ぶらつくらずべりい

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短歌人3月号「母さん」栗明純生、同人1

2011-03-16 06:32:36 | 平成23年短歌人誌より
左目がほぼふさがれて僕を見る母さんそんなに珍しいかい

僕が誰か分かるかと問えば分かるという久しくあなたの笑顔を見ない

一連を通して読んで欲しい。短歌を詠まない人ならば自分だけの記憶に封じられるものを表現する。表現されたものは最も記憶に近いのではないか。断片や短い場面、感情。自分を表現しない短歌は面白くないものが多い。