所のボルトの取り付け箇所を見てみます。




他のボルト取付け箇所と比べると少し凹んで奥まっています。
私の個人的な予想ですが…
シリンダーヘッドカバーを締め付けるボルトが万が一焼き付いてしまった時、この形状ではバイスプライヤー等の工具が入り辛く緩め難くなってしまいます。
恐らくその事態を想定してのワッシャーなのかという考えに辿り付きましたd( ̄  ̄)
合っているかどうかは知りませんが…
カンを信じてワッシャーをポイントカバー側の2本のボルトの方に付け直したいのですが、やはりここは重要なところです。ヤマハ発動機のカスタマーコミュニケーションセンターに電話で確認をしますf^_^;

すると…女性の方が電話を取って下さったのですが、何と当時GXのエンジンを組んだ事のある、GXに詳しい男性の方とお電話を代わって下さいました。

男性の方
「あれ?何だ?このパーツリストおかしいなぁ?
俺こんなところにワッシャー噛ませた事無いぞ?
このエンジンのシリンダーヘッドの締め付けボルトのワッシャーは一番左側に噛ませなきゃダメな筈なんだけどなぁ。
すみません、お待たせしました。
本来、GXのシリンダーヘッドカバーの左側にはガバナーやコンタクトポイントが取り付けられるタイプのエンジンの為に、締め付けトルクを安定させる必要があります。ですのでシリンダーヘッドの締め付けボルトの一番左側の2本にワッシャーを噛ませて下さい。真ん中の2本のボルトにワッシャーを噛ませても何の意味もありません。
パーツリストが間違っています。これからもサービスマニュアルに従って整備して頂いて大丈夫です。」

との事でした(*´꒳`*)
何と、サービスマニュアルとパーツリストを片手にお電話に出て下さったのですΣ(゚д゚lll)
こんな40年以上前のバイクのサービスマニュアルとパーツリストをすぐに引っ張り出して来れるとは驚きです。
ついでにサービスマニュアルには載っていない、色々なパーツのボルトの締め付けトルクも聞いちゃいますψ(`∇´)ψ
私は丁寧に御礼を伝えて電話を切りました。

私の考えたワッシャーを噛ませるボルトの位置は合っていましたが、確認して正確な理由が分かって良かったですσ(^_^;)
早速整備に戻ります。






付け直しました。
次にボルトを規定トルクで締め付けていきます。GXの国内版サービスマニュアルには、シリンダーヘッドカバーのボルトの締め付け順序の記載がありません。
適当な順番で締め付けるのは個人的に抵抗がありますので、海外版サービスマニュアルを参考に締め付けていきます。





シリンダーヘッドカバーが閉まりました(*´∇`*)
ガバナー、コンタクトブレーカー、ポイントカバー、フューエルタンクを取り付けていきます。
それではタコメーターケーブルを取り付けたいと思います。








付きました\(^ω^)/
これでやっとエンジンの回転数が分かります。
それでは…とエンジンを掛けたい所ですが、ヘルメシールを塗ったばかりです。硬化するまで暫く待ちたいと思います。
何処かを壊して無いか、組み付け方を間違えてないか、エンジンは掛かるか…等々不安になりますが、ここはエンジンを掛けて確認したい気持ちをグッと堪えてバルブクリアランスだけを調整して終わりにします( T_T)\(^-^ )

新しいパイロットジェット

2018年06月04日 15時41分00秒 | ヤマハ GX
注文した改良品のパイロットジェットが届いた所で見比べてみます。



旧タイプ







改良品





旧タイプのパイロットジェットには横穴が開いていますが、新しく注文したパイロットジェットには横穴が開いていません。
早速取り替えてみます。
キャブレターの脱着も手馴れたものです。かなりのスピードで出来る様になりました( ̄^ ̄)ゞ
キャブレター脱着スピード選手権(GX or XS限定)なら、もしかしたら良い成績が納められるかも知れません( ̄▽ ̄)
ついでに油面の調整もしておきます。





キャブレターを逆さまにした状態でフロートの高さを下げる方向にフロートアームを調整すると、フロートチャンバーボディーの中に溜まるガソリンが多くなる様です。
つまり、油面が上がるので弱い負圧でもガソリンを吸い上げやすくなり、その結果混合気が濃くなる様ですd( ̄  ̄)
今回の調整のやり方は、実油面ではなくH寸法という調整の仕方にします。
先ずフロートガスケットを外します。
次に一旦フロートを持ち上げ、フロートバルブのスプリングが撓まない様に、そっとフロートを下ろします。
この時のフロートチャンバーボディーとの合わせ面からフロートの天辺の高さまでを、フロートアームをほんの少し曲げて調整します。
フロートの高さは、きっちりサービスマニュアルの規定値の範囲内で低めギリギリに設定します。
これで油面が上がる筈です。

