右の翼、左の翼。本当にどっちでもいい態度であなた
わが姿見ても跳ばざる蝗あり冬の園にて老いを噛みしむ
蝗という存在。老いている自分。冬の園。なぜ、蝗は跳ばないのか。もはや生気を感じなかったのか。実感が具体を通して伝わる。関係ないが、園に下記の一首を思い出した。
前川佐美雄「捜神」春の夜深く
紅梅にみぞれ雪降りてゐたりしが苑(その)のなか丹頂の鶴にも降れる
蝗という存在。老いている自分。冬の園。なぜ、蝗は跳ばないのか。もはや生気を感じなかったのか。実感が具体を通して伝わる。関係ないが、園に下記の一首を思い出した。
前川佐美雄「捜神」春の夜深く
紅梅にみぞれ雪降りてゐたりしが苑(その)のなか丹頂の鶴にも降れる