短歌人3月号「小説」八木博信、同人1 2012-03-15 05:53:30 | 短歌人誌より 死体あるところに赤い旗が立つ炎のようにはためきながら とてつもない喪失感が生まれた。私は何も変わることなく生きている。そのギャップ。誰かに何かを言いたい訳ではない。私は私を強要したい訳ではない。
阪森郁代「ボーラといふ北風」微笑 2012-03-15 05:52:12 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 夕闇の花火にあそぶ人声(ひとごゑ)は遠ししづくのやうに途切れて 「しづくのやうに」が絶妙だ。時々、聞こえてはまた途切れる。声だけではなく花火の炎もそうだろう。まるで作者には異界と繋がっているように思えたのではないか。そういえば線香花火の種はしづくのように見えることをふと感じた。