取り替え・取り付けが完了した所でエンジンを掛けてみます。

GX「キュルキュルキュルドルルルーンッ!ドッドッドッドッドッドッドッドッ…ドッドッドッドッドッドッドッドッ…」

おっ( ̄▽ ̄)

GX「ドッドッドッドッドッドドドッドッドッドッドッドドドドドド…ドッドッドッ…ドッドッドッドッドッ」

たまに回転数がバラついて怪しい時もありますが、エンストしなくなりました\(^ω^)/
やっぱり、思った通り混合気が薄過ぎてエンストしていた様です。

GX「ドッドッドッドッドッドドドッドッドッドッドッドドド…ドッドッドッ…ドッドッドッドッドッドドドッドッドドドッドッドッドッ」

もうこれで右折待ちも怖く無くなりました
♪───O(≧∇≦)O────♪





残るはシリンダーヘッドカバーとローターの交換のみです。

ヤマハGX整備第3部 より良い乗り心地を目指して その他の不具合

2018年06月03日 14時07分00秒 | ヤマハ GX
漸くGXに乗れる様になりました。
しかし、まだまだ直す所があります。
アイドリング不安定以外にも購入したエンジンに不具合があります。
タコメーターケーブルが取り付けられないのです。
シリンダーヘッドカバーのエンジンの回転数取出口に、古いタコメーターケーブルのジョイントが詰まったまま取れないのです。
前のオーナーも挑戦しても取れないとの事でした。恐らく固着が酷いのかと思います。

まずは、タコメーターケーブルを固定するスクリューをプラスドライバーで外します。
外したら固着している所にCRCなどを吹き付け、暫く放置します。
暫くしてペンチで引っこ抜こうにもビクともしません。
次にラスペネを吹き付け、暫く放置します。それでもダメな様です。
エンジンを掛けて温めて再挑戦します(`・ω・´)
それでもダメです。

最終手段です。
ホームセンターへ向かい、ドリルを借りて来ます。穴を開けて、適当なスクリューをねじ込みます( *`ω´)





ガタガタ動かしたいのですが、全くビクともしません(*_*)
これ以上やると、シリンダーヘッドカバーを傷付けてしまいそうです(ー ー;)
しかし、このままではエンジンの回転数が分かりません。かと言って、電気式の社外タコメーターはGXには似合いません。
困ったものです( ´Д`)y━・~~




おっ( ̄▽ ̄)
隅っこに追いやってあるGXのエンジンが目に入ります。
こちらはエンジン回転数取出し口からオイル漏れがありますが、それぐらいチャチャッと直してシリンダーヘッドカバーをXSのエンジンと丸ごと交換してしまおうと思います。

先ずGXのシリンダーヘッドカバーの取り付けボルトを緩めます。
全部緩めたところで開けてみます。

?(´・ω・`)
…固いです。固過ぎます。
ゴムハンマーで周囲をコンコン叩きまくっても、マイナスドライバーを隙間に突っ込んで抉ってみても外れません。
液状ガスケットが頑丈過ぎます(ー ー;)

ネットで調べてみます。
ガスケットリムーバーなる物が良いみたいです。ちょっと高いですが注文します。
しかも、シリンダーヘッドカバーを閉める時には合わせ面にヘルメシールを塗らないといけない様です。そちらも注文します。
シリンダーヘッドカバーの交換は次回やる事にします。

次にアイドリング中のエンストの原因を追求していきます。
アイドリング中のエンストの症状とプラグの状態からすると、どうやら混合気が薄過ぎるようです。余分な空気を何処からか吸い込んでいるのでしょうか?(´・ω・`)
キャブレタージョイントを見ると、ヒビが入っています(ー ー;)
耐熱+耐油のボンドを塗ってみます。





厚めに塗ってみました。
ボンドが硬化するのを待ちながら、キャブレターを分解して、アイドリングに関するパーツを見ていきます。





中身は特に汚れていません。フューエルタンクの錆を落としたので綺麗です。
特にパイロットジェットも詰まっていません。
もう少し混合気を濃くするにも、パイロットスクリューは規定値の範囲内で最大に緩めてセットしていました。
今回はパイロットジェットの機能に着目してみます。

調べてみると、純正のパイロットジェットは既にメーカーでは生産終了していました。
ちょっとパーツナンバーは変わりますが、改良品はある様です。
旧タイプのパイロットジェットは横にブリードと呼ばれる穴が開いていて、ガソリンを吸い上げながら空気と混ぜているようです。
改良品のパイロットジェットは、その横穴が無く純粋にガソリンだけ吸い上げる仕組みになっている様です。
どちらのパイロットジェットもその後で空気と混ざるので、横穴があるパイロットジェットの方が混合気が薄くなる様です。
という事は、横穴の無いパイロットジェットを注文すれば、混合気は濃くなる筈です( ̄▽ ̄)
早速注文します。

