遅刻したあなたは僕の耳たぶを冷たい指で挟んで笑う
流し台の水切りネットを詰まらせて小麦粉は雪じゃなかったんだ
本気で小麦粉を雪だと思っていた訳ではないだろう。しかし、夢中で料理をしていたか、ぼんやり洗い物をしているうちに、雪だと思ってしまったのではないか。小麦粉が流れる場面が雪の記憶を呼び起こした。日常は美しい詩で溢れている。
本気で小麦粉を雪だと思っていた訳ではないだろう。しかし、夢中で料理をしていたか、ぼんやり洗い物をしているうちに、雪だと思ってしまったのではないか。小麦粉が流れる場面が雪の記憶を呼び起こした。日常は美しい詩で溢れている。
つ、つ、つ、つ、と畳の間より出で来たる平たき虫を押しつぶしたり
「つ、つ、つ、つ、」が面白い。本当にその通りだと思う。平たき虫はそのように出てくる。あの虫は何を食べて生きているのだろう。出て来ては潰される。
「つ、つ、つ、つ、」が面白い。本当にその通りだと思う。平たき虫はそのように出てくる。あの虫は何を食べて生きているのだろう。出て来ては潰される。