もはや風を容(い)れることなしルーブルに忘れ来たりし折りたたみ傘
折りたたみ傘がもう風を容れない。なぜならルーブルに折りたたみ傘を取りに行くことはもうないだろうから。雨ではなく風というだけで一気に詩の階段を駆け上がる。
私は現実に理屈がつくけれど、そのこと自体が詩になっているこの一首のような短歌も好きだ。
折りたたみ傘がもう風を容れない。なぜならルーブルに折りたたみ傘を取りに行くことはもうないだろうから。雨ではなく風というだけで一気に詩の階段を駆け上がる。
私は現実に理屈がつくけれど、そのこと自体が詩になっているこの一首のような短歌も好きだ。