2011年4月25日(月)
隣町へ買い物に行ったら、街路樹の八重桜がぽってりと咲き誇っている・・。(^^)
さて、今日は、小川洋子の「妄想気分」というエッセイ集を読んだ。
「余白の愛」「博士の愛した数式」「ミーナの行進」などの小説を読んで、
実の世界、虚の世界に静かな感性が広がっている小川ワールドに魅せられたのだけれど、
この本は、エッセイ集ということで、作家・小川洋子さんご自身のあれこれを
垣間見せていただいたような気分です。
「一行を書き、次の一行を書き、また次の一行を書く。その繰り返しだった。
・・・・私の意図など届かない場所で、物語自身が自分の世界を閉じていったような
静かな終わりだった」(「恐る恐る書く」P47)
豊かな才能ってこういうんだろうなあと思ったり、彼女の作品の静かさに納得したり・・。
東京の編集者に作品をファックスで送った時には、
「小説の言葉たちは、風雨の中、ばらばらにならないように皆しっかりと寄り添い、東京の
出版社を目指して宙を突き進んでいるのかもしれない。窓の外に目をやると、雨粒の
一つ一つが自分がワープロで叩いた一語一語に見えてきた」(「ファックス」P78)
ここのところ、好きだな~。(^^)
ここで自己紹介されている彼女は、内気で方向音痴で、湧き出る妄想を創作の源としている方のようで、
特筆すべき阪神ファンだそうだ。
「阪神電車高架下の秘密結社」
小川さんは、阪神の試合の後、ファンの秘密結社の面々による、自分たちの応援の踊りの未熟さと、
阪神の選手のミスとの相関性についての反省会が行われているのでは・・と、思わずにはいられない。
そして、自分が勧誘されないのは、自分の応援に、小説が上手く書けないうっぷんを晴らそうとする
私欲が見え隠れするからだろうと推測している・・。
う~~~む。謙虚な方だ・・・。(^^;)
静かな破天荒とでも言うような、でもなんとなく納得してしまうようなエッセイ集だった・・。
隣町へ買い物に行ったら、街路樹の八重桜がぽってりと咲き誇っている・・。(^^)
さて、今日は、小川洋子の「妄想気分」というエッセイ集を読んだ。
「余白の愛」「博士の愛した数式」「ミーナの行進」などの小説を読んで、
実の世界、虚の世界に静かな感性が広がっている小川ワールドに魅せられたのだけれど、
この本は、エッセイ集ということで、作家・小川洋子さんご自身のあれこれを
垣間見せていただいたような気分です。
「一行を書き、次の一行を書き、また次の一行を書く。その繰り返しだった。
・・・・私の意図など届かない場所で、物語自身が自分の世界を閉じていったような
静かな終わりだった」(「恐る恐る書く」P47)
豊かな才能ってこういうんだろうなあと思ったり、彼女の作品の静かさに納得したり・・。
東京の編集者に作品をファックスで送った時には、
「小説の言葉たちは、風雨の中、ばらばらにならないように皆しっかりと寄り添い、東京の
出版社を目指して宙を突き進んでいるのかもしれない。窓の外に目をやると、雨粒の
一つ一つが自分がワープロで叩いた一語一語に見えてきた」(「ファックス」P78)
ここのところ、好きだな~。(^^)
ここで自己紹介されている彼女は、内気で方向音痴で、湧き出る妄想を創作の源としている方のようで、
特筆すべき阪神ファンだそうだ。
「阪神電車高架下の秘密結社」
小川さんは、阪神の試合の後、ファンの秘密結社の面々による、自分たちの応援の踊りの未熟さと、
阪神の選手のミスとの相関性についての反省会が行われているのでは・・と、思わずにはいられない。
そして、自分が勧誘されないのは、自分の応援に、小説が上手く書けないうっぷんを晴らそうとする
私欲が見え隠れするからだろうと推測している・・。
う~~~む。謙虚な方だ・・・。(^^;)
静かな破天荒とでも言うような、でもなんとなく納得してしまうようなエッセイ集だった・・。