ぶらつくらずべりい

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短歌人三月号「会員2」柿沼良訓

2011-03-30 05:56:15 | 平成23年短歌人誌より
わが姿見ても跳ばざる蝗あり冬の園にて老いを噛みしむ

蝗という存在。老いている自分。冬の園。なぜ、蝗は跳ばないのか。もはや生気を感じなかったのか。実感が具体を通して伝わる。関係ないが、園に下記の一首を思い出した。

前川佐美雄「捜神」春の夜深く

紅梅にみぞれ雪降りてゐたりしが苑(その)のなか丹頂の鶴にも降れる