でたらめな髪型にする南風あなたは僕の背に隠れてる
けふの雨うけとめかねて音もなくくづれゆきたる広場の端あり
実際に崩れていく広場はない。ただそう見えた景色はある。私は窓の内側にいると思う。窓の端を雨が流れる。その向こうに広場がある。だから崩れていくように見えた。音もないのはそのせいだろう。
実際に崩れていく広場はない。ただそう見えた景色はある。私は窓の内側にいると思う。窓の端を雨が流れる。その向こうに広場がある。だから崩れていくように見えた。音もないのはそのせいだろう。
かさぶたをきれいに剥がす少年のような手つきで僕を触って
逆さまに置いたコップのようにまた背中を向けて口を閉ざした
落ちてくる君の涙を外国のコインのようにじっと眺める
何回も底に張り付くコースターみたいな僕と君の関係
どうしても風に揺られる菜の花のことしか思い出せない別れ
最初からあとがきを読むような恋 菜の花はただ静かに揺れる
逆さまに置いたコップのようにまた背中を向けて口を閉ざした
落ちてくる君の涙を外国のコインのようにじっと眺める
何回も底に張り付くコースターみたいな僕と君の関係
どうしても風に揺られる菜の花のことしか思い出せない別れ
最初からあとがきを読むような恋 菜の花はただ静かに揺れる