僕はかけら父と母とで出来ているしかしかけらはどこか欠けてる
病めば恋ふ 夏の夕べを飛びゆきし燕のやさしき血汐の重さ
夏の夕べはどこか懐かしい感覚を呼び起こす。その景色に飛ぶ燕。そのやさしき血潮。その重たさ。それは懐かしさと共に生命を感じさせるものだろう。小さい燕にもその生命を躍動させるに充分な血潮がある。そのことと、病んでいる自分の対比が切ない。
夏の夕べはどこか懐かしい感覚を呼び起こす。その景色に飛ぶ燕。そのやさしき血潮。その重たさ。それは懐かしさと共に生命を感じさせるものだろう。小さい燕にもその生命を躍動させるに充分な血潮がある。そのことと、病んでいる自分の対比が切ない。