残すは右側の点火時期の調整です。RFマークが無い為に、現在はカンで合わせています。
この、点火時期や上死点の刻印があるローターというパーツもGXのエンジンの物と交換したいと思います。
しかしこの作業には、ローターホールディングツールとロータープーラーという2つの特殊工具が必要な様です。こちらも注文します。
合わせて左側のクランクケースカバーのガスケットも注文します。

パーツが届くまで、元に戻して乗る事にします。

第2部完 GX Heritage Special 爆誕 待望の乗り出し

2018年06月02日 16時52分00秒 | ヤマハ GX
クランクケースカバーのガスケットが届いたところで作業を開始します。
ブレーキペダル、キックペダル、フットレスト、マフラーを外します。








サクッと外したら、エンジンオイルを全て抜き、いよいよクランクケースカバーを開けます。






開きました。
しかも、ガスケットが切れずに上手く開きました。これは嬉しい誤算です\(^ω^)/
中身を良く見てみます。





見る限りでは異常無さそうです( ̄▽ ̄)
クラッチボスを触ってみます。
…Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
すると、これは衝撃です。クラッチボスがプレッシャープレートごとスポ〜ン、と簡単に抜けてしまいました。
クラッチボスは構造上、コンプレッションスプリングを固定しているボルト等を外していかなければ外れない筈です。一体何が起こっているのでしょうか( ̄▽ ̄;)
分解してみると…

他の部分のパーツが違う部分のパーツと入れ替わって組み込まれていたり、更には肝心なパーツが外れてクラッチボスの中に転がっていたりと、クラッチASS'Yの中は地獄絵図というか、大変賑やかな事になっています:(;゙゚'ω゚'):

これではプレッシャープレートはクラッチプッシュロッドに押し込まれたら、クランクケースカバーに届いてしまい、更には元に戻れません。
要はクラッチレバーを握っても、ただ単にプレッシャープレートでボルトで締め付けられているクランクケースカバーをエンジンの内側から押しているだけだったのですd( ̄  ̄)
道理でクラッチレバーが固すぎる訳です(ー ー;)
やっと原因が解明出来ました。今回は珍しく私の組み付けミスでは無かった様です(*´∇`*)

今回は走行する前に不具合に気付いたから良い物の、もし走行中に不具合が起きたら最悪な事態になってしまうところでした(ー ー;)
一つずつ間違いの無い様に組み直します。





小さなパーツもパーツリストと見比べながら確実に組み付けていきます。





正しく組み付けました。もうこれでクラッチASS'Yは引っこ抜けません。
このままクラッチレバーを握るとキチンと動く様になっています\(^ω^)/


クラッチが直った所でクランクケースカバーを閉めます。
無駄かも知れませんが、ガスケットにエンジンオイルをたっぷり塗り、ガスケットが再利用出来る様に願いを込めます(-人-)
クランクケースカバーを閉めたらマフラー、フットレスト、キックペダル、ブレーキペダルを取り付けて完了です。
他にも取り付け忘れているパーツが無いか、緩んでいるボルトは無いか、その他不具合が無いか等、全体を見回します。
すると、プラグキャップがスポスポ抜け易くなっていたので、中古で取り寄せておいた純正の物に取り替えます。





これでパーツの取付けは大丈夫そうです( ˆoˆ )/
それではエンジンを掛けて敷地内を試運転してみます(`_´)ゞ

GX「キュルキュルキュルドルルルーンッ!」

ついにこの時が来ました
♪───O(≧∇≦)O────♪
クラッチもしっかり切れます。シフトをローギヤに入れます。

GX「ドッドッドッドッ…ガチャンッ!ドッドッドッドッ…ドドドドドドルルルーーーン、ガチャン、バラララララーン、ガチャン、バラララララーン、ガチャン、バラララララーン…ガチャン、ガチャン、ガチャン、キ〜〜〜ッ!ドッドッドッドッ…」

ブレーキを掛けて停車します。
ついに乗れる様になりました。゚(゚´Д`゚)゚。
シフト、ブレーキ、吹け上がり方、回転の落ち方等、全く問題ありません。
…と言うか、凄い加速です。
一体何が起きたのでしょうか?凄く速いです。
まるで別のバイクに乗っている様です。例えると羊が狼になったみたいな…:(;゙゚'ω゚'):

GX Heritage Special 爆誕W(`0`)W

GX Heritage Special
ドッドッドッドッドッドッドッぷすっ

興奮も束の間、エンストはいつも通りです( ̄▽ ̄)
乗れる様になりましまが、今後の課題としてアイドリングの安定性の他に、走行には直接関係ありませんがエンジン購入時からの不具合が残っています。
焦らずに整備していきたいと思います。

ヤマハGX整備第2部 GX復活への道程