捕れるよう投げた言葉は弧を描ききみの頭上を遥かに越えた
「あのへんがうちの家」だと大まかに入道雲を君は指差す
映してはいるが見てなどいなかった白いビー玉みたいな君の眼
わたしともこの世界とも自身ともあなたはいつも終末を見る
言ってみれば悲劇のなかで喜びを見出だすことはとてもやさしい
アボカドの種を植えては水をやる明日を妬む少女のように
「あのへんがうちの家」だと大まかに入道雲を君は指差す
映してはいるが見てなどいなかった白いビー玉みたいな君の眼
わたしともこの世界とも自身ともあなたはいつも終末を見る
言ってみれば悲劇のなかで喜びを見出だすことはとてもやさしい
アボカドの種を植えては水をやる明日を妬む少女のように