ぶらつくらずべりい

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短歌人3月号「会員1」三島麻亜子

2012-03-07 06:26:15 | 短歌人誌より
めづらしく晴れし冬の日、遮断機を潜りてわれの影は伸びたり

不吉な予感。この影は轢かれるだろう。めづらしく晴れし冬の日に。しかしこの一首、結論は何も言っていない。もしかしたら、遮断機から離れたのかも知れない。またその場から動かずに一度、リセットするために敢えて轢かせたのかも知れない。冬の日に一風景である。