ぶらつくらずべりい

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阪森郁代「ボーラといふ北風」微笑

2012-03-15 05:52:12 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
夕闇の花火にあそぶ人声(ひとごゑ)は遠ししづくのやうに途切れて

「しづくのやうに」が絶妙だ。時々、聞こえてはまた途切れる。声だけではなく花火の炎もそうだろう。まるで作者には異界と繋がっているように思えたのではないか。そういえば線香花火の種はしづくのように見えることをふと感じた。