ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

大橋麻衣子「百歌繚乱より」

2010-02-16 04:47:21 | クンストカンマー(美術収集室)
涙の出るうちはよかった諦めが音なく下腹部へと溜まりゆく

人はどのような感情でいるかを認識出来ている時はたいしたことがない。なんとも言えないある意味において断念するしかない時が一番辛いと思う。それは下腹部に溜まりゆくと言う。短歌は時々、自らが感じていても言葉に出来なかった感情を言い当てる。